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硬質で高質。TXTが見つけた本当の自分


我らがTXTが本日カムバックしました!
日本の片隅に生息するMOAが、今回のアルバムを初めて聴いた感想をここに残したいと思います。

今回のアルバムをリリースと同時に聞いて、私がまず受けた印象は硬質でした。
それは音が硬いという意味ではなく、どの曲も非常に硬い金属のようで、光沢がありながらも切れ味鋭い!という印象です。エッジが効いている音、とでも言いましょうか。


まず一曲目のGrowing Painという曲がめちゃくちゃかっこいいロックナンバーで、これがライブの初っ端に来たら確実にテンションがあがるなー!って思います。FREEFALLの名に相応しくすごい勢いで何かが落ちてくるスピード感。そしてそのスピードにはかなりの重力が伴っている感じがしました。

これは心底かっこいい。

抽象的な例えですが、これまでのパラレルワールドをぶった斬ってきたなと思いました。

タイトル曲のChasing That Feelingはいわゆるニュートロな曲で、懐かしくもありそれが一周回って新しく感じ、私のお気に入りの曲に早速なっています。
MVはマーヴェル作品を見ているかのようで、もう映画でしたね笑
実は密かに「ニューヨークの現実を歩くTXTのMVがみたい。」とずっと思っていたので、MVを見た時それが現実になっていて驚きました。(日中あまりみれなかったので、これからブンブン回していきますよー!)

今回改めていいなぁ!と思ったのが、テヒョンの歌声です。
私が彼らの日本での初コンサートでテヒョンの歌を聴いた時、クリスタルみたいな歌声だなぁと思ったのですが、そのイメージがこのアルバムに詰め込まれていました。

先行で発表されたDo It Like ThatもBack For Moreも別々のパズルだと思っていたけれど、蓋を開けてみればなるほど、このアルバムにぴったり当てはまるパーツでしたね。

他の曲も多彩なジャンルに挑戦していて、繰り返し聴いていてもすごく楽しいアルバムです。まさに硬質で高品質なアルバムだと私は勝手に思っています。



今回アルバムのコンセプトトレーラーの最後に出てくる言葉。

魔法のような瞬間は、時々魔法と最も似合わないところで見つかる。


コンセプトトレーラーで排水溝に咲く小さな花は『勇気』の花言葉を持つルリジサという花だそうです。これまでファンタジーや幻想の中にいるコンセプトだったTXTが、ネバーランドに別れを告げ、現実を見つめるという物語のようですね。
私たちもそうですが、現実社会を生きるって本当に大変じゃないですか?おとぎ話のように美しいことばかりではない現実を、勇気を持って前に進みながらそれでも夢の花を咲かせ、自らの人生に魔法をかけていく。自分の人生に魔法をかけられるのは自分しかいないんですよねー。
それが今回のアルバムの大きなテーマなのかなと思います。私はこのコンセプトに自分の人生を重ね合わせ、本当にたくさんの勇気をもらいました。たぶん今までのコンセプトの中で1番好きです。


フルアルバムリリースに伴って、イギリスの音楽雑誌NMEのインタビューを少し読んでみました。1番印象に残ったのはこのヒュニンカイの言葉です。

I think the moment when I really face my identity is when MOA (the group’s fans) calls out my name.
僕が本当に自分のアイデンティティに直面する瞬間は、MOA(グループのファン)が僕の名前を呼ぶ時だと思います。

NMEインタビュー記事より抜粋

自分が何者であるかという問いに対し、MOAが自分の名前を呼んでくれる時と答えたヒュニンカイ。なんだか素敵だなあと思います。デビューからこれまでずっとMOAとともに歩んできた軌跡を歌うBlue Spring。この歌は今年のワールドツアーで歌われ、新しいファンソングとしてすっかり定着しましたが、こうして聴いてみると、とでも意味深い一曲だったのだなぁと思います。

少年期から青年期に移り、ようやく自分の名前を見つけた青年たち。
今後はこのチャプターシリーズが続くのか、それとも新しい何かが始まるのか楽しみで仕方ありません。

まだ全然歌詞の意味とかを理解しないまま、聴いたままの感想を書き殴ってみました。
きっと考察班がすごい考察を上げてくれていると思うのでそちらも楽しみたいです。
きっと聴き込めば聴き込むほど味わい深いアルバムになるだろうなと思っています。

それではおやすみなさい。


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