プレイフェア暗号について
どうもこんにちは、ジェミーです。
今回はプレイフェア暗号について紹介したいと思います。
①プレイフェア暗号について
プレイフェア暗号とは、1854年に英国の物理学者であるチャールズ・ホイートストンによって発明され、その友人であるライアン・プレイフェアによって広められた換字式暗号です。もちろんその名はプレイフェア氏から取られています。
②プレイフェア暗号の仕組み
例として暗号化する文を「ROYAL MILK TEA」、暗号化に必要となるキーワードを「NOTE」として説明していきます。
その1:まずは暗号化する文を二文字一組ずつに分割していきます。
「RO」「YA」「LM」「IL」「KT」「EA」
因みに一字余る場合には「X」を加えます。また、同じアルファベットが連続する場合にも間に「X」を入れます。
例:「APPLE PIE」の場合「AP」「XP」「LE」「PI」「EX」
プレイフェア暗号の暗号化・復号においては「J」は省略し「I」に統合されます。
例:「JEMMY」の場合「IE」「MX」「MY」
その2:暗号化及び復号には以下のような5×5のテーブル(コード内ではboardとしている)を用いる。キーワードを左上から並べた後にアルファベットを並べる。その際に重複するアルファベットは2字目以降削除する。
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|N O T E A|
|B C D F G|
|H I K L M|
|P Q R S U|
|V W X Y Z|
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その3:一組のアルファベット同士で行も列も異なっている場合、もう片方の文字の列にある同行の文字が暗号化された文字となる。———————————————————————
|N Ⓞ T E A| |N Ⓞ 🅃 E A|
|B C D F G| |B C D F G|
|H I K L M|⇨|H I K L M|
|P Q Ⓡ S U| |P 🅀 Ⓡ S U|
|V W X Y Z| |V W X Y Z|
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よって例の「RO」「YA」は「QT」「ZE」となる。
その4:一組のアルファベット同士で行が同じ場合には、右隣にある文字が暗号化された文字となる。なお右端の場合には左端に変換する。
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|N O T E A| |N O T E A|
|B C D F G| |B C D F G|
|H I K Ⓛ Ⓜ|⇨|🄷 I K Ⓛ 🄼|
|P Q R S U| |P Q R S U|
|V W X Y Z| |V W X Y Z|
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よって例の「LM」「IL」は「MH」「KM」となる。
その5:一組のアルファベット同士で列が同じ場合には、下位のにある文字が暗号化された文字となる。なお下端の場合には上端に変換する。
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|N O Ⓣ E A| |N O Ⓣ E A|
|B C D F G| |B C 🄳 F G|
|H I Ⓚ L M|⇨|H I Ⓚ L M|
|P Q R S U| |P Q 🅁 S U|
|V W X Y Z| |V W X Y Z|
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よって例の「KT」は「RD」となる。
その6:余った「EA」も上記同様に変換し全ての変換結果を並べる。
「QTZEMHKMRDAN」これが暗号化された文となる。
その7:復号は逆の手順を行えば良い。