服装ださいぞ!在宅勤務。
在宅勤務を始めてから7ヶ月が経とうとしている。
昨日は仕事が休みで久々に都会に出てショッピングをした。
ショッピングをするためだけの外出は本当に久しぶりだった。そして衝撃的な気づきがあった。
街を歩く女のファッション格差が広がっている。
在宅勤務組とオフィス出勤組、その差が歴然としていてびっくりした。そして自分のファッションのダサさに超絶びっくりドンキー!
コロナ前は全然気づかなかったが、日々の外見の美しさというのは日々の努力によって培われるものである。私は最近在宅勤務で、化粧もせず、どうでもいいパンツと毛玉だらけのセーターやぬくぬくの寿司柄の変なパーカーという姿で日々を過ごしていた。7ヶ月以上も。
その私の手抜きと意識の低さは、昨日人混みを歩いてはっきりと露呈されてしまった。そして私と同様、他のダサい女も街を歩いているのであった。そのダサさは独特で、コロナ騒動前にはなかったダサさなのである。何というか、一つ一つのものはさほどひどくないのであるが、トータルバランスに欠けているファッショというか。そしてダサい人は全体的に緊張感のないゆったりした服を着ている。靴はもちろんぺったんこ。歩き方もペタペタ歩く感じ。どことなくもっさりしている。
一方、コロナでも出勤を強いられている女性は年齢問わず、どことなくキリッとしていた。化粧もほどよく、ヒールで歩く姿も美しい。肩に羽織っているレザーのジャケットも様になっている。
自分も以前はあちら側(出勤組)にいたはずだ。
焦った私はデパートのエスカレーターのガラス越しに映る自分を見て恥じ、ため息をつく。そして今あるダサさから脱却しようと強く心に誓うのであった。
まずは無印良品へ。
そこでも衝撃を受けた。
オーガニックコットン100パーセントのきちんと仕立てられたシャツがたったの990円で売っていた。肌触りは本当に良質なオーガニックコットン。おそらく春先から秋口にかけて売ろうとしたけれど、コロナで売れず行き場を失ってしまったシャツなのだろう。
胸が痛んだ。こんなに良いものなのにこんなに原価割れをして。着られるために産まれたのに、そのまま捨てられるような運命の上質な服たち。もちろん購入しましたよ、そのシャツを色違いで2枚。
無印に限らず、他のアパレルでも良質なものが全体的に廉価で売られている。結構有名なブランドでも。美しい服が産まれる前には様々なドラマがあったはずだ。多くの人の思いがこもっていて、練りに練った末の洗練されたデザインの作品。関わった人たちにとっては、自分の子供のような愛着をもったかもしれない服。
そういえば、私も在宅勤務になってから、全然服を買わなくなったな、と思う。
自分のファッションのダサさ、大量に売れ残っている素敵な洋服、その洋服をつくった人たちの思い。
いろいろといたたまれなくなり、洋服を大量に購入した休日となった。
コロナ前は考えられないことが起こっている。
こんな状況下でも素敵な洋服をつくっている人たちに敬意を表したい。
彼らが職を失いませんように。仕事に対する対価がきちんと支払われる世界に戻りますように。
アマビエ。
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