浴室用人間椅子のススメ
新しきから学ぶことも多かれと思い筆をとるのだが。
近頃は浴室に何も置かないのが主流らしい、最低限のサニタリーが吊り下げられているのみで浴室の床には何も置かないと言うのだ。実家の浴室には椅子だの風呂桶だのがあったものだが、今の人はヌメリやカビを嫌うと言う。
なるほどと思いはすれど、風呂桶はシャワーがあれば必要ないのは分かるが、椅子が無いのでは落ち着いて風呂に入れないでは無いか。しかし、問題ないのだと、実は一見では分からない機能的な椅子を皆使うと聞く。
浴室で、人間に膝を折らせ、手を床に付かせて、それを椅子として使うらしい。仔細を聞けば、よくよく便利だ。
まず、ヌメリもカビも付かぬと言うし、使った後は自浄するのだ。あとはシャワーから水を出す前に置いておけば、お湯が温まるのを通知するし、高さの調整節も容易にできる。
極度の冷たさが続くと良くないのでお湯がかかる様にしながら使うのが一般的とのことだ。それでも不安定になるば場合があって、その時は尻を叩くか冷水をかければ安定する。
立って体を洗うタイミングでは、脚を洗うときに椅子の頭部に脚を置いて洗ったり、惨めさや恥じらいを助長する言葉をかけると長持ちするらしい。
それぞれ工夫次第で、一生者の椅子として永く使い続けることができるのだ。 なかなか手に入り辛いこともあるらしいが、まだ浴室の床に椅子を置きヌメリやカビを気にして、買い替えている方は「1つの者を大切に使い続ける」という価値観を今日に改めて学び直す機会にしていただきたい。