RSR 2024 in EZO 感想編(1) Hwyl / 怒髪天 / 離婚伝説 / 森山直太朗 (8/16①)
北海道の石狩市・小樽市にて8月16日(金)から8月18日(日)早朝にかけて開催されたRISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZOに今年も参加してきました。時系列でライブの感想を書いていきます。まずは移動・入場から1日目の夕方までのお話です。
8/15 (木)
台風7号の関東への接近により、16日羽田発の便の欠航の可能性が高まってしまいました。空いている便への振替には費用がかからないと航空会社からメールで案内が来たので、急遽前倒しで札幌入り。夜の羽田から新千歳へ。札幌駅そばのホテル。灼熱の関東に比べて札幌は天国のように快適で涼しいです。
なんとか台風から逃げ切ることができました。あとはミュージシャン、スタッフと道外エゾロッカー達が無事北海道に辿り着けることを祈るばかりです。
8/16 (金) DAY 1
10:30 会場入り
手稲駅経由で会場へ。フォレスト側のゲートから入場。まっすぐタワーレコードのブースに向かい、買い物をして派手な布とタワレコタオルを無事に入手できました。ヘブンズ側のヤマトブースで千葉から送った荷物を受け取りテントを設営。
11:30 RSR応援サポーター名刺交換会
「RSR応援サポーター」が祭太郎さんの太鼓の周りに集まる催しです。応援サポーターは去年から始まったもので、SNSでRSRを盛り上げるというのが主な役割です。申し込むとオフィシャルの名刺データと自分だけのサポーター番号が入ったバッジがもらえました。名刺は勝手に各自で印刷して用意します。X上でフォローし合っている人も多く、はじめましてなのに「あー!」とお互い知ってるという不思議なことがたびたび起こる集まりでおもしろかったです。祭太郎さんの名刺もいただけました。
13:00 Hwyl (def garage)
RISING STARとしてオーディションで選ばれた2組の若いバンドのうちの一つ。サカナクションもtricotも浪漫革命もズーカラデルもZIONもここを通っていきました。青森訛りのボーカルが、出演できた感謝を何度も口にしていました。晴れ舞台に臨む緊張と喜びをひしひしと感じる良いライブです。好きとか嫌いとかのありきたりな歌詞ではなく、現実のシビアさのようなことを歌うのもいいです。グッズの売り場やバッジガチャに近い場所のステージなので、列に並びながら聞いている人たちも多いと思います。若手の演奏が多くの人に届くステージレイアウトとなっているのは良いですね。来年は正式に呼ばれて来たいと宣言していました。
14:00 怒髪天 (SUN STAGE)
今回の怒髪天のステージは「結成40周年スペシャル〜仲間(ひと)のふんどし祭り~」と銘打たれています。ステージ上には褌一丁のいかつい男たちがずらりと並び、北島三郎の「まつり」と共に神輿に乗った増子が登場。あれを初めて見たら「!?」となるんだろうけど今まで何回か見てるので「お、やってるな」くらいの気持ちです。途中、GLAYの「Winter,again」をカバーし、2コーラス目からご本人登場か!?というざわめきの中最後まで増子さんが力強く歌い終わってしまいました。「途中から本人が出て来ないかなと思った」と言って笑わせます。
「仲間(ひと)のふんどし」ということでゲストに渡辺美里、LOUDNESSの二井原実、スターダストレビューの根本要を招きそれぞれ1〜2曲。「My Revolution」といいスターダストレビューの「夢伝説」といい、時代の淘汰に耐えて生き残った名曲は本当に強いなあと感じました。
怒髪天にはドラムもいるのになぜか別にサポートのドラムがいるなと思ったら、メンバーのドラムの人が赤い褌でステージを駆け回っていました。
16:10 離婚伝説 (BOHEMIAN GARDEN)
色物的な名前に反してポップでメロウで時々エモーショナルで全ての曲が良いという、恐るべき名曲生産マシーンですね。今このタイミングで彼らを呼んだWESSはえらい。今の音楽シーンで最も注目されている一組と言っていいと思います。北海道でのライブは初めてとのこと。
曲間にインタールードを挟みながら展開していくスタイルのライブは独特の世界観を作り出していて、声も最高だしボーカルの佇まいもいい。超絶ギターを弾きながら美しいコーラスまでやってのけるのもすごい。「愛が一層メロウ」ではお客さんにサビを歌わせます。新曲の「まるで天使さ」もここでいち早く披露してくれました。
最後の曲の「メルヘンを捨てないで」では歌が終わってボーカルが早々とステージを去り、その後ギターがセンターに躍り出てボーカル以外のメンバーでインストバンドのような怒涛の演奏を繰り広げて終了。
同時間帯、SUN STAGEに出演予定だった平井大がキャンセルになってしまったことも影響したのか、BOHEMIAN GARDENとは思えないほどお客さんでパンパンでした。
彼らの実力ならきっとあっという間にミュージックステーション出演でしょう。「続いて初登場、離婚伝説でーす。すごい名前だよね〜」ってタモリが言うところまで想像できます。
17:50 森山直太朗 (BOHEMIAN GARDEN)
バンドの人たちだけのリハーサルで、フィドルにバンジョーにマンドリンの演奏がとてもよくて、あれだけでもずっと聞いていたい気持ち良さでした。以前も出ていたんじゃないかという気がしていましたが、森山直太朗は今回RSR初出演です。
私の中での今回のびっくり枠はこの森山さんでした。スタートの1曲目「さくら」の歌い出しの「僕らは」の第一声「ぼー」でいきなりゾワゾワワっと鳥肌が立ちます。2曲目が「夏の終わり」で、この木々に囲まれたステージで夏の終わりの日暮れという、あまりにもこの曲に合ったシチュエーション。もうすぐそこまで来ている北海道の秋に思いをはせ、早くも森山ワールドに引き込まれていきます。正直、私はこの2曲しか知らなくて、自分以外のお客さんもそれに近いんじゃないかと思い、この後大丈夫なのかななどと思ってしまいましたがそんなのは全くの杞憂でした。とんでもないミュージシャンでありシンガーでありエンターテイナーした。なんという表現力、歌唱力かとびっくりするばかりです。「風曜日」という曲もよかった。
夕暮れの空の下で最後の2曲、快作であり怪作の「どこもかしこも駐車場」をみんなで楽しく歌ってからの「生きてることが辛いなら」の構成がすごく感動的で、素晴らしかったです。
感想編(2)へ続きます。