![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70736802/rectangle_large_type_2_1f4dc7e7bdab2c5fee422bd36c426c3d.png?width=1200)
インジケーターを使うか否かで、BIツールを選定してもよさそうな気がするお話
最近の悩み: データ可視化のニーズの変化
本業、複業問わず、私が取り扱うBIツールはTableau、またはData Portalが9割9分で、残りが依頼者の意向に即したアウトプット(Excel、Google Sheets)という構成になっています。
ここ最近、グラフ描画で傾向を示すニーズよりも、知りたい数字そのものをズバリ表示する表現を要求されるようになりました。
このような表現が一体どういう名称なのか、軽く調べたのですけど、あまり良い言葉が見つからなかったので、本記事では便宜的にインジケーターと呼ぶことにします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70606977/picture_pc_ea0b1f55930da27f21d4c3ef7bbeff50.png?width=1200)
ところが、このインジケーターという表現をいざ使おうとなると厄介だな、というのが今回の小噺の本題です。
Data Portalを正直なめていた
インジケーターについて調べていたら、Data Portalがすごいことに気づきました。スコアカード、という機能を使えば簡単に実現できるみたいです(やってみたとは言っていない)。
というよりも、ここ最近のData Portalの進化は目を見張るものがあります。
(Looker買収したから、Lookerで事足りると思い、Data Portalのupdate止まると思っていたで候)
調べていたら、東京都のサイトアクセスの可視化をData Portalを用いていて、サイトと見紛うデザイン性に驚愕しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1643154215239-xFHiLpkfub.png?width=1200)
Tableauはできなくもないが、中上級レベル
一方、私の主戦場であるTableauではどうするのがベストプラクティスなのかな?という疑問が湧いたので調査。
実は、昔々調べているのですが、「できるできないで言えばできるが、ものすごい手間のかかる」系の方法でした。
(参照したサイト、今見たら閉鎖していたので紹介できませんでした)
という過去の話は一旦置いておいて、心機一転再調査。
Twitterのタイムラインに良さそうなダッシュボードを見つけたのですが、ダウンロードできず。残念。
これ、FigmaじゃなくてTableauなのまじすか学園
— Kazuya Araki | 荒木 和也 (@kazuya_araki_jp) January 20, 2022
https://t.co/AxE6Ydy8Zm
一応、元のURLも載せておきます。
類似作品で以下を見つけ、ダッシュボードのダウンロードもできたので、深掘りしてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1643154883421-pFOZxYMiR6.png?width=1200)
結論: やっぱむずい
![](https://assets.st-note.com/img/1643155402509-u8dUBUdNad.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1643155347111-Na415jiR25.jpg)
感想として真っ先に頭に浮かんだのは、「白鳥の湖」でした。
美しさの裏側には、絶え間ない努力が積み重なっているということを改めて理解しました。
タイトル回収
BIツールの表現力は日進月歩で進化していて、今や各ツールで比較が困難なほど多様性が増してきています。
しかし、データ可視化手法に限らず、ベンダーの意見として「●●は簡単にできます」を鵜呑みにして、BIツール導入をすると思わぬ落とし穴があるので、BIツール選定の際には、
デモや無料プランがある場合は必ず触れておく。
モンキーテスト的に適当にいじるのではなく、業務や目的に即したシナリオで操作してみる。
アウトプットの実現性も大事ですが、アウトプットに至る操作感、作業時間も選定の材料とする。
Tableauに限らずですが、BIツールには明確にレベルの壁が存在しているので、どのレート帯のユーザーが多いかで、操作の煩雑性、教育コストを見積もるのもありだと思います。
あるいは、コアユーザー、ヘビーユーザーの意見や意向を尊重する。これらの人々がのちのちユーザー拡大に寄与する可能性の方が高いので、事前にヒアリングするのも吉。
こんなことをふと思ったとある日の午前でした。
補足
今回、TableauとData Portalを比較して、Tableauはインジケーターの表現が不得意である旨を紹介しましたが、Tableauの機能を批判している意図はありません。むしろ、「難しい方法だが、実現は可能」というTableauの表現力は健在であることを示したかった意図があります。
一方で、タイトル回収でも述べましたが、他のBIツールもTableauに負けず劣らず機能拡張しているのは事実なので、Tableauの今後のUI/UXに期待しています。
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
読んでいただきましてありがとうございます。 サポート代は次回の執筆の投資に使わせていただきます。 https://twitter.com/kazuya_araki_jp https://public.tableau.com/profile/kazuya.araki#!/