#12 見えない戦い
※※「#シリーズ」数字の順番でお読み頂くのをお勧めしています※※
(前回のページ)
パワハラスといっても一過性に過ぎないなら、
数日経ったらきっと機嫌をとりなおしてくれるだろう。
気を遣って間に入る、クリニック仲間たちは置いといて
私は、必要最低限の言葉は交わすようにした。
ナースMちゃん、VSパワハラ院長
という構図で戦が始まった訳だが、それはそれでもう機嫌がなおるまで放置しよう。
そう思っていた。
そして、ある日
すれ違いざまに言われるのだった。
院長:「もう余計な事、何もせんでいいから。」
私:「はい?」
(最初から余計な事はしてないんですが。)
院長:「だから余計な事せんでいいから!」
私:「はい」
それからまた目を合わすことなく
逃げるようにいなくなるパワハラ院長・・
診察の合間に何をしているのか監視しにきていたのだろう。
私の仕事は、パワハラを受けるまでは
お客さんの来ない予約の合間に近隣クリニックのリサーチ的な作業を自ら進んでしていた。それを元に相場を合わせたり院内のメニューに還元させるようなものだった。
しかし、
院長の「余計な事を何もするな」という一言で封印された訳だ。
それにも関わらず、
伝書鳩から箇条書きで宿題を渡されたのでそれをしているのだ。
余計な事として注意されてからも、同じ事をさせているのなら
もともと余計な事では無かったのではないか。
なんとも、納得いかない。
でもやることはしとこうか。で、宿題を終わらせる。
そしてこんなものを、ちびちびと作る
この表を作るのはもう何度目だろう。
入職初日に「なにかにのお役に立てば・・」と
当院とその周辺の美容クリニックをしている医院などを近い所から20院程あげた。
内容は、
・特徴
・アクセス状況
・推している分野
・診断機
・美容レーザーの種類
・治療法
・再生医療
・アートメイク
・ドクターズコスメ等
これに加え比較したい施術は金額も中心に
クリニックのHPや口コミを中心に調べたおす。
院内のメニューの見直しのため
遅かれ早かれ作る必要があるだろうと思い作っていました。
そんな表です。
もともと良かれと思って作成したのだけれど
それを余計な事と片付けられてもなお、宿題としてやらされるのはとても嫌な気分だ。
そんなこんなで、
「余計な事は何もするな」発令により
自発的に業務以外の事を全くしなくした。
それと当時に
パワハラ院長と癒着している受付からの監視も強くなった。
(パワハラ院長は私と接触したくないがために、人を介して私を監視するのだから必然的)
院長のいないところでは受付がいちいち私の行動を監視して、
なにかあれば私に対しての文句を院長が一方的に共有する会議が始まる
何をしても、角が立ち
何をしてなくても、角が立つ
監視されるこちらも気を遣うので
院長の目と鼻の先で、PC作業をするようにもしてみた。
見えるところで仕事していたら、流石に目と鼻の先で文句は言えないだろう。そう思って。
あえて近づくようにしてみたが
ここにいるはずなのに空気として扱わられ
よそよそしく避けられる。
そんな存在になっていたようだ。
ただ、クリニックを良くしていきたい。
そうやってきてたのに、
一体どこを向いてどこを気にしてこの人たちは仕事をしているのだろう。
つづく
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