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私の『千夜一夜物語』 少しづつ語ってゆきます お伽噺ではなくて 本当のお話し
【千夜一夜物語】第一話
「永い道のりを経て」
ある日、私の話しを友達にした。
変わった人生、もう言ってもいいんだな…
人は話せないうちは自らの中で解決はしていない
私のそれは話してみると、まるで「千夜一夜物語」だった。
幼稚園に行く前、4歳くらいからだっただろうか…
繰り返し同じ夢を見ていた
しかも恐いやつ
時々見る程度の夢ならまだマシだけれど
ほぼ毎日、何年間もだと冷静に考えてもスゴイ
よく耐えたなぁ…と我ながら思う。
夢の後半は少しだけ変わることがあるけれど、最後は必ず完結しない。
夢とはそういうモノなんだろう とも思う。
昼間の訳がわからない混沌とした現実よりも
夜 その夢がやって来るのがわかっていて寝るのが恐かった。
それは小学校へ上がっても続き
やがてその夢は毎日ではなくなり
途切れてゆき
やがて消えた…
私は子供の頃からいつも自力で考えるしかなく
経験の無さも手伝って失敗を繰り返す。
理由はわかっている
要領を得ず、まだ語彙の少ない子供としての私は、言葉として親へ助けを伝える事ができず、依頼をせず、話さなかったからだ
自分を他と比べることなどできないので
話しをする事さえ思いつかなかったとも思う。
時々感じるその感覚、本当の私は誰にも見えない透明人間のようだった。
現実の多くの人の言葉が理解し難く
自分にとってそこに居る必要がなく
空虚になった時間を埋めるため仕方なしに外側の自分という物体をそこに置いた
透明人間はそれなりに自由だった。
おやすみなさい
つづきはまた明日*
#ノンフィクション #物語 #千夜一夜 #コミックエッセイ大賞