送電線(鉄塔)の近くでの作業 ~何mか、ご存じですか?「安全離隔距離」 @関西電力送配電
「離隔距離」
送電線の近くで作業を行う際は、安全のため送電線や鉄塔から、ある程度の距離を取る必要があります。この距離のことを「離隔距離」といいます。
最低限必要な離隔距離は、送電線の送電電圧ごとに決められています。
労働基準局長通達(1975年12月17日 基発第759号)で示された最小離隔距離で言いますと、例えば、街中で見かける少し大きくて背の高い鉄塔をイメージして頂くとよいですが、送電電圧が7万7千ボルトの場合、2.4mとされています。
詳しくは、関西電力送配電さんのこちらのウエブサイトを参照してください。簡易な一覧表があります。
ただ、都市中心部を離れると、同じ送電電圧の送電線・送電鉄塔でも、思いのほか高さの低いものがありますので、十分に注意して頂きたいと思います。
長尺物の取り扱いなど作業事情への配慮
離隔距離の確保は、クレーン等の大型重機類を使用する作業に限らず、測量や足場組み等の長尺物を取り扱う作業においても留意する必要があります。
作業者の動線(立ち位置)や視点など作業状況を考慮するとともに、運搬する作業資材などと送電線の距離についてもご注意ください。
「安全離隔距離」
関西電力送配電さんのウエブサイトでは、離隔距離を確保する際、送電電圧に応じた「安全離隔距離」 ※1を確保するようにとされていますので、ぜひ一度、確認をして頂くとよいと思います。
・送電電圧 7万7千ボルトの場合
上記通達:2.4m → 安全離隔距離:4m
※1:労働基準局長通達値に目測誤差およびクレーン操作特性を考慮した電力会社推奨の離隔距離
工事等が増える時期かと思いますが、本日も、ご安全に!
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