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(003.03) 人生の岐路 留学

おはようございます。曇りで今日の最高25度。昨日は父の日でした。

学生寮について、基本的に良かった事を書いてみたいと思います。

1980年代の話ですが、各国の経済状況から様々な国から留学生が来ていました。

最初は、世界各地で使われているスペイン語圏から大量の学生。

ベネズエラのオイルマネーも有りましたが、南米やセントラルアメリカからの留学生が多かったです。

私の最初のルームメイトもベネズエラ人でした。

年上で、既に大学生でしたね。マラカイボという田舎の方かららしく

カラカスから来た学生に、「ポロ」はイジられていました。

偉くも何ともないのに、どの国にもありそう。

寮室の隣がモンタレー・メキシコから来た「タコ」。あだ名です。

彼は年上でしたが英語学校の同級生。 個室でしたので金持ち。

廊下を挟んで向かいの部屋が、ポーランドから来た「ヤセック」。

東欧からの留学生は珍しく、既に大学生でした。

彼のルームメイトが「リック」。チリのワイン園の息子で、

ナイフとフォークの使い方が、裕福さを醸し出してました。

彼を通じてAFSでホストしていた家族と、その後 家族の様に

今でも両親として、家族の様な関係に進化します。

リックは建築家志望で、室内装飾志望の私とは気が合ったわけです。

そして、反対側の隣人がやっとアメリカ人。「ジョー」

彼を通じて、寮全体のアメリカ人と仲良くなって、

仲良くなりすぎて、パーティーばっかりやってました。

プライバシーもある個室を選ぶ留学生も居ますが、

大学留学では、最低でも2年は寮生活の方が良いと思います。

大抵の大学では、新入生用の寮での共同生活が始まり、

年齢はできるだけ一緒、学年もフレッシュ極まりない1年生。

その階に、学費援助してもらっている寮長の高学年生が1人

番人ですね。怖いお兄さん役。

元カトリック系女子大だったので、フロアで男子女子

分かれていましたが、行き来は可能でした。

ところがどっこい、今では大抵の大学寮で、男女ミックス

フロアごとに分かれていることは有りませんね。

ルームメイトこそ同性ですが、向かいのリックみたいに

男子好きも居るわけで、多様性を重んじる空気が

どこにもかしこにもあって、校内でも複雑です。


何故寮生活を勧めるかというと、

新入生同士、繋がりやすいからです。

通いの学生ではなかなか出来ない、密な関係が築かれます。

まだ飲酒に関して緩い時代だったので、校内に学生がバイトしてるバーもあったし、寮内でも呑めました。

今は禁じている学校が多い様です。

飲酒は、21歳からですから、新入生の寮では当たり前ですね。

フラタニティーやソロリティーに入らないと、新入生の飲酒を含むパーティーは、現代では少ないと思います。

フェイクIDは、未成年には必要です。


私がいた寮のウィングは、国際色豊かだったので、

テキーラ、ラム、ウィッカ、ピスコ、日本酒、ワインで溢れ

アメリカ人学生御用達のアメリカン・ラガービールを樽で

浴びていると、大麻が回ってくる。という感じです。

もちろん大麻は当時でも違法でしたが、近所でも生えてましたし、

部屋で育ててる奴もいましたね。

私は、体に合わないらしく、喫煙はしていましたがハマれません。

でもまぁパーティーではお付き合い程度に。

他のドラッグも有りますね。

大学からドロップアウトしていく連中もかなり居て

サーフモアの2年生に成ると、麻薬常習学生は排他されていきます。

大麻は合法になっている州も増えてきましたが、

ハメは外さないで、自分をコントロールすることは、

人生のネガティブな岐路になってしまうので

外国人学生は要注意です。


しかしながら、みんな仲良かった。

夜遅くまで無駄な様で色々経験しました。

携帯電話もなかったので、電話盤に忍び込んで、

一本の契約電話を、各部屋で使える様にして、

留守番電話的にみんなで使っていたので、

寮生全員の彼女の名前まで知っていました。

1階だったので、窓から侵入させてあげたりしてましたね。

寝過ぎてカフェに行けない時は、寮室でラーメン。

今ではアメリカ大学生の主食の様に食べられています。

袋に電子レンジでの作り方が書いてあります。


英語を勉強しなきゃ行けないのに、

ルームメイト繋がりでスペイン語圏の知り合いも多く

悪いスペイン言葉はほとんど知っていて、

ラテン系の明るさもあって、楽しかったです。

彼女もベネズエラ人でしたので、サルサ教えられ

ラテン系パーティーにも行きましたね。

大学の垣根を越えて、知り合い繋がりで輪が広がります。

他の大学のパーティーへ遠征とかもありました。

寮生の彼女の自宅でパーティーとか。親の目を盗んで。


なんか、パーティーの話ばかりになりましたが、

寮の中では、日曜日から水曜日の夜までは意外と静かです。

木曜から土曜日の夜にパーティーがあって、

そこを生き甲斐に勉強に励む感じです。

勉強量は、こんな話の後で信じられないかもしれませんが

ネットもなかったので、足で情報をかき集めてましたよ。

カフェイン錠剤と知り合ったのも、その頃でした。


ラテン系の政治経済が悪化して、次々と帰国者が増えると

中近東のオイルマネーで、アラビック系が増え

ジャパン・イズ・ナンバーワンで、日系が増えた。

今では中国人学生ブーム。


英語がタドタドしい者同士、訛りの変化に疎いアメリカ人と違い、外国人同士で繋がりやすい。

外国人学生同士だと、分かろうとするから会話が成立する。

その中に、分かろうと努力してくれる現地人も居るんで、そうゆう方とのお付き合いを大切にしてください。

寮に住んでみて、最初に分かったことは、

慣習や式たりは違うけども、人間同士 みんな似てる。

考えることもほぼ同じ。 生活も一緒にできる。

分かろうとする努力、説明できる知識。

上も下もない密な関係で どの国にも持ち帰っても使える世界観

人生の肥やしになる事、必至です。

だんだん近くなる人間関係のプロセスが面白いから。

今日も明日も その先でも きっといい事に巡り合いますよ。

いい1日から始まります。

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