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初めての入院&手術のことを語りたい。その7

こちらの記事は、『右眼真菌性角膜潰瘍』を発症し、それが元で初めての入院と手術(『右眼強角膜移植手術』)を経験した筆者の体験談をまとめています。

2023年11月10日(金)に、紹介状を持って、大学病院へ通院。
帰宅する体力がなく、やむなく伯父の家に泊めてもらいました。

伯母としばしのティータイム

発症してからは、自宅から職場と病院の行ったり来たりだった私。
思いがけなく伯父の家に伺ったことで、良い気分転換もさせてもらいました。

親戚の集まり(ご法事とか)でくらいしか顔を合わせることのなかった伯母。
実は学生時代、演劇部に入っていたことを知り、ひとしきり舞台の話で盛り上がりました。

翌日、14:00の高速バスに乗車。
バス停まで迎えに来てくれた母は、私の顔を見て、少しほっとしたようでした。

大学病院へ2度目の通院

2023年11月13日(月)。
劇場が休館日のこの日は、母に付き添ってもらい、2度目の通院をしました。

原因の特定には至らないが、なんらかの真菌(カビ)が原因であろうとのことで、点眼と内服、まさに、内外両方から薬を用い、効果を狙います。

・バラシクロビル錠500mg「ケミファ」
6錠3日分 1回1錠 毎食後服用 NEW
単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える。
通常、単純疱疹、帯状疱疹、水痘の治療や、造血幹細胞移植の際の単純疱疹の発症、性器ヘルペスの再発を抑えるために用いられる。

・ミノサイクリン塩酸塩錠100mg「サワイ」
3錠3日分 1回1錠 毎夕食後服用 NEW
テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の蛋白合成を阻害することにより抗菌作用を示す。通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科領域感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられる。

・ボリコナゾール錠200mg「DSEP」
3日分 1回2錠 朝夕食後服用 NEW
真菌(カビの一種)の細胞膜成分の生合成を阻害することにより、体内の真菌感染症に効果を示しす。通常、重症・難治性の真菌感染症(アスペルギルス症、カンジダ症、クリプトコックス症など)の治療や造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防に用いられる。

・モキシフロキサシン点眼液0.5%「ニットー」
10ml 右眼1時間ごと
細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
通常、眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫(ものもらい)、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎の治療や、眼科周術期(手術前後)の無菌化療法に用いられる。

・日点アトロピン点眼液1%
1瓶 右眼1日1回(寝る前)
副交感神経支配の筋肉に働いて目の緊張を緩和し、瞳孔を大きくする作用(散瞳)と、ピントを調節する筋肉を休ませる作用(調節麻痺)がある。
通常、診断または治療を目的とする散瞳と調節麻痺に用いられる。

それから、院内処方の点眼液も出ました。
 ↓ こちらの薬は、おくすり手帳に「同意取得済」と記載があります。
いわゆる『インフォームド・コンセント』というやつですね。
調剤薬局には置いていないものです。

・1%ブイフェンド点眼液 5ml(Ⅱ-①)
2本 右眼1時間毎 NEW
5ml 抗真菌薬ボリコナゾール

まさに、高度な先進医療をうたう大学病院ならではの処方薬といえるでしょう。

次回通院の予約を、3日後の11月16日(木)に入れてもらい、
「経過によっては、当日入院になるかもしれないので、覚悟して準備してきてください」
と、医師から告げられました。

この頃の眼科病棟は満床。……だったのだと思います。

角膜真菌症の治療は点眼が主だそう。
入院したとしても今続けている治療法が大きく変わるわけではないが、環境を変えてみるのも良いかもしれないとの、ベテラン医師の見解でした。

新幹線とタクシーを乗り継いでの通院を考えると、入院して落ち着いて診てもらうのも安心かもしれない……。
手術するわけじゃないし……。
通院のたびに、両親に迷惑をかけるのもしのびないのでした。

あんなに重いものを持ったり、地下から2階までを縦横無尽に行き来していた私が、発症してからは、すっかり体力も落ちてしまっています。

とにかく今は、医師の言葉を信じて、治療を続けるほかありません。
入院も悪いことばかりではないだろうと、自分を納得させたのでした。

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