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文科省からいただいた心温まる回答

日本の英語教育充実のために活動をしております(一社)日本英語教育研究協会の北山です。

この数年間【小学校ではライティング指導をするのかしないのか!?】ということにモヤモヤ感を募らせてきましたが、文部科学省よりいただいた回答により、ようやくスッキリいたしました。

小学校英語指導者の方の中にはご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、改めて、認識していただけると良いのかと思い、投稿させていただきます。



【小学校ではライティング指導をするのかしないのか!?】


学習指導要領解説(5)書くことに、


(5)書くこと

イ 自分のことや身近で簡単な事柄について,例文を参考に,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いて書くことができるようにする。


 この目標は,英語で書かれた文,又はまとまりのある文章を参考にして,その中の一部の語,あるいは一文を自分が表現したい内容のものに置き換えて文や文章を書くことができるようにすることを示している。

 例えば,名前や年齢,趣味,好き嫌いなど自分に関する事柄について,英語で書かれた文,又はまとまりのある文章の一部を,例示された語句,あるいは文の中から選んだものに置き換えて,自分に関する文や文章を書く活動が考えられる。その際,例示された中に児童の表現したい語句,又は文がない場合は,指導者が個別に書きたい語句を英語で提示するなど,児童の積極的に書こうとする気持ちに柔軟に対応する必要がある。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編


とあるのですが、教育委員会によってはライティング指導は5分程度という指示が出されていたり、学校現場でも穴埋め=ライティング指導とお考えの方も多い印象です。

これは文科省によるライティング指導動画の中で「与えられた語群の中から単語を自分の意志で選択し、書き入れることができることがライティング指導である」と説明されているということもあり、そのような解釈をされている方も多いのでは?と思いますが、学習の進んでいる子どもたち、もしくは、もっと表現したいと考えている子どもたちに沿った指導に関しては放置されたままのように感じていました。

実際に、ライティング指導法をご指導させていただいている当協会には「書き写しまでが、小学校の指導」とするお声もいただきます。

でも学習指導要領には「子どもの気持ちを大切にする指導をする」ということも明記してあるわけです。

そして日本の英語教育における評価基準の基となっているCEFR-Jにも「書き写す」だけではなく「書くことができる」とあるんですね。

そこで、この件に関して、文科省に直接お尋ねすることにいたしました。

質問は

自由英作をさせるために行う指導は禁止なのか】

ということ。

そしていただいた回答がこちら!

文部科学省よりいただいた回答


kyoiku <kyoiku@mext.go.jp>


文部科学省 外国語教育推進室でございます。

お問い合わせフォームにお送りいただいた質問にお答えします。

回答が遅くなり申し訳ありません。

 

結論から申し上げますと、禁止しているわけではありません。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編には、以下の記載があります。

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(5)書くこと

イ 自分のことや身近で簡単な事柄について,例文を参考に,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いて書くことができるようにする。

  この目標は,英語で書かれた文,又はまとまりのある文章を参考にして,その中の一部の語,あるいは一文を自分が表現したい内容のものに置き換えて文や文章を書くことができるようにすることを示している。

 例えば,名前や年齢,趣味,好き嫌いなど自分に関する事柄について,英語で書かれた文,又はまとまりのある文章の一部を,例示された語句,あるいは文の中から選んだものに置き換えて,自分に関する文や文章を書く活動が考えられる。その際,例示された中に児童の表現したい語句,又は文がない場合は,指導者が個別に書きたい語句を英語で提示するなど,児童の積極的に書こうとする気持ちに柔軟に対応する必要がある。

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 「こんな内容を書いて伝えたい」という子供の思いを大切にした指導は重要だと考えます。

以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

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最後の文章に感激するとともに、学習指導要領の同じ箇所を指して回答をいただき、モヤモヤもスッキリです。

子どもたちは書きたい!

指導を行ってきた場合、子どもたちは自由に書きたがるものですよね。でも普通に行うと通常【教室内はカオス】です。経験がおありの方もいらっしゃると思います。

難しい印象のライティング指導ですが、今行っていらっしゃる指導をより丁寧に行うだけでできるもの。

基本は丁寧に!シンプルに!

ライティングは難しいスキルだとされるからこそ、余計に表現できた時の成功体験の意義は大きいものであり、英語好きを生み出すものです。

評価基準にある思考力・判断力・表現力も、主体的に学習に取り組む態度も伸ばすことができ、中学校での躓きを少なくします。

当協会の講座を受講してくださっている方々からは、「意外に簡単にできるのね♫」というお声を多くいただきます。

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ライティング指導を十分行えていないという方は是非より丁寧な指導を実践していただき、「書きたい!」という子どもたちの気持ちを大切にできると良いなぁと思います。

ご質問はお気軽にお問い合わせください。

nami.kitayama@jeeraenglish.com


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【講師ご紹介】

北山 奈美

一般社団法人 日本英語教育研究協会 代表理事 

ケンブリッジ大学認定英語指導CELTA講師

国際バカロレア初等教育トレーニングコース修了

CELTAやTESOLといった複数の国際資格や指導経験から得たノウハウを詰め込み考案したJEERA式英語指導法を用い、「使える英語力」の習得を可能とする指導者育成を行なっている。成功体験を多く積むことで自己肯定感を高め、その力を学習へ活かすという指導法。英検の面接官を務めるなど、幅広く英語教育に携わっている。英語指導歴23年・ジョリーフォニックス指導歴10年以上のバイリンガル講師。


【実績】

文部科学省英語推進教諭、文科省英語教育推進リーダー、英語教育をリードしていく先生方への英語指導教員研修を担当。ネイティブ講師への英語指導トレーニングの実績あり。英語教育に関するセミナーでは毎回非常に高い評価を得ている。英検指導においては合格率100%を誇る。




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