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初めての入院&手術のことを語りたい。その2
こちらの記事は、『右眼真菌性角膜潰瘍』を発症し、それが元で初めての入院と手術(『右眼強角膜移植手術』)を受けた筆者の体験談をまとめています。
2024年5月現在も経過観察中で、通院を続けています。
まずは、その1からどうぞ。
2023年10月27日朝。
一晩たっても右眼は相変わらず真っ赤に腫れ、痛みが残っています。
自然に眼を開けるのがもはや難しい状態……。
鏡を見るまでもなく、悪化しているのは明らかでした。
上司に電話をかけ仕事を休ませてもらい、かかりつけの眼科へ行くことにしました。
最初の通院
待ち時間は長いのに、診察時間は短い…。
(どこの病院もそうかもしれませんが)
と定評のある市内の眼科で、おなじみの医師に診てもらいます。
コンタクトレンズを処方してもらうため、今までにも何度か通院していましたが、これまでで一番長く診てもらいました。
おそらく『角膜潰瘍』ではないかということでしたが、この時点で何が原因なのかはわかりませんでした。
待ち時間に自身でもネットで調べてみましたが、『角膜潰瘍』には感染性のものと、そうでないものがあるようです。
完治までは1ヶ月…などと書いてあるサイトもありました。
この時の私の右眼は、黒目の中に白いものが見え、白目の部分がひどく充血していました。
きちんと目薬をさしていれば、快方に向かうだろう……。
原因ははっきりしないものの、一歩進んだことで、少し安心したのを覚えています。
この日、処方された薬はコチラ。
・メイアクトMS錠100mg
内服薬 毎食後1錠 7日分
感染症の治療に用いるセフェム系の抗生物質で、細菌細胞壁の合成を阻害し、細菌を殺す働きがある。通常、……眼科感染症、……など広い範囲の感染症の治療に用いられる。
・レボフロキサシン点眼液1.5%「TS」
右眼1日6回点眼 5ml
細菌のDNA複製を阻害し、増殖を阻害することにより、抗菌作用を示す。
通常、結膜炎や麦粒腫(ものもらい)などの治療、また、眼科手術前後の感染予防に用いられる。
・ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」
右眼1日6回点眼 1瓶
フィブロネクチンと結合し、上皮細胞の接着、伸展を促進することによって、角膜創傷の治癒を促進する。また、分子内に多数の水分子保持機能があり、涙を保持し安定させて、目の乾燥を防ぐ。
通常、シェーグレン症候群、……ドライアイなどの内因性疾患、術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用などによる外因性疾患に伴う角結膜上皮障害の治療に用いられる。
・エコリシン眼軟膏
右眼1日3回 朝・昼・夕 3.5g
細菌の蛋白合成を阻害し、また、細胞質膜を障害して、増殖を阻害することにより、抗菌作用を示す。
通常、眼瞼炎、涙のう炎、麦粒腫(ものもらい)、結膜炎、角膜炎の治療に用いられる。
いずれも初めての薬ばかりです。
驚いたのは、点眼の回数。
1日6回(2時間に1回)とは…。
しかも2種類なので、間隔を3~5分ほどあけて、とのことでした。
点眼液(=目薬)の使い方はなんとなくわかるものの、眼に軟膏って、どうやって塗るの?という疑問がわき上がりました。
参考にしたのがこのサイト。
薬剤師からも指導はありましたが、いまいち使い方がわからず辿り着きました。
ご覧いただくとわかるように、下まぶたに軟膏を出し、目をつぶってなじませるというもの。
片目で、ただでさえ距離感が定かでないのに、腫れている眼の中へチューブを近づける…。
それも、患部には付けないように…。
難易度が増していました。
今だからこそ、点眼も軟膏もすっかり慣れてしまいましたが、この時ははじめての経験……。
絶対うまくさせていなかったと思います。
この日は金曜日。
数日続けてみて、週明けまた来てください、と医師から言われました。
ひどい時にはそれより前に来てくださいと。
(有難いことに土日も診療している眼科です)
…そして。
薬を使用したものの、痛みに耐えきれなかった私は、翌日も通院することになるのでした。