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愛国者学園物語 第4部

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「愛国者学園物語」はこの第4部で終わる。 日本人至上主義を子供に叩き込み、反日勢力と戦うことを教える愛国者学園に「モンスター」が入学した。次第に成長する彼女と、物語の主人公であ…
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2024年11月の記事一覧

戦争で日本は良いことをした 愛国者学園物語 第242話

第1回目の討論会から一週間後、 2回目の討論会の日になった。「愛国砲弾」のスタジオでは、…

それぞれの思惑 その2 愛国者学園物語 第241話

どうにか第1回目の討論会が終わったが、吉沢の心は穏やかではなかった。どうにか、強矢を抑え…

それぞれの思惑 愛国者学園物語 第240話 

「疲れたぁ!」居酒屋で美鈴はくたびれた。 その様子を見て根津は楽しそうに笑い、ビールのジ…

多事総論 その2 愛国者学園物語 第239話

美鈴は 「自分は日本を愛する愛国者です。あなた方、日本人至上主義者とは異なりますけど」と…

多事総論 愛国者学園物語 第238話

強矢は負けじと言った。 「 真理はいつも一つです。それは愛国心です。愛国心がない日本人は…

愛国心と靖国神社 愛国者学園物語 第237話

  美鈴たちの論争はやがて、靖国神社を話題にするようになった。強矢(すねや)たちは、靖国…

愛国心証明というもの 愛国者学園物語 第236話

 美鈴たちと強矢たちの討論は、水と油を混ぜるような仕事だった。彼らは 愛国心とは何かの定義でもめた。美鈴たちは、それは具体的に定義することが難しいと主張し、自分は日本が好きというだけでも、愛国心を表明したことになると述べた。 反対に、強矢たちは愛国心とは国への忠誠心であり、国を守ることだと述べた。それに従い、祖国防衛に力を尽くすことは、愛国心を持つべき国民として当然だと主張した。 そこで美鈴たちは、愛国心イコール軍隊への参加、あるいは戦争の支持は戦争の賛美だと批判し、祖