旅行先でコロナ発症して宿泊療養になった話 ⑤
さて、前回書いたとおり朝に「明日退所」の連絡があった1/6は、入所してから初めて雨が降りました。雨が降っていた昼間は撮影せず、夜になってから撮影再開。結局、1/3~1/6までの4日間で約3,500カットを、時折咳き込みながら撮影し続けました。
1/7(土)、いよいよ退所の時がやってきました。他の入所者たちと接触するのを避けるため、退所者は9時に一斉にエレベーターで1階へ下りるよう指示されます。みんな大きな荷物を持っているのでエレベーターはぎゅうぎゅうです。1階で入所時に受け取った部屋のカードキーと体温計、パルスオキシメーターを返却し、これで宿泊療養は終了です。
ホテルのすぐ近くに、かの有名な「西郷さんの銅像」があるので、鹿児島を去る前にご挨拶。前日に退所した弟も、翌日に退所した母も同じことを考えており、しっかりご挨拶してから帰阪しました。
このときの私は1週間ぶりにTweetをしています。
そして退所の時間が9時と決まっていることもあって、3日間バラバラに帰った家族全員、各日の同じ時間の新幹線で帰りました。鹿児島11:06発→新大阪15:28のさくら号です。9時に退所してから西郷さんの銅像に挨拶(私はそのまま照國神社にもお参り)、そのあと市電の通っているいづろ通りに戻り、市電で鹿児島中央駅へ。昼食の弁当やお土産を買い、ちょうど乗りやすい時間帯の電車が11:06のさくら号だったからです。大阪へ到着する時間も夕方の混む時間帯より前の15:28とちょうどよい時間。
私が一人で帰ってきた翌日、両親も無事に帰宅。弟も集まり、家族そろって打ち上げとなりました。旅先で体調不良や発熱という事態は人生で初めてであり、大変な思いをしましたが、その後は家族全員、重症化したり後遺症が長引いたりということもなく、2年経ったいまでは「あんなこともあって大変だったなぁ」と振り返ることのできるコロナ禍の思い出となりました。
もちろん、枕崎で宿泊していたホテルのスタッフさんにはご迷惑をおかけしましたし、発熱後の迅速なご対応にはとても感謝しております(今度訪れたらお礼を申し上げるつもりです)。また宿泊療養先のスタッフさんや看護師さん、それを手配してくださったフォローアップセンターの皆様にも感謝しかありません。
1/9(月・祝)、仕事復帰。まだまだ声はカスカス、時折咳き込む状態でしたが、祝日で営業時間も1時間短かったので、スローペースで仕事復帰。
1/10(火)4回目のコロナワクチン接種。厚生労働省のホームページを読んだところ、コロナ罹患からの期間とは関係なく、発熱や風邪の症状がなければ(副反応とそれ以外の症状の見分けがつかなくなるため)ワクチン接種は可能とのことだったので、近所の内科へ。風邪症状があると申告した老人は出直すように促されていました。
念のため翌日も休みを取っていましたが、幸いにも副反応は腕の痛みぐらいしかなく、ゆっくりと自宅で過ごしました。喉の調子が治るまでにはもう少しかかりましたが、後遺症のようなものはなく、安心しました。
おわり。