Fitbit versa2を買ってみて良かった点、悪かった点
Fitbit versa2 を一、二週間くらい使ってみて分かった良かった点と悪かった点をまとめてみる。
「良かった点」
①睡眠の改善
何時間寝たか、浅い睡眠時間、レム睡眠時間、深い睡眠時間を一日の睡眠の流れとしてグラフやスコアで示してくれる。
私の場合、一週間の平均睡眠時間7時間3分で目標の8時間まで全く足りておらず、スコアもやや低めだと分かった。
↑ こんな感じ。一番上の数字はFitbitに貯め込まれた約200万人の睡眠時間と照らし合わせて算出されるスコア。
それぞれの合計時間なども表示される。
②食事の改善
何を食べたか自分で打ち込む必要がある。
確かに一見面倒な作業ではあるが、自分が何を食べたかを記憶し反芻する作業はなかなか面白い事に気づいた。(あくまで個人的な意見です。)
結果的にレコーディングダイエットをしている感覚になり、「意外に食べすぎちゃってるじゃん!俺!」と気づけたのはかなりのプラスだったと思う。
基本的に「(基礎代謝カロリー+消費カロリー)-食事で摂ったカロリー」の加減を示してくれ、これをやる以前の生活ではかなりのカロリーオーバーな生活を送っていた(運動しても痩せなかった理由…!)事に気づけた。
自分では極々一般的な食事をしてきたつもりだったので、カロリーオーバーな生活を送っている人は意外に多いんじゃないかなと思う。
単純に消費カロリーは身体を動かせば上がるので「今日は腹一杯食べたい!」と思った日は、一生懸命身体を動かす事を意識するようになった。
③精神的な改善
学生時代は水泳やサッカーで、運動を経験してきた方ではある。
ただ社会人になってからはブクブク太る一方だったので、3,4年前から趣味で登山やウォーキングを始めた。
今はBMI=21で、ある程度効果はあったと思う。
が、しかし。男に生まれたとあったならば。
一度は「腹筋を割ってみたい」という欲求にかられるのは間違いでは無いと思う。(あくまで個人的な意見です。)
バキバキまでは行かずとも、6つに見える程度を維持したい。
最近ではいっちょ前にプロテインなd(略
話が逸れたが、versa2には一時間毎に「一定の歩数を歩いてください」と手首から伝えてくる小人が存在する。(日本企業ならこの小人をもっとファンシーで愛らしいキャラクターにしてくれるハズだ。)
机で何時間も椅子に座って仕事をするという状態が緩和され、オフィスを少し歩いてみる事が心の余裕に繋がっている気がする。
常時心拍数も測っているので、自分が緊張しているか否かを客観的に観察出来るのも面白いと思う。
水深50mまでの防水なので、お風呂や家事、生活の場でも気兼ねなくガシガシ使えるのも良い。
④電池の保ち
自分は画面の常時点灯モードを使いたくないので、気になった時だけにボタンを押して画面を確認するマニュアルモードにしている。
手首を上げれば画面が自動点灯するモードもあるが、仕事上勝手に点灯してしまうのは間が悪いので使っていない。
そんな使い方だと確実に4,5日間は保つ。充電を気にするストレスが無いだけでも、かなり気が楽なものだ。
前々からユーザーから言われているように、充電器のデザインは失敗だったと自分も思う…。クリップ式で接続部とガチッと合わさるから安心出来るが、配線の部分だけはどうにかならなかったのか…。
ちなみにマニュアルモードで困ったのは、料理をしていて手が汚れている際に着信やLine通知が届いてしまった時である。
確認に両手を使わざるを得ない時のやるせなさったら、無い。
「悪かった点」
①歩数計測が少し雑
良かった点で「一定の歩数を歩いてください」と表示されると書いたと思う。表示されるのは良いのだが、机に座ってキーボードを叩いたり電卓を叩いたりしているだけで歩数が数歩上がっている場合がある。(極稀だし、急上昇する訳ではない。)
なので、歩数計測や距離計測、階段の昇降計測は正確なのかなぁ?と訝しんでいる。
個人的には運動習慣が作れれば良いので、そこまで細かく気にはしていない。
②スマホとの接続が面倒
自分はAndroidを使っている。
専用のアプリを落として、Bluetoothでスマホとversa2を接続する。
つまり、裏を返せばスマホからの通知を常時versa2で受け取るにはBluetoothを常にONにしておく必要がある。
そしてしっかりversa2にスマホからの通知は届くのに「Bluetooth接続されていません」とスマホ側には表示される。接続してるのかしてないのか、よく分からない。
常にBluetoothをONにしておくため、セキュリティ的にも不安であるし、何よりスマホの電池の保ちが悪くなる。
これはたぶんversa2だけでは無く、スマートウォッチ全般の問題だろう。
Bluetooth接続を切ったり、スマホを再起動させたりするとスマホのアプリ側でversa2を認識しなくなってしまい、アプリ側の情報を更新出来なくなったりする。
そういった場合はアプリを再インストールさせて再びアプリにversa2を認識させる必要がある。
これらの問題はファームウェアの更新で何とかすべき点であると思う。
③Fitbit Payが使えない
apple watch単体で買い物が出来る点と比べると非常に分が悪い。
なにせ世界各国の銀行が対応しているFitbit Payだが、日本の銀行だけ全く対応の兆しを見せない。
日本だけ技術的にsonyのFelicaが発達してシェアを取ってしまった(個人的に海外のNFCよりFelicaの方が技術的に優れていると思っているし、何よりSuicaが好きだ。)事が災いして現在の状況になっていると思うが、何とか銀行だけでも対応してくれませんか…(懇願
オンラインバンクで送金する事も可能だが、海外オンラインバンク口座は作りたくない。Fitbit Payを使いたいがために払う労力に合っていないと思うのだ。
④versa2用アプリは日本人を全く意識していない
公式の時計画面から変更しようと思ったら、掲載されているのはだいたい海外勢の個人が作ったもので課金を求められる。
なのでapple watchのような洗練された時計画面はあまり無い。
予めインストールされている天気アプリなどはスマホ側アプリで設定しておかなければ動かない。なのでスマホの天気予報を見た方が早い。
目玉のAmazon Alexaだが、もちろんAmazonのアカウントが無ければ動かない。さらに、テキストベースで返信できる内容でしか受け答えは出来ない。
つまり「有機物と無機物の違いは何?」と質問すれば「炭素の有無の違いです」と返信されてくる。が、「浦和の試合ハイライト動画を見せて」だと「対応していません」と返信される。
Alexaの機能をフルに使いたいなら、潔く諦めてKindle fire HD 10やecho showを買って欲しい。
また、spotifyが使えると宣伝されているが、spotifyプレミアム会員であればの話だ。フリー会員の自分は接続すらさせてもらえなかった。
versa2に搭載されている音楽アプリもDeezerなのでサブスク会員にならなければ使えない。
versa2自体にmp3ファイルをWi-fi経由で移動させ、聴くことは一応出来る。が、やはりスマホで聴く方が早い。
Stravaもインストールされているが、これもサブスクサービスなので使う人を選ぶ。
つまり海外勢の中(特に米国)でシェアを伸ばしているようなアプリしか無い。海外勢はどんだけサブスク好きでいくら払ってんだと思う。
概して、versa2のアプリはほぼ使えないと思っていただいて良い。(無料mapアプリもあるにはあるが、海外勢の個人製なのでめちゃくちゃ重い上に位置が大幅にズレている。使える代物では無い。)
「現状での一応のまとめ」
自分個人として良い点は、完全に「アクティブトラッカーを買えば良かったのでは?」という疑問点に収束する。
一応、個人的には初スマートウォッチという事もあり、どんなものか理解出来たので良かったが。
まだまだスマートウォッチは完成途上だし、もっとしっかりした商品を日本企業なら出してくれるのでは…?という期待も抱きつつ。
あと、これだけは言っておきたい。
一度versa2のような機体を手にしてしまうと、早くスマートウォッチ単体で機能するスマホが出てきてくれないかなぁと恋い焦がれる日々が始まるよ、と。
徒然なるままに、思いつくままに文章を書いてみたい。 私の文章が読んで下さる方を少しでも元気づけたなら、嬉しい事この上ない。