映画『URANUS2324』考察(ネタバレあり)
12/13~19、21、22でシネ・リーブル池袋で上映してた「URANUS2324」を13日と21日の2回観てきました。
自分なりに解釈出来たのでネタバレなありな考察になります。
異なる4つの世界
自分の解釈だけど構成としては4つの世界かなと。
A.夢を叶えてリンは宇宙飛行士でキャスがフリーダイバーの2人が生きている世界。この物語の軸。
B.ショートカットキャスとおかっぱリンの10代の頃の世界。
C.第二次?世界大戦中で日本占領下になりつつある世界
D.キャスのいない世界
並行世界へ行く発動条件とリンキャスに起こること
発動条件・・・シャーロット彗星が太陽系通過中の時
キャス・・・Aの世界でブラックアウトした時に並行世界にいる自分へ記憶を持ったまま一時的な転生
パラレルワールド移行後はキャス視点で語られているので、キャスはわかっているけど問題はリン。
リンはほぼこっちの想像に委ねられてる(もうちょい説明あってもいいと思うよ、制作陣)
自分の想像ではAで登場した未来のリンはDの世界から。
未来のリンのインタビューで初めての宇宙に行った時を成功のように伝えてたので、それで宇宙空間に放り出された事故があったとは考えにくいから違う世界なんだろうなと。
そこからリンに起きたことこんな感じかと。
リン・・・Dの世界で宇宙空間にいる時に並行世界へタイムリープ。干渉出来るのは自分だけ。
リンから物語を考えてみる
発動条件をシャーロット彗星が太陽系通過中の時とすると、未来のリンは2度目のタイムリープの可能性がありそう。
1度目は2024年に初めて宇宙へ行った時。
この時に繋がったのがBの世界で、目の前でキャスを失ったのを回避するために泳げるように仕向けた可能性(これは恩田陸の「ねじの回転」で逆上がりしなきゃならない時に出来ないから過去に戻り子供時代の自分に教えるってのが浮かんだので)
その後Dでシャーロット彗星について研究を続ける。瞬時に計算ミスを指摘できるリンならかなり正確に周期を割り出し待ち続けたと思う。
それでもう一度のタイムリープする可能性に賭け2度目のタイムリープでBにもう一度行くとキャスが違う世界から来ていたのを見る。
こう推測してみたけど、リンは何十年もの間キャスが生き続ける世界があってほしいと願い続けてたのかなと・・・
でも要素が足りない気もする。
キャスが2度目のブラックアウトでCに飛び命を落とす。これがキッカケでAで宇宙と海の時空が繋がる。この現象に合わせてDのリンもタイムリープして、Aのリンに助言…
ここは悩むところ。
一緒に居続ける世界を探したキャスと生きていてほしいと願い続けたリンの愛の物語
URANUS2324ってこういう物語なのかなと。
正直描き足りないか再編集で的絞りすぎたのかもう少し要素がないと?の部分は解消出来ないけど。
それでもフリベキだから愛の物語の軸はブレず説得力を持たせられた作品だと思います。
サブスクに来たらまた考えながら観てみたいです。
最後にちょっと気になって調べたこと
シャーロット彗星だけど、検索すると日本のアニメに行き当たる。
たまたまかな?
でもあらすじ読む限りウラヌスの設定の着想を得た気もする・・・
参考まで