【インタビュー後半】「旅人を両さんにしちゃう水先案内人」【mikkoさん】
この記事は後編です。
よろしければ「【インタビュー前半】「そうだ!両さんになろう!!」【mikkoさん】」 を先にぜひお読みください。
今回はmikkoさんに
をうかがいました!
遊園地、屋上、謎フード、mikkoさんファン、全員集合!
mikkoさん基本情報
まずはmikkoさんに関する基本的な情報をご紹介。(※前回と同じ内容です)
愛知県出身
遊園地・レトロ・屋上・謎フードが大好き
milford(みるふぉーど)氏とともに、369days(みるくでいず)として活動
永原さくら名義で、作詞家としても活躍中
「謎フード公安委員会」の”副会長” & "謎フード公安委員会企画室室長”
ラジオ出演多数
大好きだったオレンジシャーベット
ー後半最初は、子どもの頃の思い出を教えていただけますか?
mikkoさん(以下、み):一番覚えているのは、やはり屋上遊園地に連れて行ってもらったことです。
両親が共働きだったので、よく祖父母の家にいたんですよ。それで、おじいちゃんとおばあちゃんにデパートの屋上遊園地に何度も連れて行ってもらいました。
ミニSLを何周もしたり、大好きだったオレンジシャーベットをたくさん食べさせてもらったのを覚えています!週1ペース位で行っていたと思いますよ!
ー特に印象的な屋上遊園地はありますか?
み:名古屋市今池にあった※「ユニー今池店」の屋上遊園地!ここが大好きすぎて、大学生の時にアルバイトしようと思ったんですけど募集が無くて…。諦めきれず、屋上遊園地の真下にある本屋さんでバイトしてました。
ー大好きなものの近くに、少しでもいたかったんですね(笑)
み:そうなんです!ユニー今池店の屋上遊園地では残念ながら働けなかったのですが、その後上京して「スカイランドたまプラーザ店」(2012年10月閉園)と「ちびっこランド吉祥寺店」(2019年6月閉園)という屋上遊園地でアルバイトさせてもらいました!
ー夢叶いましたね!
み:それともちろん、子どもの頃に遊園地にも連れて行ってもらっていて。土日になると、両親と妹とでよく一緒に行っていました。
東海地方の遊園地って、東京周辺のものとは少し雰囲気が違うんですよね。子どもながらに「ディズニーランドと似ているけど、何か違う。何が違うんだろう」と感じてて、そこが胸キュンポイントでした!
中でも生涯で一番大好きな遊園地が、奈良市にあった※「奈良ドリームランド」です!
ー奈良ドリームランドのどんな点が好きなんですか?
み:どこか1点が好きというよりも何度も足を運んでいて、家族の楽しい思い出がたくさん詰まっているから大好きなんです!
当時好きだったキャラクターのグッズを買ってもらったり、キャラクターと記念撮影したり、勇気を出してジェットコースターに挑戦したり…子どもの自分にとっては本当に夢の国でした!
ーそんな奈良ドリームランドも2006年に閉園してしまいます。
み:そうなんです(涙)閉園すると聞いた時、高校3年生で受験を控えていました。だけど両親に頼み込んで、連れて行ってもらったんですよ。
その時に買ってもらったキーホルダーが、今でも宝物です。最初は実家に置いてたんですけど、あまりにも愛おしいので、東京の自宅に持ってきちゃいました。
手元に置いたキーホルダーを見て、「あの頃のように、今も頑張ろうっ!!」って時々自分に気合を入れています(笑)
遊園地好きなのは、祖父母や両親からの影響が大きいですね。
大竹敏之さん・堀江浩彰さん・ぱくサン
ー影響を受けた人物には、他にどんな方がいますか?
み:そうですね。仕事以外だと、私の活動には遊園地、屋上と謎フードという3つの柱があるんです。それぞれについてお話ししますね!
ーお願いします!
み:まず最初が、家族以外で私の遊園地好きに影響を与えてくださった大竹敏之(おおたけ としゆき)さんです。
大竹さんは名古屋でライターとしてはもちろん、テレビにも出演したり、大活躍されています。
ー大竹さんのお名前は、前半の記事でも出てきましたね。
み:大竹さんを知ったきっかけは、五色園(ごしきえん)で行われている※「浅野祥雲作品再生プロジェクト」を学生記者として、2009年に取材させていただいたことです。
そこで廃墟だとか、秘宝館だとか色々な「好き」を持っている方たちに出会えたんですよ。
父の影響で、それまでも家で※都築響一(つづき きょういち)さんの『東京するめクラブ』とかを読んではいました。でも、自分一人で楽しんでいるって感じで。
それが五色園での出会いを通して、「自分が好きなことを、堂々と好きと言っていいんだ」「いろんな趣味を持っていて良いんだ」って、自分の「好き」を発信することに対して、肯定してもらったような気分になったんです。
ー大竹さんとの出会いのおかげで、懐が深くなったと。
み:そうそう。それに、自分から積極的に発信していこうと思い始めました。
ー屋上に関してはどうでしょうか?
み:『屋上とそらfree』(公式HP)というフリーペーパーの編集長をされている、※堀江浩彰(ほりえ ひろあき)さんです。
以前からこのフリーペーパーを読ませていただいていたんですけど、あるとき東京で屋上のトークイベントがあったんですよ。
ー屋上のトークイベントなんてのがあるんですね!
み:あったんです!で、堀江さんが出演されるって知って、聴きに行ったんです。そしたら地元のユニーとかの話をされていて、すごい親近感を覚えたんですよ。
興奮してイベント終了後にお話までさせていただきました!その時のご縁で、後に『369daysのROOF TOPIC』という連載を担当させていただけることになったんです!
369daysが世に出るきっかけを、堀江さんに与えていただきました!
ーmikkoさんに会うと『屋上とそらfree』の新刊を渡していただくことが多いのですが、そういった裏話があったんですね。
み:そして影響を与えてくださった3人目は、※謎フード公安委員会のぱくサンです。ぱくサンとは、2016年に出会いました。
大竹さんの修復プロジェクトで知り合った※金原みわ(かねはらみわ)さんが主催されていた「珍しいそうめんを食べる会」(イベントページ)というイベントでのことです。
※ジェリーわたなべが書かせていただいた、ぱくサンへのインタビュー記事:
ぱく会長の”2面性”とは?【100の質問:前編】
”美味かった”&”ヤヴァかった” 謎フード【100の質問:後編】
金原みわ
1986年5月9日生まれ。兵庫県川西市出身。
全国の珍しい人・物・場所を巡る、珍スポトラベラー・珍スポットトラベラー・特殊旅作家。
テレビやラジオなど各種メディアに出演するほか、数々のイベントを主催をするなど幅広い活動を行っている。関西情報誌『MeetsRegional』でコラム連載中。著書としては『さいはて紀行』(シカク出版)『日本昭和珍スポット大全』(辰巳出版)『金原みわの珍人類白書』(有峰書店新社)などがある。(出典:公式HP)
※mikkoさんは金原さんがパーソナリティをされていた、ラジオ関西『金原みわの珍人類白書』に「永原さくら」名義でご出演されたことがあります。
ーぱくサンとの出会いにも、間接的に大竹さんが関わっているんですね。ぱくサンとの出会いは、人生にどんな影響を与えましたか?
み:ぱくサンとの出会いで変わったことの一つ目は、活動の幅が広がったことです。
今までは、遊園地等を取材して記事にすることに集中していたんですけど、本の編集やイベントの企画運営等々、様々な経験をさせてもらっています。本の入稿直前はメチャクチャ忙しいですけどね(笑)
もう一つは、仲間が増えて視野が広がったことですね。それまでもmilfordさんと369daysとして活動してきたんですけども、会員が100人以上もいる謎フード公安委員会の一員として、謎フードという1つのテーマを多角的に追求できる点がとても楽しいです!
旅人を両さんにしちゃう水先案内人
ー今回お話しいただいた3つ以外にも、昭和レトロや90年代等々、色々なものに興味を持っていますよね。ご自身のことを、何マニアだと考えていますか?
み:そのこと、すごく悩んでいるんです。広く浅く、いろんなことに興味があって、一つに絞りきれなくて…。
それに私よりも遙かに知識が豊富な方がいらっしゃるわけですし、そういう人たちから「なんだ、そんなことも知らないのか」みたいに思われるのも楽しくないなと…。
もちろん、優しいマニアの方がほとんどなんですけどね…。
それだから、以前出展させていただいた※マニアフェスタでも、出展者用の「私は○○マニアです」という名札に「謎フードマニア」と書いて、その下に「遊園地マニア」とか「屋上マニア」とか小さく書いていたんです笑
ー1つに絞れないなら、みんな書いちゃえと。
み:ただ最近では、少しずつ自分の輪郭が見えてきたのも確かです。例えば、「遊園地×屋上」で「屋上遊園地」についてだったら、私でも発信できるかなぁとか。
それに謎フード公安委員会と関わらせてもらうことで、「自分はこれの人です」みたいなものに出会えたのかなとも思っています。
でも、仮に「○○マニア」という形で名乗らなくても、「自分の好きなものを好きと言える人」が一番偉いんじゃないでしょうか。
ー自分の好きを自覚し、それを堂々と発信するということですね。
み:ちなみにジェリーさんは私を何マニアだと思いますか?
ーうーん。今までmikkoさんを見てきたり、今日のお話を伺ったりしていると、あえて「○○マニア」にこだわらなくても、お人柄を形容できるのかなと感じています。
遊園地とか屋上とか謎フードとかが一体となって、mikkoさんが形作られているわけなので。無理して一つに絞らなくてもいいのかなと。
み:なるほど。
ー僕はmikkoさんを「旅人を両さんにしちゃう水先案内人」だと思っています。
み:mikkoさんは旅の水先案内人として、ブログで遊園地とかのお出かけスポットを紹介されているわけですけど、魅力はそれだけではないと思います。
僕にとってmikkoさんの一番の魅力は、「肯定してくれること」だと感じているんですよ。
み:肯定してくれること?
ーそうです。一昨年の夏に僕が謎フード小説を書いたとき、mikkoさんに読んでもらったら「とても素晴らしいと思います!」という趣旨のお返事をいただいた、ということがありました。
そういう風に肯定してもらえると、「また書いてみようかしら!」って思えて、行動力がモリモリッと出てくるんですよね。
まさに、僕までもが両津勘吉になれたわけです!(この謎フード小説は『謎フードガイド1999年~2019年編~謎フード公安委員会20周年記念誌~』に掲載)
み:そういう風に思ってくれていたんですね。ありがとうございます!
ーついでに聞いておきたいんですけど、mikkoさんは僕をどんな人だと感じてますか?
み:私にとってジェリーさんは「自信を与えてくれる人」です。私が謎フード公安委員会の会議とかで発言したときに、面白がってくれたり、企画を実行した時に参加してくれるのがジェリーさんなので。
ーありがとうございます!改めて言ってもらうと、照れちゃいますね(笑)
み:この前の町歩きの時も(「ジェリーの挑戦状 ~矢切駅からスカイツリーまでの間にAからZをコンプリートせよ!!~」)、翌日に「昨日は楽しかったので、ロスがやばいです。メチャクチャ寂しいなう!」みたいなメールを送ってくれたじゃないですか。そのメールがすごく嬉しかったです!
私は基本的にプライドと自信がなくて、いつも不安だったりするんですよね。
「自分なんかと貴重な時間を割いてくれて、この人は楽しんでくれたのだろうか」って心配しちゃうんです。そういう時に、さっきお話したメールをもらうとすごく安心します。
ーあの時は、近年稀にみる楽しい1日でした。おかげで◯◯◯◯を打った後みたいに、翌日はグッタリ!
み:打ったことあるんですか!?
ーないです!(キッパリ)
み:(笑)大人になってから友達を作るのってすごく難しいと思うんですけど、 ジェリーさんのような人と大人になってからお友達になれるなんて夢にも思わなかったです。ウルウル(感涙)
ーありがとうございます。嬉しくて天に昇りそうです。ウオーンウオーン(慟哭)
「こんな素敵な遊園地が無くなるなんて残念すぎる、何かできることはないか」
ー最後に、これからやってみたい事をお話ししてもらえますか?
み:はい。取り上げさせていただいた場所に、貢献できるような記事を書いていきたい思います。
良い意味でバズって、読んでくれた方が実際に足を運びたくなるような記事を産み出し続けたいです。
そもそも私がブログや卒論で遊園地を扱っているのも、大好きだった奈良ドリームランドが閉園してしまう時に、「こんな素敵な遊園地が無くなるなんて残念すぎる、何かできることはないか」という思いを抱いたのがきっかけなので。
だから営業を続けてくれる遊園地はもちろん、残念ながら閉園してしまう遊園地にも訪れてもらえるように頑張ります!
ー記事の読者さんに、実際に行ってみてもらいたいと。
み:それと、かつてお世話になった遊園地に恩返しをしたいですね。
何度もお話している奈良ドリームランドって、大好きだし、私という人間の基盤になっている大切な遊園地なんです。
なので奈良ドリームランドの関係者の方、例えば当時の園長さんや運営会社の社長さんにお話を伺って記事を書かせていただきたい!そうすることで、後世まで奈良ドリームランドを伝え残す一助になれるのではないかと思っています。
ー奈良ドリームランドの記事、楽しみにしてます!
み:それと先日、同じく奈良県奈良市のデパート「ならファミリー」にある、屋上遊園地「ハーモニーキッズ」を取材させていただいたときのことです。
できあがったフリーペーパーをお礼も兼ねてお送りしたら、「このフリーペーパーを宝物にします」ってご連絡をいただいたんです。「人の思い出に残るものを形にできて、すごい良かったな」と思って、思わず涙があふれました。
ー自分が携わったものが誰かの宝物になるって、素敵ですね!
み:こういうふうに、関係者の方々に恩返しできるような活動を続けていきたいです。
そして最後に、私が大竹さんのプロジェクトを通して、多種多様な人々に出会えたように、読んだ人が「こんな人もいるんだなぁ」と思って、元気になってもらえるようなブログを作っていきたいですね!
ー10年後には「mikkoさんのブログを読んで、人生変わりました!」って人が、きっと現れると思います!本日はありがとうございました!!
み:ありがとうございました!
引っ込み思案だった過去
今回の記事では、屋上遊園地や謎フードが大好きなmikkoさんに…
についてお話いただきました。
いつも何事にも元気に挑戦しているmikkoさん。ロールモデルは実は『こち亀』の両津勘吉でした。
そして引っ込み思案だった過去は、mikkoさんを深く理解する上で不可欠な要素なのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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