
jellyfish TYO profile
90年代に活動していた、女性三人がフロントメンバーのシンセポップグループ。80年代のテクノポップと歌謡曲をベースに、クラブサウンドや渋谷系、ヒップホップなどのアレンジを施し、独自のガールズポップを展開。2枚のオリジナルアルバムをリリースし、ライブ活動を精力的に行うも、当時はアイドルもテクノポップも冬の時代であり、メジャーシーンには及ばず2002年に活動を終える。
しかし多彩なトラックメーカー達による充実したサウンドは、20年の時を経た今もテクノポップ愛好家たちの記憶に残り、一部ネットではPerfumeに先立つ3人組ガールズテクノポップグループとして再評価を寄せる声も。こうした音楽ファンたちに支えられ、2019年Bandcampで2枚のアルバムを配信再リリース。当時のライブ活動の映像記録を編集したMVもYoutubeで公開された。
1989年
トモコ・ミエ・サチコの3人で「jellyfish」結成。
1990年
ピチカート・ファイヴのカバー・バンドとして早稲田大学多重録音研究会の学園祭で初ライブ
その後、年に一度程度ライブをしつつサークルで出会ったイシガキアトム、増山龍太らとオリジナル曲を制作
1998年
1st Album「jellyfish」発売
デモテープを送ったテイ・トウワさんからトモコの家に電話がかかってきて、好印象とのコメントをもらう
増山がプロデュースする哀愁ギターポップバンド「MICROHEAVEN」のアルバム「Super Light」にトモコがメインボーカルとして参加
jellyfishとしてのライブ活動を本格化
1999年
「DRIVE TO 2000」「サエキけんぞうのコアトーク」等に出演
「DRIVE TO 2000」では、コンクリーツのコーラス隊ASPHALT BUBBLESとしても出演
2000年
2nd Album「jellyfish sensation」発売
タワーレコード新宿店インストアライブ、Yセツ王ライヴ「テクノエロス2000-81」などに出演
2001年
早瀬優香子「Love Your Life」に「sleepless」(シングル曲)はじめ3曲を楽曲提供
コンピレーションアルバム「Futuretron sampler」参加
笹キミヒトとトモコのコンビで制作した「青い時代(とき)の神話」が
アイドル歌手・徳永愛のアルバム「missing diamond」に収録
イシガキアトム、増山龍太がメンバーとして加入
2002年
イタリアのレーベルS.H.A.D.O. RecordsのコンピレーションアルバムVenus 69にイシガキアトムが参加
コンピレーションアルバム「minty fresh japan compilation vol.3」参加、その際のグループ名を「jellyfish TYO」とする
「Cyborg ’80s」のアルバム「SWITCHED ON CYBORG」にトモコ・ミエ・サチコが参加
トモコの出産により活動休止
*members*
トモコ: メインボーカル&メインコンポーザー。歌謡曲とテクノポップに色濃く影響を受けた作風で、宅録により作曲・アレンジを手掛けた。歌謡曲職人に憧れ、アイドル歌手の作品に参加した経歴も。活動休止後はELEKTELやズンバコバヤシの作品にボーカルで参加、今回の活動復帰に至った。
ミエ: 多くの作品の作詞を手掛け、瑞々しい感性と豊かな言葉遣いでjellyfish TYOの世界観を形成。無垢な歌声で楽曲の女の子らしさを演出する一方、ライブではKORGのMS-20を操りクールなパフォーマンスを見せた。
サチコ: ミュージカルや有名テーマパークなどダンスエンターテイメント界出身の彼女は、jellyfish TYOでもダンス、ボーカル、ウクレレ、テルミン、パーカッションなど多彩なパフォーマンスでライブを華やかにする存在。
イシガキアトム: 活動初期よりjellyfish TYOのサウンド面をサポートし、「星の輝く夜に」などの代表曲を提供。大阪発J-POPイベント「J-将軍」でDJ A.T.O.M.としてマッシュアップでフロアを沸かせた。増山が率いるサンダウナ作品やwann recordingsのコンピレーションアルバム、また神戸発のTar100mg Recordsのコンピレーションアルバムにも参加している。
増山龍太: 1994年にGak Satoらとともにdiet musicとして活動、U.F.O.プロデュースのコンピレーションへの参加や、かの香織やZooのリミックスを手掛ける。また、インストロック&ポップレーベルwann recordingsを主宰し、00年代に3枚のコンピレーションアルバムを制作。2017年にはサンダウナとして京極夏彦氏をフィーチャーした12インチアナログシングルをリリースした。かつてクイズ番組「カルトQ」のYMO特集で砂原良徳氏と最後までトップを争ったエピソードはテクノ業界ではよく知られる。
*track makers*
ケン・カツマタ: ARCHE TYPEやIDOL TAXIとしてTrigger LabelやTransonic Records、Zero Gravity、Childisc、Nan RecordsからCDを多数リリース。jellyfish TYOの1st albumでは写真撮影とアートワークデザインを担当。
清水太郎: ダンスミュージックを得意分野とし、現在もDJやリミキサーとして国内外に向け作品を発信している。
本多伸光: 加藤賢崇氏のラジオ番組が制作したコンピレーションCD「トロイの木馬」に参加。現在は名古屋でホンダトロンとしてDJ活動を行い、「テクノポップ魂」などのイベントを定期的に開催。
永利裕志: 名古屋のJ-POP系イベントや小室哲哉関連イベントで、DJとっしーとして活動中。2019年9月にはトモコ、ズンバとのユニット "Cybershot!!!" としてコンピレーションアルバム「Futuretron recycler」に参加した。
協力/TECHNOLOGY POPS π3.14
http://reryo.blog98.fc2.com/
最新情報はこちら