声を出してみたら〜風と鳥が寄り添ってくれました。
朝、久しぶりに音声配信をしました。
私のいる場所は朝から雨。その時は風もなく、雨が真っ直ぐにストーンと落ちてくる音しかしない空気もひんやりした朝でした。
窓を少し開けて外の空気を吸いながら、その風景を見ていたら、これで十分なんじゃないか、この空気の中にそれでも無理やり自分の声を発信していく必要なんかないのかもという思いに囚われながら、その思いを話していました。
そうしたら、ちょうどその「無理に発信しなくてもいいのではないかと思ってしまう」という言葉を発していた時に、ほんの少しですが風が吹いてきました。
無理に発信しなくてもいい、でも、発信してもいい。きっとその言葉を発信したいからこうして話しているんだろう?と寄り添ってくれたような優しい風でした。
そしてまた無風に戻った空気。
聞き直しも終えて、配信内容を紹介する文章に同じフレーズ「無理に発信しなくていいかと思う...」と書いていたら、雨の中で急に鳥の鳴き声が。
そちらも否定するのでも励ますのでもなく、寄り添ってくれているようでした。
声による発信は外の世界に向かって自分のエネルギーを発していくという動きの感覚がダイレクトに伝わるので、その場の空気を変える感じが文章よりも強く感じる。
だから静かでそれ自体が完成してしまっているかのように思う環境では、ほんの小さな声量の声でもそれを壊してしまう気がして、この美しさを壊してでも発信すべきことが自分の声に、発する言葉にあるのだろうかと思ってしまう。
今日の風や鳥の声はそんな私の迷いとそれでも発信しているというその時の私をそっと見守ってくれているようでした。