フルリモートワーク生活、こんなでした。
2020年の11月から約1年近く、フルリモートワーク生活を行いました。
一旦567が蔓延している間は外出たくないなということで始めた在宅でのお仕事。
始める前に想像していたことと実際にやってみて分かったことを、備忘録として、またはこれからフルリモートをやってみようかと思っている人へ向けて残しておきます。(会社勤めの人向け)
ちなみに私は部署アシスタントとして主に事務系の仕事を行っていました。
一人暮らし、地方都市在住です。
1. テキストコミュニケーションが好きな人にはオススメ
業務中の主なやり取りはほぼSlackで行っていました。他にもMeetやZoomを使用していましたが、割合的には8:2でSlackの圧倒的勝利、という感じです。
Slackメインの良いところは、やはり返答するまでに文章を考えることができるところ。リアルや電話でのコミュニケーションだと即答や変な間を空けないようにと頭をフル回転させますが、チャットツールだとテキストで打ってみて送る前に調整できるのがいいですよね。
逆に言うと、テキストだけのコミュニケーションが障壁になることもあります。
隣の席に座っている人にちょっと話しかけたい、雑談でも業務に関することでも、ってときに、Slackだとそれが難しいです。(キーボード入力するほどのものでもないな…と思ってしまう)
ハドルやバーチャルオフィスなど活用している会社もあるので、そのあたりは解消されていくのかもしれません。
個人的には対面でのコミュニケーションも重視しており、その人の醸し出す雰囲気だったり何気ない会話をしたいなという気持ちがあるので、フルリモートはその点はしんどいな、と感じることはありました。
2. 人間関係の煩わしさが減る(常にではないですが)
前項で「リアルでのコミュニケーションが減って寂しい」的なことを書きましたが、これがプラスに働くこともあると思います。
もしあなたの会社にめんどくさい上司や同僚がいたとして、毎日顔を合わせるのげんなりって方にはリモートは最高ですよね。常に同じ空間にいるわけではないので、面倒くささが半減すると思います。フィジカルな距離は心の距離にも通ずると個人的には思っているので、オンライン経由でのコミュニケーションというのはその人のリアリティを少し下げる効果があると思います。
しかし、常にプラスに働くわけではない、ということも念頭に…。
自分の体験談ですが、同じくフルリモートで働いている方に苦手な方がいました。一度もリアルではあったことがないので、実際にどんな人かは分からなかったのですが、どうも仕事のやり方が合わず、Zoomなどで話をしてみても良い印象にはなりませんでした。
もしかするとリアルで会って話をしたら、その人の印象が変わって仕事もやりやすくなったかもしれませんが、お互い遠方に住んでいるため実現は不可能。フルリモートでも嫌いな人は嫌い、という結果に至るかもしれません。
3. Slackの"カカカッ"への恐怖
前述の通り、Slackでのコミュニケーションが大半だったので、この音を頻繁に聞いていました。
"カカカッ"
Slackのデフォルト通知音ですね。最初はなんとも思っていませんでしたが、最近は他人のPCでこの音が鳴っても「ヒィ」と思います。
自分にメンションが飛ぶときに鳴るようにしていましたが、集中モードを遮断されてしまうので今はオフにしています。
以前 Netflixの「The Social Dilemma」というドキュメンタリーを観て、デジタル機器からのストレスを下げるために自身のスマホの通知は着信時以外は全てオフにしたので、通知音耐性が減っていることもあるかもしれません。
心地良いデスクやチェアを用意して物理的に在宅ワーク環境を快適にすることも大事ですが、今や当たり前のように日常に溶け込んでいるデジタルの面で、ストレスを減らしていくことも同じぐらい大事なのかなと思う日々です。
4. 圧倒的運動不足
これはリモートワークを始める前から予想できていたことですが、予想以上です。
意識的にストレッチや運動を取り入れる必要があります。でないと毎日体がバキバキの助です。
個人的には、
- 30分〜1時間に一回は起立する
- 10分程のストレッチをどこかで実施する
というのは取り入れたいところです。
また、予想外の体へのダメージとして、右腕へのダメージが大きかったです。
マウスの酷使、長時間のタイピングなどで、主に右肘が悲鳴を上げています。これは机や椅子の高さなども関係がありそうですが、人類の歴史から見るとイレギュラーな動きを長時間して負荷をかけているよな…と自分の右肘R.I.Pという気持ちです。
これに関してはまだ具体的な打開策が見つかっていないので、いいアイディアがあれば誰か教えてくださいませ。
今のところ効果があると思うのは、フルリモートワークをやめることですね。時間を減らしましょう。
5. 最後に声出したのいつかな
圧倒的に喋らなくなります。家族やお友達と話す機会が多い方は別かと思いますが、近くに友達がいない、一人暮らしの場合だと本当に声を発する機会が減ります。
これはミーティングを行う機会が多い方など、職種によって大きく異なる部分かと思います。
たまに長めのミーティングで話す機会が多い日などは、夕方少し声が枯れています。出社してた頃はそんなことなかったなぁ・・・
とはいえ緊急事態宣言があけたりワクチンの普及によって、リアルで人と話す機会が増える未来が期待される今、この部分はプライベートで解消していきたいなと意気込んでいます。
6. いつでも、どこにでも住める
フルリモートワークの最大のメリットだと思っています。
場所に囚われず(とはいえ国内限定がまだまだ主流かと思いますが)、継続して収入を得られるというのは心地が良いですね。上述のデメリットの部分を超えてくるメリットかと思います。
このコロナを転機にリモートワークが普及し始め、これからリモートワーカー向けの新しい賃貸や宿泊施設など出始めるのではないかなと楽しみにしています。
現に今、私が居住している家はもともと外国人宿泊者向けのアコモデーションで、コロナで観光客が減ってしまったためリモートワーカー向けに短期賃貸として募集をかけていたところです。
こういった気軽に短期居住できるお部屋がリーズナブルに提供されるのは、リモートワーカーの移動を促進して、地方経済にも良い影響を与えそうですね。
こういったリモートワーカー向けの「お試し移住体験」などもあるようです。
【まとめ】 リモートワークと出社、両方できるのが最高
国内移動がいつでも自由にできるフルリモートワーク、対面でのコミュニケーションで仕事を円滑にするオフィスワーク、どちらも捨てがたい魅力があるので、私は間を取って「基本リモートワーク、たまに出社」がベストかなと今は思っています。または、「フルリモートワークとリアルでの仕事の掛け持ち」も良きかなと。
週1程度の出社であれば、住む場所の選択肢も広がりそうだし、人とのコミュニケーション不足にもなりにくそうですね。
ただ出社の必要性があるとどうしても国内を自由に移動して住む、というのは難しそうなので、短時間のリモートワーク×短時間の現地での仕事 というのが個人的に魅力を感じます。
リモートワークの普及というのは、このいろいろな制限を課せられたコロナ禍でのポジティブな副産物かと思っています。もしコロナがなかったらあと何年かかっていたのでしょう。
とはいえ、オフィスでの仕事が好き、リモートワークの方が向いている、などは本当に人によって様々なので、一人ひとりが自分に合った働き方をなんのバリアもなく選べるような社会になってほしいなーとお家の中でキーボードを打ちながら思ったりしています。