
2025/02/21 何十螺旋
怪獣 生歌初披露配信
先日、サカナクション約3年ぶり (らしい) 新曲「怪獣」が発表され、配信シングルがリリースされた。そしてそれを記念して、リリース前日の夜中0:00になった瞬間、山口一郎が自宅から生歌唱を行うという配信が行われた。
最近はフィットネスにハマっていることもあって、私は23:30ぐらいにお風呂を済ませた。就活の面接対策をしながら、充電ばっちりのスマホを横に置き、調子悪めのイヤホンを繋ぎ、その時を待っていた。
目が明く藍色や新宝島といった、大好きな曲を生歌唱で聴けるというだけで、今年のツアーに落ちた私としては既に満足。しかし、いざその時が近づくとワクワクが大きくなっていく。PCに表示されたドキュメントは、ほとんど編集されておらず、脚の筋肉痛はもう感じなくなっていた。
そしてその場にいる人たちと頷き合うと、映像の縦横比が変わって映画のようになり、遂に怪獣が初めてインターネットに放たれた。
まず驚いたのが1番の追加。知識が増えていく様子を描写すると同時に、それでもなお知らないこと、解かれることを待つ問題が増えていくことが歌われている。ある程度勉強したことのある人なら、知れば知るほど知らないことが増える感覚には覚えがあるのではないだろうか。
個人的にはサビ前の「朝焼けで手が染まる」も、チ。を意識した表現なんじゃないかと考えている。あの世界では、地動説を唱えることは「地動説に手を染める」とも言える悪と見做す見方が支配的で、しかし唱える人々はそれでもその先に明るい未来や感動、より美しく整理された世界を見ている。それが朝焼けと表現されているような気がする。それは2番の同じ部分で歌われる「暗がりで目が慣れる頃」からも思わされる。
お気に入りのフレーズはこれ。
この未来は好都合に光ってる
だから進むんだ
自分の未来を信じる強い意志を感じるとともに、「好都合」と言っているのも良い。何から何までが決して必然ではなくて、ただ好都合に光っているというのが、コントロールできないものの存在もあって良い。作中ではあくまで神を否定しないまま地動説を支持した人もいたような気がするんだけど、それが「好都合」に内包されていると思う。
歌唱の面でお気に入りなのは、同じく最後のサビ。遠くが3回繰り返されるところの声が綺麗。裏声への移行が (当然と言えば当然だけど) とても滑らかで、あそこだけいつまでも聴いていたくなる。
メロディで言うと、テレビで見ているよりベースがしっかり鳴っていて、なんというか「黒っぽさ」を感じる音があった。そこにサビで明るい音が飾られていくのが、星空を想起できてとても好き。また、2番の「淡々と散る」以降のメロディはサカナクションっぽさを勝手に感じている電子音が、壮大な宇宙を科学的な側面から描写したようで、それも好み。
ゴチャゴチャ書いたけど、単純に好きな音がたくさん鳴っていて最高!ってことだね。
3年越しということもあり、また鬱病と付き合っていくことになったということもあり、どんな曲を書いてくるのかという楽しみがあった。それがさすがというべきか、期待を大きく上回る曲が世に産まれてきて、鳥肌がたっていた。
歌い終わって、配信が終わってからも、心身ともにずっと興奮していた。そのせいで、その夜は寝付けなかった。もう何回も聴いている。サカナクションが復活してくれて良かった。
遂に魔王バラモスを討伐したよ!
去年の冬からやっていたドラクエ3で、ようやくバラモスを倒した!勇者凱旋!……まぁみなさんご存知の通り、ゾーマという黒幕が出てきちゃうわけなんだけど。
バラモスにはそこまで苦戦しなかった、というか良い勝負だったと思う。キツいタイミングもあったし、道具の欄が適当すぎるというハプニングもあったけど、リソースが尽きる前に倒し切れた。ブレスに対策が張れるかどうかと、ベホマラーの有無が大きそう。私の場合はマジックバリア常備が崩されたら即全滅だったけど。
僧侶は2発殴られたら死ぬので、メラゾーマとか通常攻撃の方が怖かった。あとメダパニに対して何も対策していなかったのもヤバいポイントだね。運も味方してくれた。
高難易度にしているからか、大体ネット上の推奨レベルよりも高い状態で撃破することになる。今回は35以上で固めたパーティ(賢者以外)。まあ楽しいから良いか。攻略サイトでは「はげしいほのおは無耐性だと80〜90ダメージ」と書かれていたが、多分私の場合だと3桁には達すると思うんだよな。難易度高いと与ダメージどれくらい増えているんだろう?
それから、その1つ前の中ボス、レヴナントの方がキツくて、鍛えたことが効いている気がする。私はここで賢者を縛るのをやめ、魔法使いの転職を決意した。おかげでレベル上げに付き合った勇者のレベルは頭ひとつ抜けている。僧侶もフバーハを習得したのはこのタイミングだった気がする。
賢者めちゃくちゃ強いね……今はもう賢者ナシには戻れない……。あとレヴナントに関しては強すぎませんか??あのタイミングであの威力の全体攻撃を連発してくるのはヤバいでしょ。しかもやけつくいきまで持っている隙のなさ。今のところドラクエ3最長の修行を課してきたのは彼です。2番目はサマンオサのボストロール。彼は痛恨運ゲーだった。

出典:https://gamewith.jp/dq3hd2d/472979
もうそろそろストーリーも大詰めだと思うんだけど、ここまでプレイしてみての感想は「舐めてましたごめんなさい」だ。世界樹の迷宮を愛している身としては、「いばらの道?ま、お手並み拝見といきますか」ぐらいの感じだったけど、いざ冒険に出てみればオオアリクイに怯える毎日。その後も、脇道に逸れたらゴリラとコウモリ猫に殴り殺されるわ、どう見ても脳筋のトロル族のボスに嬲り殺されるわ、魔王にカチコミかけようとしたら黒い霧が出て斬り殺されるわ、世界救ってから船乗ったらイカにタコ殴りにされるわ……。そんなわけで、舐めてましたごめんなさい。難しいです。
最初は「経験値とお金が少ないって、調整のやり方としてどうよ?」と思っていたが、経験値に関しては寄り道してもパワーレベリングになりづらく、なかなかシビアなバランスになって楽しい。お金も想定ほど困っておらず、ほどほどに装備が整わないので、熱い戦いが楽しめて良い。世界樹の面白さでもある「全てを得られないからこその、リソース配分の面白さ」があると思う。
グラフィックも綺麗で、音楽も生演奏(?)で音がしっかりしている。個人的にはこんな感じで他作品もリメイクしてもらいたい。知恵を出してなけなしの戦略を立てて、最後は執念で勝てるぐらいのRPGを私にください。