見出し画像

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZO 一人反省会

北海道の石狩市・小樽市にて8月16日(金)から8月18日(日)早朝にかけて開催されたRISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZOに今年も参加してきました。
ライブの感想以外で気になったこと、気づいたことをここに書き記しておきます。

よくなかったこと

携帯の電波

 今年もドコモはダメだったようです。私は他のキャリアを使っていたので大丈夫でした。電波に関して主催者ができることは携帯キャリア各社に周辺基地局の一時的な増強や移動基地局車の手配をお願いすることくらいでしょうか。
 今年は特に出演者のキャンセルやタイムテーブルの変更があったので、即時に情報を得るためにも電波状況はなんとかしてほしかったですね。

駐車場

 駐車場は常に不足しています。供給が需要に追いついていません。
 会場周辺の土地は企業への分譲が進み、倉庫や工場、資材置き場などが次々とできています。昔のように駐車場として借りられる土地がかなり減りました。
 まだ空いている旧石狩美術館の隣や札幌商工会議所の野球グラウンドの横の土地(赤で囲ったあたり)などが借りられればベストなのでしょうが、借りられないのはなんらかの理由があるのでしょう。
 土地が借りられたとしても、駐車場が広くなればなるほど賃料や整備費用、周辺道路の渋滞対策、出入場の管理・誘導の人員が必要となるのでそう簡単な話ではなさそうです。  
 サンビレッジいしかりの隣の土地が開催直前になって注釈付き駐車場として追加されるなど、直前まで主催者は努力していたと思います。

赤で囲ったあたりが借りられれば良いのですが

 公共交通機関が乏しく、麻生からのシャトルバスを使うように誘導したとしても今度はシャトルバスのほうが大変なことになるでしょうし、意地でも車で参加したい人たちが多いので難しいでしょう。駐車場問題はお客さんの工夫でなんとかなる部分はかなり少ないので、これはどうしたらいいのかわかりません。

 今年も近隣の企業が駐車場を提供してくれました。私が知る限り、駐車場を提供して下さったのは
・株式会社TJKさん(Shigeruさん)
・八潮運輸株式会社さん
・めしやきらくさん
ですね。きらくさんはメニューが豊富でお弁当も安くておいしそうです。
 どの企業も、あくまでも本業がありますので、来年も提供してくれるとは限りません。あてにし過ぎるのは危険だと思います。

 当日まで「駐車券余っていませんか・・」という悲痛な声がX上にありましたがたぶん全然余ってないです。仮に余っていても駐車券は基本的に分配不可だし、譲渡しようとしてもかなり面倒なので、友人知人なら別ですが見ず知らずの人に手間と時間をかけてまで譲ってくれる人はほぼいないと考えた方が良いです。
 なので、駐車券の抽選から漏れた時点で他の手段を考えたほうが良いのではないかと思います。

レジャーサイトの場所取り

 抜本的に手を入れるべき課題かなと、個人的にはずっと思っています。
 あのエリアから人が溢れてはみ出してしまって、常に通路に大勢の人が座っています。通路に陣取っている人達はスタッフに注意されても全く移動する気がありません。 
 レジャーサイトの「座ってライブを楽しめる場所」という本来の役割がずーっと崩壊しています。
 100歩譲って、テントまでは要らないけど休める場所が欲しい、テントが無いから拠点が欲しい、というのはわかります。だた、必要以上に過剰に場所を占拠する行為、物を置いたまま長時間不在にする行為は排除すべきだし、クロークがあるのだから利用するべきだと思います。
 レジャーサイトの有料化やあのエリアに持ち込める物の制限(イス禁止、レジャーシートの大きさ制限など)が必要になってしまうのではないかと危惧しています。

ゴミ

 私は、人が誰も見ていない無人の原野だったとしても地面にゴミを放ることには抵抗があります。今年もいっぱい落ちてましたね。ゴミが。これはもうルールやマナーというよりは親の躾というところまで遡らないといけない気がしています。
 有志のお客さん達が終演後の朝などにゴミ拾いをしていて、それ自体はとても素晴らしいし、そういう輪が広がるのは良いことだと思うのですが、それって根本的な解決にはならないと思うんですよ。そもそもなんで捨てるアホどもの尻ぬぐいをやらなきゃいけないのかっていう。
 何も、ゴミを家に持って帰れと言っているわけではないんです。会場にはゴミ捨て場が用意されていて、そこに持っていけばいいだけなんです。そんな何も難しくないことをやってくれない人にそれをやらせるにはどうしたらいいのでしょうか。

よかったこと

交通アクセス

 去年の「シャトルバスが地下鉄終電にぜんぜん間に合わない事件」が悲惨でしたが、今年はそのような話が聞こえてこないので大丈夫だったのでしょうか。
 札幌駅からのアクセスバスは滞りなく運行されました。
 金曜深夜のミッドナイトバスは利用者の整列がめちゃくちゃで、早く乗りたいと気が急いている人達が殺到して少し危険な空気でした。
 運転手不足が深刻な昨今、私たちの遊びのためにアホみたいな深夜にあれだけのバスを揃え、安全な運行をして下さったことに深く感謝しています。

日傘

 日傘に関して開催直前に使用ルールが緩和されたので、意地でも日傘畳まない勢の出現待ったなし!これは揉めるな!うおおおお!と思っていましたが、幸い去年ほど日差しがきつくなかったこともあり、トラブルは見聞きしませんでした。良識を持った人が多かったようでよかったです。

撮影

 たまたまかも知れませんが、私が見た限りでは撮影してるアホが例年に比べて少なかった印象があります。もちろんゼロではないし、実際いました。いい年したおっさんが撮影していて情けなかったです。それでもここ数年では一番見かけなかったような気がします。
 撮影禁止のルール自体の是非は色々考えるべき時期に来ていると思いますが、ライブの撮影をしている人が視界に入るとあまりいい気はしないので、きれいな空とかおいしいものとか仲間との楽しい写真や動画をたくさん撮る方向でぜひお願いします。そういう意味ではフォトスポットが色々な場所に用意されているのは良いですね。

RSR公式アプリ

 年を追うごとにどんどん便利になっていて素晴らしいです。マップの充実や会場内での各種サービスのチケットが集約されたことに加え、タイムテーブルに祭太郎、PROVO、green topeのスケジュールも追加され、マイタイムテーブルにはシャワーの予約時間やグッズ受取予約時間まで表示されます。
 空港トラブル等で出演キャンセルや時間の変更がありましたが、それらにもリアルタイムでしっかり対応していました。

トイレ

 ずっときれいでした。清掃担当の方たち、本当にありがとうございました。イベントでのトイレの印象ってすごく大事だと思います。動線を区切ってスムーズに誘導したり、一時的に男性用トイレの一部を女性用トイレにして混雑の緩和を図ったり、毎年少しずつ工夫して快適になってますね。

屋根があって休める場所

 去年、RROVOでのトークショーでWESSの若林さんが「屋根があって休憩できるような場所が必要かもしれない」と話していました。去年の昼間のあの日差しと暑さは強烈でしたね。今年初めて「ぴあビレッジ」という、屋根があって休める空間が用意されました。高所作業車の近くに有料ラウンジみたいのもできてましたね。ハピネスエリアかどこかの通路脇には簡単な作りの屋根が用意されていて、その下で寛ぐ人たちがいました。しっかり一つずつ、できることから改善を積み上げていってるように思います。

ぴあビレッジ

トラブルへの対応

 台風自体は北海道に来る前に逸れてくれたのですが、ご存知の通り今年はいろいろなことが起きました。
 ・台風7号で羽田空港発着便の遅れや欠航
 ・新千歳空港の保安問題(はさみ)
 ・道央自動車道事故通行止め
と、幾つものトラブルが重なってしまいましたが、スピッツは予定より一日前倒しで到着し、ALIは新潟から飛び、フォーリミは旭川に飛びました。スガシカオは出番の5分前に到着して私服のままステージに上がり、泉谷しげるは遅れたけど「年寄りに優しくしろ!」と吠えました。出演するミュージシャン達みんながあの手この手で困難を乗り越えてあの場所に辿り着き、運営側はタイムテーブルの変更でよく対応したと思います。
 ステージ前で待っているお客さんへの時間変更に関するアナウンスが遅かったのは反省点かと思いますが、どうにかうまくまとめたのは運営の手腕ではないでしょうか。
 変な話ですが、今回トラブルを共に乗り越えたことで、このフェスティバルとミュージシャンの絆が深まった気がします。

その他

外国人のお客さんが増えた

 これは実感としてあります。外国のかたが結構いましたね。XにはKID FRESINOを見るために中国から来たというポストもありました。
 たぶん今年初めてだと思うのですが、外国からのお客さん専用のチケット販売の案内も公式サイトにあったので、そういう需要があるということなのでしょう。

天候・気温

 毎年悩まされる天気ですが、こればっかりはじたばたしても仕方がないので、暑さ・寒さ・日差し・雨・風に対応できるようにするしかないです。それ以上、こちらは何もやれることはないですね。
 首の日焼けを防ぐのに用意したこれが安いわりに良かったです。

ダイソーで売ってました

 台風で飛行機が飛ばないという事態は大ピンチでした。今年はたまたま前日も休みだったので前倒しで札幌入りすることができましたが、飛行機や船や新幹線で移動せざるを得ない道外エゾロッカーのつらいところです。

ステージ減

 コロナ前まではフルサイズのステージが6つ(SUN、EARTH、RED、RAINBOW、BOHEMIAN、def)でしたが、特殊な形での開催だった2022年は別として、2023年以降もRAINBOW SHANGRI-LAが無くなったまま5ステージ体制が続いています。サブステージのTAIRA CREWもBOHEMIAN CIRCUSも復活しないままで、やはりスケールダウンした感が否めないです。
 これは予算の問題なのか、設営・運営の人員が足りないのか、競合イベントととのパイの取り合いのせいなのか、音の被りやレイアウト上の問題なのか。テントサイトやオートキャンプエリア、駐車場の面積を確保するために一つステージを犠牲にせざるを得ないというのが一番の理由なんだろうなとは思うのですが、その辺の事情をぜひ聞いてみたいです。
 今後もこのままでいくのか、RAINBOW SHANGRI-LA以外にもかつてあったmoon circusやGREEN OASIS、CRYSTAL PALACE、Black Hole、Hygge Stageなどは今後も復活しないのか、そのあたりの考えも聞きたいです。

リベンジ

 今回、様々な理由で出演できなかった人たちがいました。
 平井大さん、9mm Parabellum Bullet、ゴスペラーズの安岡さん、DISH//の矢部さん、羊文学のフクダさん、そして女王蜂。
 ぜひ来年以降に待ってます。2022年のときキャンセルになったKing Gnuも待ってるぞ。

(一人反省会 完)


いいなと思ったら応援しよう!