みんな結局は自分のものさしな話
私は昔からネイルが大好きで、
どれだけ金欠だった時でも月一のジェルネイルは欠かさず行っていたり、
学生時代の頃も、校則でマニキュア禁止でも怒られること覚悟で堂々と赤いマニキュアを塗っていました。
(バレたら職員室で除光液をよく渡されていた。)
そんな私が長いこと毎月通っているネイリストさんは、
自分でサロンを経営しながら、美容専門学校で教えたり、セミナーをしたりと、昔からとてもパッション溢れて働いている方です。
さらに私と同じ年齢で、お互い子供も同年代というのもあり、
いつも仕事観や子育てについて色々楽しくお話ししている間に、綺麗なネイルを仕上げてくれています。
お互い仕事の分野は違えど、本音で熱く仕事観を話せる貴重な存在でもあります。
毎回ネイルももちろん楽しみに行っていますが、行くたびに、彼女が本気で頑張っている姿勢に、いつも刺激をもらっています。
そんな今日は新年初ネイルの日だったので、
今年はどんな一年にするか、目標や計画などをお互い楽しく話しながら、
いつものようにネイルをしてもらっていました。
色々話をする中で彼女がポロっと
「今年はちゃんとサロンのマニュアルを作ることにする。
そしてちゃんとそのマニュアルに沿って、指導することにする。」
と話してくれました。
彼女は過去にも従業員を何人か雇ったりしていたのですが、皆色々な事情で辞めたり、お休みしていたりで、
現時点では一人だけ、彼女の元で働いている子がいます。
ネイリストになりたてで、それ以外でも仕事の経験値がまだあまり無い、若くて可愛らしい女の子です。
オーナーとして雇っている以上、
ネイルの技術を教えてあげたり、サービスの仕方や接客などを熱心に指導しているんだとか。
そして色々教えていると、
経営者としての立場と、技術職のネイリストとしての立場、
気が付けば両方のサイドから物事を言うことがあり、
従業員側からすると、「言われていることがなんだか違う」と感じてしまっているように見えることがあるのだそう。
自分としては矛盾無く指導してるつもりでも、
受け取り側はそうじゃなかったり。
上達したいと強く思う気持ちも、
その強さだって結局人それぞれで、
人によって、これくらいでOK と思えるレベルも違う。
自分の意識が高いか低いかはさておき、
自分のものさしで人を測ろうとすることが間違っているんだなと。
仕事に限らずですが、
自分が何かを好きな気持ちに共感してもらったら、
同じくらい好きな気持ちを持っているのかと思いきや
よくよく話してみると、意外に温度差があったりとか、よくありますよね。
結局なんであれ、
めっちゃ好き! や
めっちゃ頑張ってる! とかも
それぞれが自分のものさしの感覚で喋っていて、
それが良くも悪くも、“サシの違い” に気付いたのだそうです。
そこで彼女が行き着いたのは、
「マニュアルを作る」こと。
そうすることで、
「なんでこれをする必要があるのか」
「なぜここを気をつけるのか」
という「なぜ」の部分の裏付けができる
ということだったんですね。
そこが無いと、受け取り側も、
ただの個人的な感情で言われているような感覚になってしまうかもしれません。
私は、経営の神様とも言われている稲盛和夫さんの著書を読み、とても感銘を受けたのですが、
彼は、「経営理念」の大事さを説いていました。
「経営理念をしっかりと置き、その理念を元に人を指導し育てる大切さ」
結局物事は至ってシンプルで、
コアの強さと信念がいかに大切か
とても強く響く言葉で書いてある本でした。
彼女の言うマニュアルも然り、
オーナーとして人を指導していく上で、
「なぜ?」の部分に立ち返れる場所があることは、とっても大事なことだなぁと考えさせられました。
そんなことを悶々と考えているうちに、
今日も素敵なネイルに仕上げてもらったのでした☻
来月も楽しみです。