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自分の中でガルクラは10話で死んでた

ガールズバンドクライ、放送開始から毎週楽しみに視聴し、先日ついに終わりました。皆さんどうでしたか?自分は1〜9話までは超最高で大好きです。8話とか大号泣しちゃいましたし何度も見ちゃった。9話もとても良い。11話のLIVEシーンも圧巻ではありました。

ただ…タイトルにしている10話だけは放送後、様々な意見を聞いたり何度も見返したりもしましたが、どうしてもモヤモヤがなくならなくて10話のせいで10話以降のお話しも、最終回も正直微妙だったな…て感じたので書き残しておきます。

これは独り言なのですが、10話はやっぱ、親父に終始イライラしつつ、親父の『この曲いいな…』発言に対して、井芹仁菜は『何わかった気になってんだよ!うざい!きめーんだよ!』て怒って、飛び出して欲しかった。だってあの年代て親にわかったような事されるの一番嫌じゃないですか。問題を起こすような子なら尚更。『は?私は腫れ物か?歩み寄り?見下してんじゃねぇ!』て。

家族に愛されていたことを知ったとしても、あの時点ではそれを素直に受け入れず明確に拒否したほうが、いじめ不登校で退学して実家から遥か遠くに離れるほど家族と関係が拗れた10代の娘っぽくないですか?

少なくとも自分自身、井芹仁菜と似た境遇でしたし、そういった境遇がある人らに囲まれた青春時代を送った経験からそう思いました。違和感が凄かったというか。

だからあそこは簡単に受け入れずサヨナラサヨナラサヨナラなんだよして、素直になれない拒否してしまった自分に嫌悪もしつつ、でも今の自分が好き。ごめんは言わない。だって間違ってないから…で、家族とちゃんとすれ違ったほうがタイトルにもなってるワンダーフォーゲルだし、ロックだし、中指立ててけ!感もあると思いました。10話の最後に流れるTMGEの世界の終わりのオマージュ劇伴感もある。

それぐらい過激なほうが飛んでるのか、落ちてるのかわからない感も、それぐらい啖呵切ったほうが後戻りせず自分が信じる道を突き進むんだ感もある。

それぐらい覚悟決めて実家出てロックしてたら、その後の11話のLIVE(映像まじ凄かった)のパフォーマンスや曲の歌詞にも重みが出て、説得力と感情も乗って、今あるものよりもっともっと神回になってたと思うんですよね。

それに吹奏楽部やアイドル活動ならまだしも、ロックと家族ってめちゃくちゃ相性が悪い。だって親に『いってきます』してやるロックってクソダサくないですか?そのダサいのが良い…とかもないですよ。ただただダサい。なのでロックのお話しで親出すなら半端なことしちゃダメなんです。私だけじゃなく、こういうロック観持ってる人はロック好きなら結構多いと思います。

ガルクラに対して、勝手にもっと大きな感情からの感動がある!って期待しちゃった私が悪いのかもしれませんが、放送開始から9話までそう感じさせるものが確かにあったし、人生で好きなアニメTOP10には間違いなく入りそうだっただけに10話はかなりの肩透かし感がありました。

えっ!?そんなもんなんだ…みたいな。

9話までで井芹仁菜なら何かとんでもないことをしてくれる!みたいな勝手な井芹仁菜像が自分の中で出来上がってたんだなぁ〜と反省もありつつ、自分が夢想した井芹仁菜のがロックだしカッコよくない?という気持ちが半々…いや…ガルクラの事で半々はないですね。自分が夢想したものは"間違ってないんだ!"と叫びたい。

ガルクラ、良アニメの部類だと思います。ただ10話の展開の影響で自分の中でかなり気持ちが冷めて最後まで乗り切れませんでした。10話で中途半端なことをされたせいで自分の中のガルクラは死んだな、と。10話以降の話で出るロックっぽい行動や言動、パフォーマンスに"上っ面だけのトゲ"のような茶番感を感じてしまったし、最終回もま〜るく無難に終わってしまい、がっかりしました…。何もロックンロールは鳴り止まないっではなかったです。

凄いですよね。たった1話の展開がそりゃないだろ〜…てなっただけで夢中になっていた作品にここまで乗り切れなくなるなんて…。途中まで大好きだったからこそ反動が半端ないんでしょうね。これまでたくさんのアニメを見てきましたがこんな経験は初です。

おじさんがアニメに何まじになってるんだと思うかもしれませんが、おじさんが好きだったレジェンドロックバンド達の作品を各話のタイトルに使って、劇伴も"あの頃"のレジェンド曲のオマージュを感じる曲にしたり盛大に釣っておいて、ありゃないよ…。

10話でちゃんとロックした世界線のガルクラが見たかったです。私は。

※ただ結局トゲナシトゲアリの曲はかなり好きなので一度はLIVE行きたいんですよね。なので9/15のベイキャンプのチケットは11話放送直後に即応募して、競争率激高の9/13のワンマンの先行抽選にも応募してます。

一度トゲナシトゲアリの生のLIVEを経験して自分ががっかりしたことなんて大したことではなかった!ガルクラ!トゲトゲ!最高!になれたらいいなあとも思っています。結局、ガルクラを諦めきれない。未練タラタラなんですよね。

それだけ魅力的な作品だったことは間違いないと思います。

最後まで読んで、お前は何もわかってない‼︎お前なんかがトゲトゲのLIVEに来んな‼︎と思われた方もいらっしゃるかと思いますので、そういった方は会場にいる私を見かけたら私に中指を立てて頂けましたら幸いです。

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