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過去とか冬服とか

時々同じ夢をみる

繰り返しの夢は他にもあって、階段を転げ落ちるものだったり同じような世界に居たり
夢の中で これ知ってるやつだと思うものもある、目が覚めてから また同じ夢を見たと思うものもある
この夢は後者で、いつも、暗くも明るくもなく黒くも白くもなくただ何もない場所にわたしは居る
日によって腕を切っていたり(自傷)、ただ立っているだけで何もしていなかったり
中学校の頃に見ていたこの夢は中学の制を着ているわたしで最近のわたしは高校の制服を着ている
〝夢を見ているんだ〟という感覚はなく、けれどわたし自身なのだということは分かる
ただ在るという感じ
そうしているともう一人わたしがやってくる
髪の長い頃の、まだそれなりに上手くやっていた頃の
腕に傷のないわたし
過去のわたしはポニーテールで、中学校の制服を着ている、夏服ではなく白いスカーフが綺麗に胸の辺りで折られている冬服で、わたしは最後まで上手く折れなかったなぁと淡々と思う
すると過去のわたしは近付いてきて、わたしはわたしに罵られる
かけられる言葉はいつも正確には憶えていられない
でも 「これからどうするの」 とか「どうしてそうなったの」 だったり 「ずるい」 だったりで、それを今のわたしにずうっと言っている
罵られるというよりも責められる感じかな
そのうちにカッターを掠め取られて突き付けられたり
首をぎゅうっと絞められたりする

怖いことであり苦しいことだ、と思う
だけどわたしはこの夢を見ていても 汗をかいたり泣いたり喚いたりすることが今までないから、誰もこのことを知らない  だれもしらないゆめなんです


読んでくださってありがとうございました

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