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より軽やかに、より自由に。変わり方は無限【呼吸のワーク日記】(2024.9.29)

 今日も新しい感覚にたくさん出会ったワーク。

 仙骨が一つの塊ではなく腰椎の続きのようないくつかの骨の連なりだったら、と想像してみたら、ずっと柔らかな動きが生まれた。

 上半身を倒してそこから起き上がる時、あえて腰の最上部の辺りが口を開くようにイメージすると自然とお尻が下がり、それに伴って自然の上半身が起きてくる。

 持ち上げるのではなく、体の繋がった動きの中で自然に起きてくるからとても軽い。

 膝の力も抜けて、足先で床の下からエネルギーをポンプで吸い上げて、その力で上半身が上がっていくような感じ。

 でもそれは1回1回のパワーが強くて、同じ場所でやっているとその場に含まれる有限なエネルギーがだんだん残りが少なくなって、吸い上げるのにより強力な吸引力が必要になってくる。

 そんな辛さを感じ始めた時、先生から「足を置く場所を動かしていいんですよ」との声がかかる。

 その声に促されて、一歩足を前に出して見る。

 足を下ろした新しい場所はもっと軽やかにエネルギーが循環する。

 足の場所を変えたり、動いたりしていいんだ!

 やってみると無理やり吸い込もうとしなくても軽やかにエネルギーが上がってきて、気づいたら上半身があるべき場所に自然に戻っていた。

 腕を伸ばして伸びている時、明確に繋がりを感じるラインは伸ばしている手の先が体の内側に向いているか外側に向いているか、指が自然に丸まっているか開いているか、ほんの少しの違いで全然変わる。

 少し内側を向いて伸ばしていた手の向きをゆっくり外側に向けるように先生がガイドしてくださると、体全体がそちらの方向にゆっくり向いていく。

 ダンスを踊る時って実はこういう、パートナーがお互いがお互いの動きを柔らかくガイドしていく感覚なのかもと思った。

 体のあちこちにあったこわばりや澱みがどんどん抜けていって、軽くなって、自由になっていく。

 腕の脱力をした時、いつもは抜けた瞬間にずんとした重みを感じていたのだけど、重さを何も感じずに力が完全に抜けている瞬間があった。

 それは本当に「自由」を感じる時間だった。腕がどこにでも動いていけそうだった。

 こういう動きや形をしなければならないなんて固定概念を外してみると、そこにはまた新しい世界が広がっている。

 今日外した先で見つけた新しい世界にまた凝り固まりそうになったら、そこをまた外してみる。

 外す対象も外すやり方も本当に無限。そのタイミングが来るのも人それぞれ。それを待っていていいのだと心から信じられる場所は実は少なかったりする。

 今日は珍しく、先生が「動きの中でいいタイミングで自然に呼吸していますね」と「呼吸」という言葉を口にした。

 実はその時の私は自分が呼吸をしていることを忘れていて、どのタイミングで吸ったり吐いたりしていたのか全く感覚がなかった。

 でも体はどんどん緩んでくる。時々自分の出す声が驚くほど変わっているのに気づく。

 今日のワーク中に私は何度脱皮したのだろう。

 

 

 


 



 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

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