劇場での笑い方に悩む
お笑いライブに行くのが好き。
好きだけど、苦手なこともある。
それが劇場での笑い方について。
気にしいの人ならこの時点でなんとなく予測がつくかも。
好きな芸人さんの単独ライブに行く時は、
大半のお客さんが同じ芸人さんのファンだし、笑うツボも似ていたり、笑いの声量も何だか気が合うのか、自然と面白いと思った時に笑いやすい。
じゃあ苦手なのは何なのか。
何組もの芸人さんが出るようなライブでの笑いだ。
特に、テレビで活躍してるような芸人さんが出るライブよりはこれから活躍していくような芸人さんがたくさんでるライブ。
だからこそ、観客も多種多様。
先日観たライブでの出来事。
2時間に渡り、1組ずつ3分ネタを披露していくものだった。
私が座ったのは縦も横もななめも含めて、theど真ん中の席。
開演を待っていると、高い声で騒ぎながら席に向かってくる女性2人組がやってきた。
ひとりはクロちゃんの彼女、リチちゃんっぽいスラットしててボブが似合い、自分が可愛いことを分かってそうな、まさにカースト上位女子。
もうひとりは引き立て役かな?
(この書き方にもう悪意しかないですね。捻くれ者でして、すみません。笑)
笑い方と声の大きさからして、
ちょっと厄介そうだなと予想はしていた。
劇場で見ると、いるんだよな、こういう人...
そして、2人は「前空いてるじゃーん!行ってみよ!!」と、2列目に座った。
完全に私の視線に入ってくる...危険信号点滅中。
予想は的中。
ライブが始まると、
会場に響き渡るように手を叩きギャハハと笑うリチ風女子。
何でもかんでもこんなに大声で笑ってて、
この人、本当に面白くて笑っているのか?
私からすると、自分を見て欲しくて、笑っているように見えてしまう。
大体こういう大声出して手叩いて笑う人って、誰かと来てて、引き立てられて育ってきてそうな女子なんだよな。
しかも、何となく男前な芸人が出ると盛り上がってたり、変わり者な芸人が出るとかわい〜と叫んでみたり、面白さで笑ってる?と疑問を抱く。
捻くれ者はそんなことばかりを考えてしまい、ネタを100%で楽しめなくなってしまう。
そして、彼女たちの笑い声が響くと、あれ、今私は面白いのか?笑おうとしてたのか?と錯覚を起こしたり、いや、この子に釣られて笑いたくない。と、プライドが邪魔をして、素直に笑うことができなくなる。
面白かったと思っても、彼女が笑うと、同じところで笑ってしまった嫌悪感に苛まれ、すっと素面に戻ってしまう。
逆に彼女たちが笑わないと、一気に笑いが少なくなったと感じられてしまう。私や他の人の声が小さいからではなく、彼女たちの声と手を叩く音が大きすぎるから。
面白いことは伝えたいのに、あんな風にわざとらしくは笑えない。こういうときに、辛くなる。
顔ファンが多いライブだと、イケメンコンビばかりに歓声があがり、なんだか複雑な気持ちになることも多い。
芸人さんが観客から笑いを引き出すはずの劇場が、観客の笑いで笑いを引き出されている劇場になっている気がすればするほど、居心地は悪くなっていく。
結局、自分が面白いと感じた芸人さんとは出会えたものの、一部始終、彼女の爆笑を視界に入れては、はぁ...とため息が出るのを抑えてみることになり、なんだか笑うのも疲れる2時間になった。
だからと言って、
芸人さんから見てみれば、あんな大きい声で笑ってくれるお客さんがいたら嬉しいだろうし、せっかくコロナ禍が明けて、声を出して笑い、その声を芸人さんに届けることができるようになったのに、笑い声を否定はしたくない。
でもこんなライブばかりだと、素直に楽しめなくなってしまいそう。
ライブの帰り道にそんなことを思い出して苦手意識に苛まれていたが、ふと気がついた。
多分、私が考えすぎなのだ。
観客は同じ金額を払って劇場に観に来てる。
ルールは同じ。そのルールに沿っていればどうしたってその人の自由。
何を目的にしていようが、それも自由。
芸人さんのネタを楽しんで、ふふっと恥ずかしがりながら笑うもよし、大爆笑するのもよし。黙って審査するのもよし。芸人さんの本望ではなさそうだけど、顔推しの芸人さんに盛り上がるのもよし。
誰がどこで笑ってようが、
自分が面白いと素直に感じる時に素直な感情に従えばいい。無理に笑わなくたっていい。自分の最大限の笑いが声ではなく顔ならば、満面の笑みで伝えればいい。
ひねくれていないもう1人の作り上げた自分が自分にそう言い聞かせた。
次回、私は劇場に足を運んだ時、
上のことを思いながら素直に心からライブを楽しめるのだろうか!!
オンライン配信のライブしか観なくなったと報告した際には、捻くれ者が勝利したと思ってください...。
乞うご期待!
(こんなこと考えてライブ観てるのって私だけなのかしら笑 同感な方がいてくれたら嬉しいです笑こ)
今回も読んでいただきありがとうございました。
jeni
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