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2021/11/23

硝子の塔の殺人を読み終えた。
ミステリーなので詳細には触れないが、帯にも書かれている通り、知念さんのミステリーへの愛がこれでもかというほど詰まっていた。
昨日夜更かししないようにとセーブしたのはなんだったのか、300ページ強を一息で読んでしまった。
私はミステリーに造詣が深いわけでもないし、本の虫といえるほど本を読むわけでもない。
なので知念さんの愛の部分、〇〇派がどうとかミステリー史とか、さらにはホームズなどの古典的な傑作の細かい部分についてはよくわからなかった。
けれど読者に挑戦が突きつけられるような物語、複数回にわたるどんでん返し。
私でも結構違和感を抱いた部分があったし「これは伏線?」と半分勘で思って当たったので、明察な人ならトリックを解けたりするんだろうか。
物語の終わりにかけて、感情が昂りっぱなしで、心音がうるさいなと久々に思った。(こんなにうるさかったのは先生に怒られると分かった上で断罪を待つ時以来かな?それとも合格発表を待つ時か?)
エピローグを読んだ後は「へぇ……」と零してしまった。
あれが終幕に向けて落ち着いただけなのか、それとも興醒めだったのかはわからない。
ともあれ全体として語り尽くせぬほどの衝撃を残した。
当分は寝つけそうにない。

そういえば知念さんは現役の医師をされており、医療ミステリーは彼の領域というイメージが私の中であるけれど、医療を主軸に置いた作品は読んだことがない。
私が入院していた時のことを思い出すからか。
別にそんな悪い記憶でも無いんだけど、面白くは無い。
ただ仮面病棟なんかはみんな絶対聞いたことある作品だと思うし、読んでみようかな。


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