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【自己紹介】事始めに際して
私は全てが中途半端で、これまで何かをやり遂げたことがない。
幼い頃からなまじ賢い子供を装っていたおかげで、家族の期待を一身に背負わされた。大して勉強しなくても、平均を少し上回れる程度の半端者でしかないのに。
私は天才でもなければ、努力をすることも嫌いだった。反発はしてもいつも最後には母親に逆らえず、しかし怠惰な己を律することができなかったので、高校受験には失敗した。そうして入学した高校での勉強は楽しかったので、あのとき志望校に落ちてよかったと思う。
ただ、未来の展望を見つけられずにいたので、流されるままに大学までやってきた。やっとやりたいことを見つけたが、大学での勉学とは関係ないもので、気力を失ったまま惰性で日々を食い潰している。
ずっと、大人には勝手になれるものだと思っていた。
年を重ねれば大人になれると信じてやまなかった。
それが今、二十歳をひとつ越した省みてどうだろう。私の憧れた大人はそこにはいなかった。図体ばかりが大きくなって、諦めることや妥協することばかりが上手になったただの子供だ。
大人になれば、楽しいことばかりだと思っていた。もっとキラキラと輝いているのだと思っていた。でも、そもそも私が憧れてやまなかった大人とはなんなのだろう。結局みんな、大人のフリをした子供なんじゃないか。そうやって、訳の分からないことばかりが頭を巡っている。
大人になりたかった。いや、まだきっと間に合うのだと思う。大人になりたい。ここ数日、そればかり考えている。でもやはり、大人などという存在は幻でしかなくて、本当は大人のかぶりものをして、大人という役を演じる子供しか存在していないのかもしれない。
私は、私程度の存在が考えてどうにもならないことを、文字に書き起こして残すことに意味があると思っている。定期的に、文字にして自分の考えを整理できるようにしていきたいので、初めてnoteに手を出した。最近、私の中で重要な課題は恋愛になっている。そのうちゆっくり書いていきたい。