神様からのコツン!
今日、1ヶ月半ぶりくらいに美容室に行きました。
ショートカットですが、頻繁に整えに行くほどおしゃれに気を使う方ではなく、ある程度伸びてさすがにボサボサだなあと気になるようになったら行くくらいの感じです。
行く途中に急に思い出したのです。前回行った時にそこに傘を忘れてきたことを。
その日は出かける時は雨は降っていなかったのですが、今にも雨が降りそうなお天気だったので念の為、長いビニール傘を持って行きました。
カットが終わってお店を出る頃にはむしろ空が明るくなりかかっていて、美容師さんとお話して会計しているうちに傘のことはすっかり忘れてお店を出てしまいました。
少し買い物をして帰宅するバスの中で何か持ち忘れているような気がして気づきました。「あ、傘!」
そんなに遠くないお店なのですが、戻るにはバスを降りる必要がある。ちょっと急いでいたこともあって、今日はとりあえず帰宅して近日中に取りに行きますとお店に連絡しようと思いつつ、バタバタしていてそれも忘れて、そのうち「傘を忘れた」こと自体すっかり忘れてしまっていました。
お店に向かう途中で、今日、申し出て一緒に持ち帰ろうと思いながら外を見ると、その時点では雨傘より日傘が欲しいほどの晴天。帰りに買い物をする予定もあったので、長い傘は持って帰るのが荷物になるなあという思いがちょっとよぎったのも事実です。
個人のお店なので、お店の人から「この間、傘を忘れていましたよ」と言われるかと思ったのですがその様子はなく、では帰り際に言おうと思いながら帰る時にはすっかり傘のことは頭から抜けていて、結局、今日もそのまま美容室を出てしまいました。
その時の空は曇り。ただ空は明るく、雨は降るとしてももう少し後かなという感じでした。
その後、用事を済ませて帰りのバス停に向かう頃、その明るい曇り空からポツポツと雨が降ってきました。
それほど強い雨ではないものの外を歩くのには傘はほしいなというしとしと雨。逆に少し待っていれば止むという感じではありません。
仕方なくコンビニで傘を買って苦笑い。結局バスを降りて家に着くまで雨は続きました。
何だか取りに行かなかった傘に仕返しされたみたいだなと思いつつ、以前同じようなことで「仕返し」という言葉を使ってしまった時に、「ものはそんな意地悪なことはしないよ」と言われたのを思い出しました。
確かに取りに来てもらえなかったことを悲しんではいるだろうけれど、その持ち主に何か意地悪なことをしてやろうなどとは思わないよと。
そうかもしれないなあと思いました。傘が直接やっているのではない。それを見ていた神様が「傘が悲しんでいるよ、今後は忘れないように気をつけて、忘れたことに気づいたらちゃんと取りに行ってあげなさい」ということに気づかせるように、ちょっと頭をコツンとこづいたのかもしれません。
それにしても本当に忘れ物が多い私。ビニール傘だから(なくなったらなくなっても仕方ない)という気持ちもどこかにあるのかもしれません。
これからはどんなものでも縁あって私のところに来て、傘であれば雨に濡れないように守ってくれたことに感謝して、忘れてしまったら少なくともちゃんと探す。見つかったら取りに行くことをしようと思った午後でした。
※写真はフォトギャラリーから「忘れ物」というワードで出てきたしのよしのさんの写真を使わせていただきました。ポツンと片隅に忘れられているような傘の雰囲気が合っているかなと思いました。ありがとうございます。