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2021/08/25

虚無の日。(といっても、これが普通の日なのだからいちいち宣言するのも違う気がする。)
やることが何もなかった。
アルバイトは入っているが夜だったし、予習も必要ない。
もっとも、もうやることを異常に先延ばしにするのは辞めたのだが。
春夏学期に友人を失った決定打は「民法を13コマも貯めたこと」なのだ。
私はやることを積み上げすぎるとパニックを起こし、同時に抑うつ状態になってしまう。
とはいってもここまでやることが無いとそれはそれで嫌な、なんともわがままな人間だ。
スマートフォンをいじって、特にわけもなく高校野球に目を移し、飽きるとまたスマートフォンに視線を落とす。
昼まではその繰り返しだった。

昼寝から覚めた。
15時30分過ぎ。
「1日長すぎない?」と考えていた。
それなら統計の勉強なりゼミの読書なりをすればいいのだが、今日は異様にやる気がでない。
昨日買ってきた本を開くのも、Bluetoothスピーカーにスマホを接続するのもめんどくさかった。
簡潔に言ってしまえば全部だるいのだ。
「今日は何もしたくない。」そう身体が訴えていた。

昨日までに見たFF13の動画でまたあのゲームの虜にされてしまい、ライトニングの壁紙を探して、ネットの海を漂流した。
納得のいく画質、構図のものを見つけ、少し色彩をいじってホーム画面に設定。
16時。
ああ、暇だ。
とうとう退屈に耐えかねて、妹を誘ってゲームをした。
ドンキーコングトロピカルフリーズ。
8月の初めに買い、2人で夏休みいっぱいを使って完全クリアを目指している。
現在クリア率88%なので、もうじき終わりなのだが、思っていたよりも歯ごたえがあり、何度も死んでそのたびに大笑いしながら進んでいた。
特に「ラビリンス」を冠するステージは壮絶で、1日 (といっても3時間程度だが) かかることもあった。
私たちの今年の夏休みは、ドンキーコングに捧げられたも同然なのだ。

18時。
お互い笑いつかれて操作が雑になってきたため、ドンキーコングはお開きに。
氷に閉ざされたドンキーコングアイランドまで進んできた。
もうすぐ終わってしまうから、新しいゲームを探さなきゃな。
そういえば Tales of Arise というゲームが近所の家電屋さんでしきりに宣伝されていた。
発売は9月の上旬だ。
暇つぶしに1本買ってみるのも悪くないかもしれない。

夕飯を食べてバイト先へ自転車を走らせる。
蒸し暑い。
少し前には「いよいよ夏も終わりかな」と思っていたのに、夏の最後の意地だろうか。
今年の残暑も厳しいかもしれないな。

今日は、高校2年の男子生徒の英語を担当した。
医学系を志しており、今の段階でかなり勉強している。
現在扱っているのも、大学入試レベルの文法問題集だ。
語彙や構文解釈はまだまだだが、しっかりやれば相当伸びるかもしれない。
私はこの生徒の将来を楽しみにするとともに、私に匹敵する英語に強い人を育てたくて、この授業には力を入れている。
今日は、その生徒所属の部活動の内部抗争の話を聞いた。
本気度の違いから派閥が生まれ、その関係が少々悪くなっているらしい。
高校時代に全く同じものを経験している私は共感が止まらず、気づけば15分ほど話し込んでしまっていた。

なぜ、部活動に所属すると高い本気度を要請されるのだろう。
メンバーの雰囲気の問題もあるだろうが、1, 2人本気で頑張っている人がいると、大抵それほどでもない人はみな邪険にされ、放逐されることもある。
努力している人の邪魔をしているのならそれも良いと思うのだが、そうでないなら、別でやればよいだけなのではないか。

いや、一生懸命にやっている横でサボられたら、誰だって嫌な思いをするか。

それでも、部活動に入るのは友達作りのためという人は一定数いるだろう。
そういう人を排除してしまうのは、なんだか悲しく感じる。
部活動への所属、離脱は自由であるべきだ。
であれば、大学のサークルのように、本気度によって所属できる団体を変えられるようにしたらどうだろうか。
しかし、場所と顧問をどう確保するかという問題が残る。

そういえば、私が高校生の時には、バレー部やサッカー部、野球部などのゴタゴタは一つも聞かなかった。
本気度の差はチームプレイの部活では生まれるのだろうか。
チームプレイの部活動は、本気度の低い人は足を引っ張るため試合に出れず、試合に出れない人は場所と人の限られる練習に入れてもらえない。
そのため、そこでやっていくにはチームの足を引っ張らないために上手くなるしかない。
一方個人競技はどうか。
別に誰かに迷惑がかかるわけではない。
だから意欲に差が生まれやすいのは当然の話か。
これがわかっても、問題の解決には寄与しなさそうだな。

ここまで考えて、匙を投げた。
結局、今の現場がわからなければどうしようもないし、私がもしも妙案を考えたとてどうしようもないだろう。
けれど、私は個人競技の部活に所属していたし、そこでは男女両方を巻き込んだ大きくて長いゴタゴタが発生し、最終的には修復不能な溝を生んでしまっていたから、あの生徒にはそうなってほしくなかった。

バイトから帰宅してバニラバーをほおばる。
おいしい。
今日みたいな日に食べるアイスは、ある種の背徳感を感じる。

身体はほとんど疲れを感じていない。
今日も眠るのが大変そうだ。
おまけに今はFF13の戦闘曲「閃光」と「ブレイズエッジ」を聴きながら日記を書いている。
閃光は緊張感と疾走感を感じる、ブレイズエッジは壮大さと繊細さを感じる大好きな名曲なのだが、気持ちが高ぶってしまうため、寝る前に聞くのは失敗だった。

アルティマニア買おうかな。
ゲーム本体は持ってないけれど。

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