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「幸福はやってくるものではなく、追求して実現するもの」

こんにちは!ジェニーです。

昨日のnoteに多くのリアクションがあり嬉しい限りです。みなさんもうそろそろ「閉じ込められている」状況にうんざりでしょうし、どうしようもないと言っても、冷静に状況判断をしてみると「なんでこんなことしとるんじゃ?」という疑問がどんどんクリアになってきているのではないかな?と思います。

そんな日本を尻目に本日もドバイからお届けしまーす!

今回は前回の内容にも触れた、何故ドバイはこんなに煌びやかでバブリーな感じでしかも無税なんだ?という、日本と正反対の国がこの地球上にあって良いのか?なぜこんなに違うんか?という点についてお話ししたいと思います。

まず最初に結論から言ってしまうと、ドバイの首長アルマクトゥームは常に「幸福と積極性」という観点で国政を行っているということです。彼の数ある著書の中からの一文を抜粋しますね。

”そうだ。我々(政府)は人々を幸福にしようと努力し、人々の幸福が永続的で深く根を張って現実になるまで、我々の目標となりミッションとなる”

(「幸福と積極性の反映」より抜粋)

つまり一言でいうと、政府が「幸福を追求し実現する」ことをコミットメントしているということです。

アルマクトゥーム首長がまだ若かりし時の首長になる前、中東の主要国の若年層にアンケートをとった結果、将来に不安をもち、鬱になっているケースが多く見受けられたことで、自分たち大人がこれから国を担っていく若者に希望を持ってもらうために、ここ中東に「幸せ」を実現しなければ!と強く感じ、それを今実行しているということです。

それに対して日本はどうでしょうか。

日本は物質的には豊かで全般的には恵まれているように感じます。しかし精神面ではどうでしょうか。

いつも何か不安を感じている世の中になっていませんか?高齢化社会、人口減少を理由に経済が回っている上にこのコロナ禍。

「何かのことに備える」ことを最大のリスクヘッジとし、そればかり考える生活。この状況を「幸せ」と呼べるかです。

また日本人の特質として「これ以上求めたらバチが当たる。このままが良いのだ。」というねじ曲がった謙虚さが「真の幸福の追求」に対する欲望と行動を止めてしまっているような気がしています。

いつかこの「動けない状況」が終わったら・・・・と考える人は、仮にこの状況が終わっても動きません。

こんな時でもできる事ないかな?と考えられる人は、すでに動きながら模索しながら進んでいきます。この後者がドバイなのです。

そもそもドバイがなぜこのように世界中を魅了しているのかですが、それは国にお金が沢山あるからという短絡的なことではないようです。そして今ドバイは石油がほとんど出ません。国内消費分くらいの量なのです。

50年前、UAE(アラブ首長国連邦)が建国されました。(そう、今年はUAE建国50周年です!)それ以前は遊牧民族として漁師や真珠の海人を生業にしていたのですが、日本のミキモトが養殖真珠に成功し、マーケットが奪われてしまいました。しかしその後ペルシャ湾の沖合に「黒い真珠が出た!」と。これが原油の発見だったのです。

まずはこの原油をきっかけに(だいぶ話を端折りますが)UAEが建国され、石油で豊かになりましたが、「石油という資源は必ず朽ちていくものがから、資源に頼らない国造りをしよう。」と、ドバイは現在「貿易・観光・金融・IT」が経済の要になっています。

ドバイを世界地図で確認してみてください。

ドバイを中心にコンパスで8時間のフライト距離で円を描く。その円の中に入る人口は、

世界人口の2/3の50億人で平均年齢が27歳!もっと狭めて4時間のフライト距離の円の中には世界人口の1/3の25億人が住んでいてその平均年齢は24歳と言われています。

すごくないですか?平均年齢20代!これの意味することはこれからどんどん人口が増えるということ。衣・食・住の需要が急激に増えるということです。

まずこの環境が日本とは反対です。

この人口の増加が著しいのは、東南アジア、インド、アフリカです。現在この国々は自国での就職が厳しいので隣国に出稼ぎに行きます。その出稼ぎ先にドバイがとても人気がある現実があります。

もう一つ、ドバイが重要視していること。それは先に述べた中東エリアの「幸せの追求と実現」です。UAEの周囲の国々はパスポートがあっても行ける国が少ないということです。これはどんなにお金持ちでも叶わないのです。そこでドバイはノービザで30日までの滞在を可能にし、ドバイで世界を体験できるよう提供しているのです。だからあんなに世界一にこだわるのです。世界一高いビル、世界一広いモール、なんでも世界一!

ここにいるといろんな国の方と話す機会があります。インド、パキスタン、フィリピンの方々はもちろん、イラン、ウズベキスタン、シリア、レバノン、先日はモルドバの方に声かけられました。皆一様に「日本に行ってみたい!」と言ってくれます。それだけ彼らにとって日本は魅力的みたいです。私たち日本人はもっと誇りを持っていいと思う瞬間です。

話を戻しますね。ドバイは世界中を日本人のように旅ができない人たちに、世界を体験できるように、しかも世界を超える空間を提供しているということだと聞けば、そうかなるほど納得!と思えるのではないでしょうか。

そしてその世界一の国造りに欠かせないのが労働者の方々です。ドバイの人口比率は87%が移民です。この移民の存在がなければこの煌びやかな、ため息が出るような美しい建造物は存在しません。そして建造物(ホテル、モール、レストラン、ショップ等)ができたら今度はその中で働く人々の需要もありますから、国の彼らに対するリスペクトを感じます。(現在ドバイには155カ国の移民が居住しています。)そしてここで出稼ぎにきている彼らも自国と比べたら何倍もする収入を、それも無税なので額面通り受け取れるという素晴らしい国ということで、毎日笑顔で働いている姿をみます。

その彼らが創り上げた街を、今後は「世界一」を体験したい世界中のお金持ちが観光でやってくるわけです。全てにおいて世界一を宣言するドバイに、世界一高い金額を払って、世界一とはどういうものかを体験しにくるお客様が存在する。だから世界一の観光国なのです。

建国してたった50年なのに、世界一多くの飛行機を飛ばし、貿易インフラを確立し、世界一の観光国になり、その背景に移民を受け入れるシステム、観光客をスムースに入国させると言ったところが、最新のIT技術の需要を生み、今やブロックチェーン技術はドバイがトップを走る勢いです。

そしてこれらを支えているのは、間違いなく20、30代の若い世代なのです。

私はドバイは全ての人の夢を叶えよう!という華やかなエネルギーをいつも感じていましたから、最近アルマクトゥーム首長の本を数冊読んで「幸福を追求する」というコミットメントを改めて知り、有言実行の風景を今こうして目の当たりにして、国トップのあるべき姿に感銘を受けています。

日本の、もう引退すべき年代の政治家が、あーでもないこーでもないと保身で国を動かそうとしているのをみると、はっきり言って気持ちが良くない。

私は日本人なので、日本を元気にしたいと思っています。そのためにはまず自分が元気である必要があります。

"ポジティブな視野があれば、困難は契機と感じられ、未来は成功に溢れており、周りの人々は可能性と能力と才能と善行に溢れていると感じる”

(「幸福と積極性の反映」より抜粋)

皆さんにとって幸福とはなんでしょうか。私も日々考えています。考えているうちは幸福では無いかというとそういうことでも無いのですが。

ただ言えることは、今いる環境が自分の思考を作っていてその範囲でぐるぐる考えて出口が見えないのであれば、環境を変えてみると今まで感じなかった幸福を見つけることが出来るかもしれませんね。


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