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父の日の朝
今日は父の日ですね。
私の父は10年以上前に亡くなっています。
「仲良し親子」のような関係ではなく、むしろ敬遠しがちだったかもしれません。
亡くなってからもそれほど遠距離ではないのにお墓参りもあまり行かず、遺影や霊璽の保管を現在の私の家(古い観念でいえば「他家」になるパートナーの家)に移してからも、パートナーの方がこまめにお供え物を用意してくれたり、パートナーも呆れるほど冷たい娘です。
今日、音声配信の収録をしていた時、「父の日」の話題にサラッとふれた後、すぐ違う話題に移ったら、近くで充電中のパートナーのスマホからメール受信の着信音がしてしまい、その音が録音にもしっかり入ってしまいました。
何だか、「父の日ぐらいちゃんと遺影にあいさつに来い」と言われたような気がして、苦笑いしながら遺影の前に行き、拝んでから収録をやり直しました。
生前から、母が入院することを知った時の最初の一言が「俺のメシはどうするんだ」だったような父でしたが、誰も自分のことを見てくれないと寂しかったのかもしれません。
この4月に亡くなった母とはあの世で一緒になったのかな。父はこの10年間、「早く俺の世話をしに来い」と思っていたようだけど、案外「あなたのお世話は現世だけでもう十分」とそっぽむかれてしまっているのでは?(笑)
そんなことをつらつら思う父の日の朝でした。