『Outer Wilds』Nomaiが何をしたかったのか、何が起こっていたのか個人的思考整理

2022年8月1日 02:48

※この記事では「Outer Wilds」のネタバレが多分に含まれています。既にゲームをクリアした人以外は読まないようにお願いします。

Nomaiはアレがしたかったからアレを作って、アレが起動したからアレになってるんだよな、というのはなんとなく理解しているつもりなんですが、具体的に何がどの順番で起きてるのかがイマイチはっきり理解できてなかったりするので、思考整理ついでに記事にしてみようと思いました。

Nomaiがやろうとしていたこと

Nomaiは過去に情報を送ることで軌道探査砲の発射を無限に繰り返し、宇宙の眼を発見しようとしていました。
なんという力技。なんというゴリ押し。

記憶の像いらなくね？

上のフローチャートを見てほしい。
記憶の像によってループの記憶を保持している人が介在する場所がどこにもない。

記憶の像はエラー検知に必要

記憶の像は灰の双子星プロジェクトに何か問題が起きた時にも起動する、という記述がある。
確かに、灰の双子星プロジェクトが問題を抱えた状態で太陽ステーションが太陽を爆発させてしまったら、問題を認識できずに永遠にループしてしまいかねない。
その問題を解決するにはループの記憶が必要ってことも考えられる。
OK、フローチャートを書き直そう。

やっぱり（成功した時は）記憶の像いらなくね？

やっぱり、プロジェクトが成功した時（宇宙の眼が見つかった時）に記憶の像が起動する理由が分からない。
フローチャートを見る限り、Nomai目線で見れば軌道探査砲が発射された瞬間宇宙の眼の座標が判明するように見えるわけで、だったら宇宙の眼の座標を見たらすぐ灰の双子星プロジェクトを停止すればいいだけでは？
ループの記憶を保持しないとできない仕事ではないと思うが……

仮説：ループ内の情報をできるだけ得たかった

ループの中の情報をできるだけ集めたかった。
なるほど。
できることなら宇宙の眼の座標が判明するまでの間、ずっと像を起動しておいて情報を集めたいところだが、それは像とペアになった人が発狂してしまうのでさすがにやめといた、的な？

仮説：成功した状態での無限ループを恐れた

宇宙の眼の座標が判明したら灰の双子星プロジェクトを停止しないといけないのだが、何らかの問題が起こって停止できなかった場合、無限ループに陥る。
そうなると、最後の希望は記憶の像だ。
ループの記憶を持つ人に解決してもらうため、記憶の像を起動する必要があるのではないか。

疑問：太陽爆破に成功したらどうするつもりだったのか

話は変わるが、もし太陽ステーションで太陽が爆破できてたら、Nomaiたちはどうするつもりだったんだろう。

結果1：太陽ステーションの起動スイッチを押した瞬間、ループによって過去が書き換わり、宇宙の眼の座標を手に入れ、太陽ステーションは起動しなかったことになっている。大成功。
結果2：太陽ステーションの起動スイッチを押した瞬間、ループによって宇宙の眼の座標が判明するので、その情報を持って超新星爆発の届かない距離まで急いで逃げる。別の世界線では太陽ステーション起動前に宇宙の眼の座標を手に入れているだろうが、この世界線では起動しちゃったので逃げるしかない。原生生物には悪いが成功。
結果3：太陽を爆破したため、超新星爆発の届かない距離まで急いで逃げるしかない。この世界線では何も手に入らず爆破しただけだが、22分前から分岐した別の世界線では宇宙の眼の座標を手に入れてるに違いない。一応成功だが現世界線ではバッドエンド。
結果4：太陽の爆破には成功するが、機器の故障などにより失敗、宇宙の眼の座標は手に入らず、超新星爆発の届かない距離まで急いで逃げる。大失敗。

結果4は問題外としても、結果1～3のどのつもりで太陽ステーションの起動スイッチを押そうとしてたのか気になる。
Nomaiだったらどれだとしても起動スイッチ押しそう。探求心の鬼だし。