中村千鶴という女


皆さん聴きましたか。本日20:30より公開された
HoneyWorks公式YouTube内『可愛くなれたらいいのにfeat.ちゅーたん(CV早見沙織)』。
最高でしたね。


私が中村千鶴という女を知ったのは『ヒロインたるもの!』のアニメが放送されていた頃より少し後。
そもそもは夫がHoneyWorksの大ファンで、それの布教活動的にアニメを観させられた。

最初の感想は
『LIP×LIPの2人はある方向で人気出てそうだなあ』とか『水瀬いのりの声マジでかわいいな…』とか。
ひよりが愛蔵か勇次郎のどっちかとくっつくタイプの王道少女漫画系なんかな〜という感じでもわっと観ていた。
ギャルのあやねるはズルすぎるので樹里ちゃんは好きです。はい。

3人娘のもう1人、中村千鶴。
アニメ最初見てた時は名前もうまく覚えていなかった。メガネ、黒めの青髪、早見沙織ってほぼ鶴見知利子やないか、鶴の字もあるやないか。みたいなことをぼんやり思っていた。

アニメを観て!と言われて4話ほど観て、その時はそれで終わり、続きを観ることもなく日々は過ぎ去っていった。


そしてある日。
私のYouTubeのおすすめ欄にある動画が出てくる。
私がまだ一人暮らしの時、当時入籍前の現夫とテレビでYouTubeをよく観ていた。もちろん私のアカウント。その中でHoneyWorksの動画を見るとこも少なくなかった(ネタバレ防止のためヒロインたるもの系は見せてくれなかったけど)。

だからなのか、HoneyWorksの新着としてあの『可愛くてごめん』が私のおすすめ欄に出てきたわけだ。
アニメを4話しか観てない私は、まさかあのサムネでヒロインたるもの系列の動画とは思わず、「早見沙織じゃん!観よ♪」と軽率に再生ボタンを押した。

前奏、Aパートと続き、私の前頭葉が働き始める。

早見沙織って…ヒロインたるもののメガネの子だったよな……?

MV内にチラリと映る『中村千鶴』の姿。

え…っあっ………。

最後に満面の笑顔で映るひより、ちゅーたん、樹里ちゃん。


アッアーーーーーーーッッッッ!!!!!

後日見返してるうちに『人生楽しんでごめん』の部分に3人のプリクラがあり、無事天に召されたのは別の話として。


そもそも私は鶴見知利子が好きだ。
なんの話かって?
わかりやすく言おう。
私は山岸由花子が好きだ。
別に戦争(クリーク)は起こさないけども。

粗野な言い方というか、チープな言い方を敢えてするなら
『愛の重い女』が好きだ。
細かく言うなら『恋をしたことで狂ってしまった女』が好きだ。
しかしその狂いは世の気狂いのそれではなく、
恋をしたことで"今までの人生の全てが変わってしまった"という意味だ。
変わるのも良し人生の指標がそれによって決定されてるでも良し。

ともかく好きな相手によって自分の全てを決めてる女が好きだ。


ちゅーたん。
普段は地味めな女。
まるで違うキャラになってメイドカフェでバイトしてトップの成績を修めながらそこで稼いだお金で愛蔵(LIP×LIP)に貢いでいる。
そして自信満々。(私は自信家の女も好き)
なんなら「重い女」と堂々と言ってる。

*まとめ*
・自分磨きをしてる上で自分に自信がある
・愛が重め
・普段は地味めだけどメイク等で身なりを変えてる(しかもその姿でひよりと樹里ちゃんと笑って一緒にいるだと…!?)

この辺りが『可愛くてごめん』を観ることで刺さり、
本編観ないと…!!となった。
そしてすぐ全話観た。
めちゃくちゃ要のキャラやんけ。
後半ほとんど千鶴の起こしたことによるあれやこれやじゃん。
アニメとしてのオチは千鶴がひよりのことを認めて?終わるじゃん。
前半のLIP×LIPに振り回されて大変〜☆はどうしたんだよ。LIP×LIPを出汁にした女たちの友情話やんけ。
ありがとう…………。

アニメを観て更に
『嫉妬に狂って最悪なことをする』
という最高のポイントも追加されました。
それに対して自責の念に押しつぶされて全てを無に返そうとするところも最高です。

可愛くてごめんをアホほど見返して、
そして追加された「すきっちゅーの」。
如何にもキャラを深掘りしてこれぞHoneyWorksという感じの仕上がり。
ありがとう。ほんとに。
あの時点では元アイドル?で枕だかP活だかをしたのかな?という感じ。
でもそれでも泣きながら愛蔵の笑顔を横に頑張るんだよね。

清楚系をウリにしていたようだが千鶴のポテンシャルは地雷系で発揮されるんだよなあ。
というのが『可愛くなれたらいいのに』でよくわかりますね。
曲がめちゃくちゃ好きなだけに「何で早見沙織に歌わせてくれないんだヨォ!!!」と嘆き続けていた。ありがとうHoneyWorks。

どの曲も『愛蔵によって全てが変わった』『愛蔵のために頑張ってる(可愛くなってる)』というのがよくわかる。

『ディア♡マイフレンド』はちょっとした前日譚って感じなのかな。

中村千鶴という女は
根が暗くて
でも好きになった人のために自分磨きをして
それに伴って自信もついている、っていう強かな女なんだよな。
好きになった人のためになら努力ができる、とも言えるかもしれない。

自信のなさを自分が努力して明確な成果を出すことで塗り潰して、強かになれている。
だからひよりに対しての嫌がらせを『LIP×LIPに対して迷惑なことをした』としっかりと認識したことで根の気弱さゆえに押し潰されるほど自責の念に駆られる。


という『作者そこまで考えてないよ』と佐倉千代さんに冷めた目で言われるような深読みオタク早口コーナーで差をつけろをするわけですよ。

『ヒロインたるもの』というアニメについては
あんだけひねくれた中村千鶴でさえ絆してしまう涼海ひよりの主人公たる主人公然とした姿が好きです。
彼女は真っ直ぐに努力して何事にも真っ直ぐに挑戦していく。
その愚直さに愛蔵も勇次郎もマネージャーさんもみんなが絆され、打ち解けていく。
ご都合主義と言われるような主人公かもしれないけど、私はそういう主人公の悩んだり向き合ったりそのうえで努力して認められていく姿が好きだ。

……あまりにも正義感だけで動いていたり是か非かでしか話せないような主人公をたまに見るけど、ああいうのは流石に違うかなとは思う。

あくまで個人の塩梅だけど、その『流石に違うかな』のラインは超えない良い主人公だったなと私は思う。

あともっと個人的にLIP×LIPのどっちかとひよりがくっつくとかじゃなくて良かった〜〜〜!!てなった。
なんか、そういうのじゃない。あの3人は。
『ヒロイン育成計画』を観る限り別で誰か好きになるみたいだしね(渚ェ…)
ヒロイン育成計画の「バレちゃった最悪な奴らに」のところ大好き。もちろん「当たって砕けたらバカにして笑ってよ」のところも大好き。
最悪な奴ら、最初のマネージャー就任ですのところと同じ名詞として使ってるんだよね。良いよね。違う意味になってて。

HoneyWorksって群像劇?というかみんなそれぞれのラブコメがあるし、動画観始めたらキリがないぜ…!!となってる。ヒィン。

あと
東京サニーパーティーとかグッズとかで美人の綺麗系ドレスを身に纏っている中村千鶴、ちゅーたんの格好も似合うしマジで強すぎるぜ…と思う。ちゅーたん姿のグッズをください。


オタクの萌語りはここまでだ。


最後に
HoneyWorks様へ
愛蔵とちゅーたんのラブがコメディする新曲をください。
オタクより。


***

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