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米田知子さんの展覧会に行ってきました。

 朝、お友達のSNS投稿を見て、何となく「今日はアートに触れたいなあ」と思ったのだけど、お天気もはっきりしないし、出かけるのは無理かなあと思っていたら、急に数時間の空き時間ができたので、弾丸で大好きな写真家 米田知子さんの写真展に行ってきました。

 歴史的な場所の今を厳しいほど静かに写し出す、写真の向こう側にその場所に宿るかつて起きたことが見る側の脳裏に生々しいような感覚を持って投影されるような写真を多く撮っていらした米田さんが、今回は氷の結晶やオーロラの写真を撮っていらしたことに最初は少し戸惑いました。

 でも、やはり、オーロラのゆらめきや星の動きを捉えた写真はゆらめくエネルギーを感じましたし、この一瞬は無数の偶然の重なり合いの中で起きるもの、同じ瞬間は2度とないし、その流れは誰にも制御できない...。

 一番奥の順路?の最後に満天の星空の写真がありました。私たちも自然の、宇宙の一部。小さな星にも満たない一粒かもしれないけれど、ここで今生きている。そんなメッセージを感じました。

 会場がアートギャラリーが複数入居するビルで、同じフロアの隣のギャラリーでは蜷川実花さんの写真展をやっていました。

 覗いてみると、蜷川実花さんらしい鮮やかな色合いの強烈なパワーを持った作品が並んでいます。

 蜷川実花さんの写真もとても素敵で、隣り合ったことは偶然とのことでしたが、その偶然も何かの巡り合わせかもしれないと思いました。

 そちらも見終えて、エレベーターに乗るまでにもう一度米田展を入り口から覗きました。

 「ホワイトキューブ」そのものの真っ白な空間に黒と白を基調とした静かな写真が並んでいます。

 その静かな力は揺るがず、そこに存在していました。

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