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【千夜一夜物語】第二話
「道という名前の曲」
ある日のこと
白い髪のご主人と華奢でお洒落な奥様のいる
アンデルセン物語のようなお店で
大好きな ハッチハッチェルバンドに出会った。
ずっと前からハッチに会いたかったけれど
やっと会えた念願のハッチ。
クリスマスツリーがピカピカする
町外れにある小さな劇場仕立ての暗い客席で
ハッチの歌と演奏を聴く
聴くだけじゃなくって
ハッチは観なくっちゃ面白くない。
ハッチの曲
「道」
そこで私の中に固くキュッと結んで仕舞ってあったのを
グヮラグヮラと揺さぶられる。
ダメじゃん
それ、崩しちゃ次に進めない。
シャンとして前に進まなくっちゃ
だって
私の全部を終わらせてしまたいと思ったこともあるもん。
「その歌詞を誰に向かって作ったの?」
内容は私のことだった…
いつか誰かに言われた言葉も入っている。
そうだよ
覚えてる
その人は、会えなくなったけれど
大事な人なんだよ。
私の仲間の一人
会えなくなったんじゃなくて
私がソッとしておこうと決めたんだよ。
魔法が解けたら会えると思ってるから
理由なんかない。
そうだから、そうなんだ
それだけで信じてる。
ハッチの歌は深い処にストレートに入って来る。
ただし、意味のわかる人だけ
意味はわからなくても楽しいからそれで充分なんだよ
私はこれが始まりだとは、まだ気づいていない。https://www.youtube.com/watch?v=w3T4oGRO2pg
おやすみなさい
続きはまたあした*