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「うまい破産の仕方」

 わたしは、住宅ローンが大きくそれをまわすためにまた借金をし、そろそろ首が回らなくなって来た。
 
 今年の年末辺りに自己破産と考えている。
 
 破産後、妻が生活保護の生活に耐えられないという。
 まず、四畳半ひとまでは狭くてだめ!というが、掃除が簡単でいいだろう。お風呂券をもらって大衆浴場に行くのも気分転換になってよい。妻は、わたし温泉さえ行ったことがないのよ、病気が移ったりしたら嫌だし、裸を見られたくないという。トイレは共同だから、トイレットペーパーを持参していけばいいんだ、というと、緊張しちゃうわ、という。
 
 そこで妻のために良いことを考えた。
 
 破産しても現在の所に住み続ける方法である。
 
 破産をすると土地と建物が競売にかかり、本当に欲しい人が担保となっているそれを取っていく。そこで、事前に不動産屋に連絡し欲しい人がいたら話があるから支給電話をしてくれといってある。
 
 電話をもらい、そこを購入しようとする人に、月に80万円ぐらいで貸す気はないかと交渉するのである。少し高値であっても生活保護より良いので支払うというのだ。
 
 それがまとまれば、後は、めちゃくちゃに借金をし破産するので、許して頂く「免責」が下りるようにすることだ。それは、免責不許可になった後、「反省文」を書けば通るそうだ。
 
 これで、破産はし、余計な借財はゼロになり、ここの豪邸の家賃さえ支払えばいいのである。
 
 世の中いいようになっている。
 これで切りぬけられる。
 
 早速、準備をしなくては!


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