【初心者向け】初心者がやりがちなミスプレイ３選
はじめに
はじめたばかりの頃は「とにかく何かしらアクションしないと勝てないのでは…？」という焦りから、気がつくと無意識にやってしまうプレイがあるものです。今回は、その中でも代表的な3つの「ミスプレイ」と、どのように修正すべきかを解説します。
1. ドンクベット
ドンクベットとは
ドンクベット（Donk Bet）とは、前のストリートで相手がアグレッサー（レイズをしてきたプレイヤー）だったにもかかわらず、フロップで先にベットを打ってしまうことを指します。
“Donkey（ドンキー）＝間抜け” という意味があり、「間抜けなベット」と呼ばれたのが名前の由来です。
なぜ初心者に多い？
相手のアクションを待たずに、つい自分のハンドを守ろうとしてしまう
ポジションがない（先に行動しなければならない）状態で、相手にアグレッシブに攻められているのに、自分から打ってしまう
問題点
相手のCベット（コンティニュエーションベット）を引き出すチャンスを失う
強いハンドを持っているときに、より多くのチップを引き出せる状況を逃す場合がある
ドンクベットに対してレイズされると、自分のハンドの強弱が露呈しやすく、チップをロスしやすい
改善策
相手のベットを誘導するプレイを意識する
相手のCベットに対してコール、あるいはチェックレイズを狙うことで、より大きなポットを獲得できる可能性が高まる
強ハンドでドンクベットを打つ場面を限定する
ボード構成が自分に極端に有利なときや、複数人ポットで主導権を取りたい状況など、特別なケースのみ使う
あえてドンクベットを打つのであれば、裏をかく意識と相手への明確な狙いが必要
相手のハンドレンジやフォールドエクイティを考慮したうえで計画的に実行する。
2. リンプイン
リンプインとは
プリフロップの段階で、ビッグブラインドの額だけをコールして参加すること。
特にアーリーポジションやミドルポジションからのリンプインは、初心者にありがちなプレイの1つです。
なぜ初心者に多い？
「とりあえず参加してみたい」「ボードを見てから考えたい」という気持ちから、安易にコールで参加してしまう
ハンドセレクションが定まっておらず、「まあこのハンドでもいいか」とレイズを躊躇してしまう
問題点
アグレッシブにレイズを入れられると簡単に降ろされてしまう
リンプインだけで参加していると、相手からのレイズに対して抵抗力が弱く、チップを失いがち
ハンドレンジが読まれやすい
リンプインを多用すると、強ハンドが少ないと推測されやすく、相手の攻撃的なレイズが増える
改善策
原則、プリフロップはレイズかフォールド
特にポジションが悪い場合は、曖昧なハンドでコールするより、しっかりとレイズするかフォールドするかを明確にする
参加すると決めたハンドは、できる限りレイズで参加する
ポケットペアやコネクタ系ハンドでも、主導権を握るためにレイズすることで後続のプレイヤーを減らし、プレイしやすくなる
3. 3BET横コール（3BETをコールして参加する）
3BET横コールとは
誰かがオープンレイズし、別のプレイヤーが3BETを打ってきた状況で、横からコールで参加する動きを指します。
なぜ初心者に多い？
「ビッグハンドを降りたくない」「とりあえずフロップを見たい」と思い、中途半端に3BETにコールしてしまう
3BETが来た時点でハンドの相対的強さを深く考えず、フォールドに踏み切れない
問題点
ポットが大きくなる分、フロップ以降のプレイ難易度が上がる
相手は3BETをするほどの強いハンドを持っている場合が多く、自分のハンドとの強弱が不透明なまま参加すると、後々さらに大きなレイズに晒される可能性が高い
ポジションに左右される
3BETをしてきたプレイヤーより先に行動しなければならない場合、より苦しい状況に陥る
改善策
プリフロップで“4BET or フォールド”のメリハリをつける
強いハンドなら4BETして主導権を握る、中途半端なハンドなら思い切ってフォールドする
相手の3BETレンジを把握する
テーブル全体の傾向や相手のプレイスタイルを踏まえ、3BETレンジがどの程度広いのかを考慮してコールかフォールドかを判断
コール後のプランを用意する
コールするなら、フロップでどんな状況なら継続できるのか、レイズし返されたらどうするのかなど、次のアクションを明確にしておく
まとめ
初心者が陥りやすい「ドンクベット」「リンプイン」「3BET横コール」は、いずれも“なんとなくやってしまう”プレイに多い傾向があります。ポーカーでは、シチュエーションごとの判断力が非常に重要です。
ドンクベット：相手のCベットを待ち、特別な狙いがある場合のみ使う
リンプイン：曖昧なハンドで参加するより“レイズ or フォールド”を徹底
3BET横コール：相手の3BETレンジを意識し、4BETできないならフォールドも視野に
まずはこれらのミスプレイを減らすことで、ポーカーの基本的な戦略を身につけ、プリフロップやフロップでの意思決定をより適切に行えるようになります。ぜひ「なぜそのアクションをするのか？」という意図を持ちながら、着実に上達を目指しましょう。
もし、この記事でわからない用語があれば私の別の記事も読んでみると理解が深まるので是非ご一読ください。
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