見出し画像

日本のスシ、北米のピザ。

最近はそこまで行かなくなったが、カナダに来て数年はそれなりに日本食が恋しかったので日本食レストランにそこそこ頻繁に行っていた。
カナダにある日本食レストランの多くは実は日本人以外が経営しているので、本場の日本食が楽しみたい人間には正直ガッカリな場合もあると思う。だが、私はその違いを楽しみにしているところがあるので割と楽しい。

カリフォルニアロールを代表に、北米では日本食レストランと言ったらスシロールがほぼ確実にある。日本の巻き寿司のように具→米→海苔ではなく、具→海苔→米なのが特徴では無いかと思う。海苔を外側にすると見た目が黒っぽくなってしまう為に海苔を真ん中に移動した説を昔友人に聞いたが、真否は不明だ。なんとなく納得できるのでそういうことだと私の中でもなっているが。

スシロールひとつ取っても、目に楽しいものばかりでとても面白い。アボカドや刺身を上に乗せて見た目がカラフルだったり、クリームチーズや中にはマンゴーなどのフルーツを入れてみたり、日本の巻き寿司とはかなり離れているが個人的にはどれも普通に美味しい。

中でも私がカナダの日本食レストランで好きなもの。それは「スシピザ」だ。全日本食レストランにある訳ではないが、体感だと5〜6割くらいの日本食でスシピザがある。

スシピザとは何か?もちろんこれも店によって違うし、私は日本食レストランで働いた経験も無いのでもし間違っていても勘弁して欲しい。
まず炊いた米をCDくらいの大きさ、2〜3cmくらいの厚さに整形し油で揚げて成形する。そこに刺身やアボカド、甘辛いソース(うなぎのタレのような)をたっぷり盛りつけたものがスシピザだ。

とにかく見た目が大事。

「こんなの日本食じゃない!!」と思う人も多いだろうと思う。あくまで北米で食べられる日本食としてのスシピザだから良いのだ。
米を揚げることで程よくジャンクフードな感じがして、刺身や野菜のおかげで程よく健康的な感じがする。北米の文化と日本の文化が程よく混じった逸品では無いだろうか。

北米と書いたが正直アメリカの日本食レストランにスシピザがあるかは正直分からない。
ヨーロッパの田舎町で偶然にもスシピザを提供する日本食レストランに出会ったが、オーナーは確かアメリカの日本食レストランで働いた経験があると行っていた気がする。

という訳で、スシピザは私的にはかなりおすすめの逸品だ。もし北米に来る機会があって、さらに日本食レストランに行く機会があればぜひ試して欲しい。

いいなと思ったら応援しよう!