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彼岸明けの日に 1

 昨年4月に亡くなった母が夢に出てきた。

 夢だからいろいろ変なこともあるのだけれど、玄関のチャイムが鳴って、2階から慌てて出てみたら、母が立っていて、「どうしたの」と言ったら笑顔で「これ」と差し出したのは5通の葉書。

 宛先はわたし宛。細めのペンできっちりと書かれた字。

 裏面にはそれぞれ数行の文章が綴ってあり、近況報告のような感じのよう。

 「どうやってきたの?車?」と聞くと、「そう、待ってもらっているから」と見る方向には何とマイクロバス。母と同年代に見える女性たちがたくさん乗っていて、まるでバスツアーのように賑やかで楽しそう。

 夢の中の私はというと母が亡くなっていることを知っている感じもあり、どう反応しようかと戸惑う私を尻目に、「じゃあ、またね」とバスに向かって歩き出す母に、「えっ、ちょっと待って」と追いかける1歩をふみだすところで目が覚めた。

 リアル感が凄すぎて、気づくと今日(3月23日)は彼岸明け。

 何かのメッセージだったのだろうかと考えることになった一日。



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