#11 当てにならない自分の勘
※※「#シリーズ」数字の順番でお読み頂くのをお勧めしています※※
(前回のページ)
長い物には巻かれろ
いつもの私なら、そんな言葉を気にせずに
自分の謝罪したいタイミングで謝罪なり行動をとっていただろう。
日を跨いでも変わらない院長の高圧的な態度に
自分のなかで緊急事態が発令したようだ。
お局ナースの
「はやめに謝っていた方がいいわ」に賛同してしまった。
その時点で、私の負けだった。
私が悪い。
罵倒されたり全てを否定されるだけの要因が
どうしても見当たらず腑に落ちていないところに、
何を謝るというのだろうか。
タイミングも誰か任せのタイミングなのだ。
そんなのうまくいくはずがない。
院長とはもうこれ以上、
何かを伝えたり私からのリアクションは避けた方がいいだろう。
お客さんは予約通りに来院されて
当たり前だけどこちら側の事情は何も知らず美容施術を受ける
そこで私と、院長とのトラブルをお客さんに感じ取られてしまうこと。
居心地の悪いクリニックと感じとられてしまうことはプロとして失格だ
院長とは、必要最低限の会話をし
何もしないのが吉
そんな気がした。
撮影した動画を確認すると
威圧的な態度とポケットに手をいれたまま顎を上げて話を聞く院長が映る。
当然ながら、話合いの内容は、
私と院長の二人で行われたので、その内容を他のスタッフは知らない。
撮影した動画をその日の夜に、グループLINEで共有した。
私:「こんな感じで終わりました!言い訳と捉えられているので、もうこちらからは歩み寄れる状態ではないですね。」
私:「朝行った瞬間、何か言うことないんか?の公開処刑からのスタートでした。」
お局ナース:「タイミングも悪かったかな・・なかなか伝わってないね。」
スタッフA:「動画まで送っていただきありがとうございます。状況がよく理解できました。朝から辛かったですね。」
スタッフA:「私も〇〇さんとクリニックへの思いと目指す方向は同じです。せっかく雇ってもらったので売上に貢献できるように頑張って行きたいと思っています。」
そんな言葉をいただいた。
ここのクリニックは
保険診療と自由診療を同じクリニックでしている。
業務中で院長と関わるかどうかが今後の1番のネックだった。
(業務中にあの態度をされたらもうどうしようもない・・)
最悪、絡むことがなければ十分に仕事をしていけるのである。
一般保険診療の診察は院長
自由診療である美容レーザーの照射は、ほぼナース任せだ。
そのため、お客さんへの美容レーザーの出力の確認や、
細かな設定の確認・その他確認事項以外は院長と話すことはない。
ただし、これまでは美容のご予約の無い時間、
保険診療を手伝う=院長の診療の補助に入ることになるため、顔を合わす必要がった。
しかし、これを機にその時間は、裏方作業を頼まれることが多くなった。
これまでは、時間外や合間の時間でしていたPC作業が
ちゃんと時間を取ってPC作業ができるようになったので大分効率的だとも感じていた。
そこから、私と院長の接触を避けるように
いろんな人が院長の伝書鳩として、色んな伝言を伝えてくるのであった。
つづく