黒いランドセルの女の子

「はっぴーばーすでー、わたし」ひとりリビングで唱える、誕生日なんていつ祝ったっていいでしょう? ケーキなんかなくって、うれしくなくたって、生まれたことを後悔していても、全然違う日に言ったって、なんだっていいはずよ、ピンクばかりに気を取られて水色の呪いの力を知らないのね、ほんとうは黒いランドセルのあの女の子がわたしは大好きだったのよ、自分を貫くってかっこいいじゃない

千葉ニュータウンなんて行ったことないから缶ジュースの値段も知らない、神聖かまってちゃんに出逢ったとき、大森靖子を見つけたとき、あの曲を知ったとき、あのアーティストに出逢ったとき、たしかに救われた気がしたのに、そういう感覚があったのに、わたしは今もこんなに苦しいのはどうしてなの、ねえ、だれかだれかだれかだれか、教えてよ!

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