曾祖父
鄭必聖(チョンピルソン/テイヒッセイ)→
通り名吉野ユージ
若い妾
角田みき枝
曾祖母は曾祖父と妾と長女を日本に残し
長男次男次女と韓国帰国
長女
鄭甲石→(チョンカプソk/テイコウセキ)
通称名高吉花子
※当時は望まれず生まれた長女は男の名前をつけられ男として育てられたが
山師としてコミュニティに名を馳せた吉野ユージの娘として水上女学校やスキー選手代表ににるなどユージの思い入れを感じる手がかりはあった
戦争勃発前の日本で
職を求めた父が日本で成り上がっていく姿
金を手に入れた時
実の母と弟妹を捨てた姿
若い舞妓角田みき枝と暮らし始めた姿
没落して無心しに来る姿
10歳で日本に渡り
自分で運命を選択出来ない花子は
色々な現実を見せられる度に
多用に
強かに
生きていくスキルを
換金することに長けていた
鄭必聖は
仕事上通り名吉野ユージであったが
娘は鄭甲石で学校を通わされていた
俺も川崎大師で当時唯一の外国人として本名で学校を通ったが
その方法のルーツは当時の水上で民族名で通学するところから来ていると父は言う
想像を絶する環境だ
みき枝と曾祖父鄭必聖通り名吉野ユージとの子供
美恵子は一才で死亡
曾祖父鄭必聖の娘
鄭甲石通称花子の次男よっちゃんパパは
美恵子と同い年だったので
みき枝からは可愛がられなかった
鄭甲石通称高吉花子の長男の郭鐘洙は
曾祖父とみき枝から特別に可愛がられ
水上で舞妓をしていたみき枝に
川崎から孫が来たと
温泉郷の商店街をよくつれ回されたことを鐘洙は覚えている
韓国に帰国した見たことのない曾祖母よりも
角田みき枝をばあちゃんだと想っていた
山師だった吉野ユージは水上の山寺健明寺の火葬場の職人に焼き方を注文つけ
お寺で一番いい場所に墓を用意できるほどの名士だったが
後に衰退し
川崎に嫁いだ娘
花子や夫テギュに無心するほど没落
しかし
最後まで
7人兄弟姉妹の末っ子である
みき枝の夫として
最底辺貧困から抜け出せなかった角田家に送金し続ける
みき枝は
吉野ユージの死後
自分が死ぬまで墓を守り続けた
俺は幼い頃から4度程水上の墓参り来ている
その時は墓石には吉野と刻印されていた
しかし
みき枝さんが亡くなったタイミングで墓は角田に変えられた
なぜなら角田家にも最後まで角田家を支えた
吉野ユージにお参りをさせるための体としての角田
みき枝の意図の通りか
墓参りした日に
備えられてた花から
角田家が墓に参ってると
私たちだけが一方的に知っている
繋がり
そして
その墓に入ってる名前は
鄭必聖
美恵子
みき枝
そして
吉野ユージの名前は存在しない
そう
吉野ユージという男の名前は歴史上も
墓にも
記録というものに存在はしない
ユージとゆーじも
今はもうわからない
でも
その通り名は存在した
記録には残らない
吉野ユージのという漢の記憶は
確かに存在したのだ
一度は栄えた温泉郷も
ブームが去って
人も少なくなって
谷川渓谷で
孫たちが力一杯水と戯れてる景色を
川ほとりの木陰で郭鐘洙は眺めている
ここで一句詠む
変わらぬや
川の流れと
水の音
不二
墓石の名前から想像する
追憶と宿命
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FUNI as JeongHoon Kwak to the 必聖.
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