『イワクラと吉住の番組』「カワイイに寄り添う」からカワイイを少しだけ考えてみる
『イワクラと吉住の番組』の「カワイイに寄り添う」というロングコートダディの堂前とザ・マミィの林田をゲストに迎えて、4人がカワイイというものを紹介していくという企画をTELASAで視聴しました。
その中での堂前の発言を発端にしたやり取りが印象に残ったので書き起こします。
堂前「カワイイって結構広くない言葉として?
そこを…掘り下げていきたいですね」
林田「教養番組みたい!!」
堂前「最近はね『渋い』とかもそっちに近いジャンルになってきた気がする。単語として」
吉住「こんな深い話になるんだな〜」
林田「カワイイの正体…」
堂前「でもそれは、今の若者の語彙力の低下でもあると思う」
吉住「確かにカワイイで済ませちゃってる!!」
堂前「そうそうそう」
林田「そういうね、世間のカワイイの語彙力低下みたいな問題に、
この番組はどう寄り添えてるか?っていうことですよね」
吉住「ハァ…確かに」
林田「良くない方向にもしかしたら今…」
吉住「確かに、カワイイでくくりすぎてる…」
林田「くくりすぎてるのかもしれない…」
堂前「ちょっとカワイイもん見てくれる?」w
吉住「何の時間だったんだろう?」
堂前「俺が言い出したら変な空気に」
自分の発言きっかけで出来上がった重い空気に耐えられなくなった堂前とそれで一気に空気が緩んで爆笑に包まれるスタジオが面白かったですw
堂前の話から考えていったことを、ここから長くダラダラと書いていくんで、考えた結論だけまず書きますが、カワイイの概念が海外に進出して、いつのまにか渋い、カッコイイという意味合いも含み、ダサいの対義語になり得るくらい拡大したんじゃないだろうか?ということです。
自分は打ち込みの音楽が好きで、音楽でカワイイということでKawaii Future Bassをまず思い出しました。
この動画のようにアニメ調のイラストのバックで打ち込みの音楽が鳴っているのを初めて見たのはNight Tempoの動画でした。
Night Tempoってシティポップで語られがちだと思うのですが、最初にNight Tempoの音楽を聴いたのがこういうアニメやイラストを使った動画だったのと、80年代アイドルの楽曲を使っていたり、『マツコの知らない世界』で自身が好きだという菊池桃子と対面していたのを見ると、日本的なカワイイものを意識しているようにも感じるんですよね。
Night Tempoのアイドル楽曲を使った曲ではこれが1番好きです。
海外にカワイイがKAWAIIという言葉として伝わって、COOLとかの意味合いも含むようになったのかなと思ってKAWAIIの発祥を調べてみたのですが、はっきりとはわからないのですが、『HARAJUKU KAWAii!!』というイベントが時期としては早くから打ち出してたみたいです。
なんか、振り出しに戻ってきた感あるな。
カワイイと少し話がそれるかもしれませんが、ここまで考えていて『イワクラと吉住の番組』のプロデューサーの小山テリハさんのインタビューを思い出しました。
”――テロップも、単語ごとにフォントを変えていたりして凝ってますよね。
それも好きなだけなんですけど、こだわりはありますね。なるべくダサくなりたくない。最近はサムネイルやスクショでテロップが載った1枚絵で観られることが増えているので、そういう部分も意識してフォントや文言もかなり細かくチェックしてます。
――小山さんが「ダサい」と思うのはどんなものなんでしょう。
なんだろう。番組としての色が見えてこないものをダサいと思っているのかもしれません、私はそこがちゃんと見えるようにしたいなと思っています。内定をもらってから入社するまでの期間に改めてテレビを観ていたときに、実は結構統一感がない番組も多いんだなと思ったんです。こだわりがない人はまったくない部分ですが、ある人からすれば気になるんですよね。自分より下の世代に「やっぱりテレビってダサいよね」と片付けられないものにしたいという気持ちはあります。”
以前にWebデザインをしている人が可読性は高くても文字を極端に太くしたり影を付けて目立たせようとすると”テレビっぽくなる”という言葉を使っていて「テレビのテロップ=ダサい」という認識がデザイナーの人にはあるんだというのが自分はテレビ好きなので印象に残っています。
『イワクラと吉住の番組』はスタジオのセットの色使いにもこだわりを感じていて、やたら色を多く使った素人目にもダサいなと思うデザインを避けて統一感を出しているのかなと思っていました。
こういう配色についても勉強されてそう。
『イワクラと吉住の番組』のテーマソングは佐藤千亜妃さんの『S.S.S』という曲なのですが、ちゃんと全部聴いたことがなかったのでMVがあるかと思って探してみました。
このMVを見て思い出したのがこのチャンネルでした。
ローファイ ヒップホップの曲を24時間配信しているチャンネルです。
音楽のジャンル分けの話はめーっちゃくちゃめんどくさい話なので、佐藤千亜妃さんの曲がローファイ ヒップホップかはわかりませんが、自分は打ち込みの音楽が好きなので、音の質感などはローファイ○○というジャンルの曲に近いと感じました。
めちゃくちゃ話はそれますが最近発売されたこの機材がこういう音楽を作るためにめちゃくちゃいいなと思っていました。
自分はフィロソフィーのダンスというアイドルグループが好きなのですが、
ここまで色々考えていて、たまたま昨日聴いていたこの曲を思い出しました。
なんとなくですがNight Tempoが発掘したシティポップやカワイイアニメ調のイラストを使ったMVが洗練された形で再構築された曲のような印象を今まで考えてきた流れだと感じます。
(追記)
記事書き終わった後に知ったんですが、この曲をNight TempoがMIXした曲がありました。
「テレビってダサい」を避けようとした結果、海外まで進出したカワイイの要素を『イワクラと吉住の番組』は随所に取り入れる形になったのかな、カワイイはダサいの対義語になるくらい今は概念が拡大してるのかもということをちょっと思いました。
ここまでの話は数十分ダラダラ考えていただけなんで、ここまできて、ダサいの中にもカワイイは存在するんじゃないか?ダサカワイイとかあるだろうな…と考えていくうちに行き詰まりました…
もしここまで読んでくれている方がいたらすみません…
なので自分がただただカワイイと思うものを紹介して終わりにします。
天使…
なんでこの手でこんなレバーさばきとボタン操作出来るのw
(追記)
『白黒アンジャッシュ』の白黒-1グランプリにメンバーがゲスト審査員に出演していたので知りました。
カワイイを煮詰めたような曲だ。
終わりです。