ガンプラ素組みレビュー#4 HGUCメッサ―F01型
量産機ほど手に入れにくい世の中になってきました.去年度に買ったのを温めており,購入価格はジョーシンで2,200円程度.大型キットなのでそれなりに値は張ります.
全体
素体の完成.ABSレス,ポリキャップレスで塗装派にやさしいキットで,パーツに関して他に特筆すべきものはありませんでした.フレーム部の材質はKPS樹脂製でした.組み立てには約2時間ほどかかり,大型の割にはサクサク組めました.その分クスィーやペーネロペーと比べるとディテールの粗さが目立ちます.
シールによる色の補填箇所は,モノアイ部分,頭部および肩部パイプ根元の黄色部分です.
付属品はビームサーベル2本,ビームライフル,シールド,シールド用ジョイント,台座用ジョイント,銃持ち手(右),およびランナー都合上の余剰パーツであるスパイク部分です.
腕部
まずは本体の可動域から.肘関節は2重関節で180度近く曲がります.上腕部側の関節には肉抜き穴が見えます.
腕のディテール.左ひじにのみシールド取付穴があります.また,ハンドパーツはサーベル持ち手が基本で,握り手や平手は付属していません.前腕部外側には大きく合わせ目があります.
肩はアーマーとの干渉のため,水平まで上がります.肩部アーマーの赤色のカバーみたいなのも可動します.
肩はやや前方に引き出すことが可能です.
右肩のスパイクアーマーを外すとビームサーベルの柄を収納できます.裏打ちのディテールはなし.
頭部~腰元
続いて頭部.吻部が胸部装甲と干渉し,振り向きは難しいです.
首元は前方にもたげることが可能です.ほぼ隠れるものの,接続部には肉抜き穴があります.
頭部をつけて,前のめりにするとこんな感じ.
頭部のモノアイターレットは,バイザーパーツをあけて回転させることで調整できます.こめかみのバルカンのディテールは甘く,頭頂部と側面部分に大きく合わせ目ができます.
腰は2段構成で前傾することができます.これはポージングの自由度がかなり高くなるのでありがたいです.
腰回りは,装甲とスカートアーマー基部との干渉で,ほぼ回りません.
見た目はジオン系ですが,歴代ガンダムみたいな胸部インテークもあります.隙間は開口しておらず,一体成型です.
背面バーニア部分.バーニアが小さく迫力に欠ける印象です.
バーニア基部,およびカバーはそれぞれ上下に可動します.
メッサ―の特徴でもある,ベクタード・テール・スタビライザーです.スカート後ろの装甲が開き,高機動状態を再現できます.
そこそこの裏打ちモールドがありますが,うっすらと成形時の跡があります.ジョイントは4軸可動します.
脚部
股関節部分.台座用のジョイントを接続させるミゾがあります.脚部とは軸接続.
脚部根本は2軸可動します.左右と比べると,30度ほど外へ開くことができます.
おかげで立ち姿が引き締まります.
太もも装甲との干渉もあり,開脚はそこそこ.
足部分のディテールを見ていきましょう.
足裏.かかと部分にメカらしからぬ若干の肉抜き穴があり,HGにありがちな立体感に欠けるディテールで一体成型されています.このためつま先などの可動はありません.
関節を思いきり開いたときのようす.膝を曲げても関節の違和感はなく,スキがない設計です.正面は段落ち加工されています.後ろ側はプラ成形時の線がはいっており,気になる人はいるかも.
膝を曲げるとこんな感じ.太い脚にもかかわらず,結構まがってくれますが,膝立ちはスカートアーマーとの干渉のため,難しい模様.
足首は両端が固定された軸で可動することで,
かなり自由に動くうえ,保持力も良好です.
ウェポン&ポージング
武器類の紹介です.ビームライフルは銃持ち手とぴったり勘合し,安定します.
銃身はほぼモナカ構造で,サイトの側面はパーティングラインが厄介です.サイトカメラ部分はくぼみがあるだけで,色分けはありませんでした.
ライフルを持たせて.ハンドパーツを付け替えるごとに手がプラつくようになり,特にライフルを持たせると,ポロリはないものの固定がしにくいです.
続いてシールドの表裏.2パーツ成形で,裏には中心寄りにディテールが集中しています.裏面の左右が肉抜きっぽくなっているのが残念.
シールドにもビームサーベルの柄×2を収納できます.
ジョイントをつけました.つけ方は,肘側か肘横の2通りを選べます.
メイン武装を装備.こう見ると少々ライフルが短い気もしますが,シンプルでな装備が素体の武骨さを際立たせます.
キットで推奨されていたアクションベース5の台座でポージング.個体差なのかジョイントとのはめ合いが悪く,前かがみでないとすっぽ抜けます.
後ろから.バーニアが多いので,塗装や電飾をすると映えそうですね.
ビームサーベルを持たせてみました.柄は保持用の穴などはなくツライチですが,持ち手に差し込むだけでしっかり保持してくれます.
腰の可動も取り入れてみました.こう見えて台座の保持はギリギリです.
アオリで撮ってみました.ジオン系重MSにしか出せない迫力.
総評
以上になります.総評としては,
”ディテールは抑えめながら,サクサク組めて個数買いや改造に向いた迫力あるキット”
と感じました.腰や脚部の可動,また関節や接続軸は十分に太いので,取れるポージングの幅広さはとても評価できます.ネイキッド(指揮官機)やf02型とも並べてみたいです.
細かいところは,頭部,腕,ライフルの合わせ目や,
スカート部分がポロリしやすい,手首がプラつきやすい
といったところでしょうか.ここは微改造で何とかするしかないですね.
個人的には,腕や手が必要以上に大きく感じたので,何か打開策はないか考えてみようと思います.
閲覧ありがとうございました!
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