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【私の愛用品】ひざわんこ トイプードル(いぬ)

この子を愛用「品」として紹介するのはちょっと心苦しいのだけど……かわいいので、ひとりで愛でているにはもったいなくなってしまった。

「ひざわんこ」という「ひざ〇〇」シリーズのぬいぐるみです。

ねことか、たぬきとか、いろんな形の「ひざ〇〇」が売られてます。うちにはトイプードルがいます。名前は「いぬ」。

この子を見つけたのは、13年一緒に暮らした愛犬モカ(トイプードル)が亡くなった数ヶ月後のことで、今も継続して寂しいけど、もっと連続的なペットロスの最中でした。

ぷちサンプルか何かが見たくてふらりと雑貨屋に入り、ぬいぐるみの棚を何気なく眺めたら………………トイプードルいない!?

え、かわいい! と抱き上げたら、本当に、「あの頃」のモカの重さみたいで。生後2ヶ月くらいの、一緒に暮らし始めた頃の。

「ひざわんこ」自体のサイズも生後2ヶ月ごろのモカに似ていたし、それに重さまでリアル。抱っこした瞬間、手放せなくなってしまう勢いでした。

それに何より私を魅了したのは、ひざわんこに施されたこの刺繍。

リアルな形をした犬の肉球。かわいい

「あ、そうだ。犬の肉球ってこういう形をしていたんだった」

お別れ後数ヶ月で、細かい記憶ってどんどんこぼれ落ちていってしまうところもあって。
覚えていようと思うのに、覚えていようと力むほど忘却が早まるような気もして。思い出せるのは柔らかい手触りばっかりとかで。たくさん眺めたはずなのに。

「ひざわんこ」の手足を見た途端、「そうだそうだ」と記憶が固定されて、ふわふわ漂っていた断片的な印象がきちんと心のどこかに着地した気がしました。


……とはいえ、ひざわんこはその日予定になかった買い物になってしまう。
実は出会ったその日は、棚に戻して手ぶらで帰宅したのです。

でもあのかわいい肉球が忘れられなくて、あの子がそばにいないとまた忘れてしまいそうで……。結局、3日と経たないうちに同じお店へ赴き、購入してきました。

布団の上にいぬの形をしたものがくつろいでいるという景色は、13年馴染んできたからか心を安らげてくれるものです。


うちにやってきたひざわんこの名前は、前述の通り「いぬ」。モカが去っていった後にうちにきたぬいぐるみたちは他に4、5種類いますが、みんな「とり」とか「サメ(IKEAで売られているあれ。抱き枕にちょうどよくておすすめです)」とか「かに」とか種族名を名前としています。これはなんとなくのうちのルール。

目が合った時に撫でたり、たまに膝に乗せて重さを楽しんだり。ペットロスからゆっくり新しい日常へ進んでいくための、心強くてかわいいお供です。

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Jessie -ジェシー-
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