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新卒未経験からWEBデザイナーは可能!内定までの6ステップをご紹介

将来性のあるWEB業界で、クリエイティブな仕事として人気のWEBデザイナー。最近では学生からの人気も高まってきています。

ただ、その一方で、本当に未経験からWEBデザイナーとして就職できるのか、できるとしたら何をすればよいのか、という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は新卒未経験からWEBデザイナーを目指す方が知っておくべきことと、新卒でWEBデザイナーになるための6ステップをご紹介します。

新卒未経験でWEBデザイナーになるのは可能

まず、結論をお伝えすると、新卒未経験からWEBデザイナーになることは可能です。

専門学生以外はWEBデザイナーになれない、文系学生はWEBデザイナーになれないと言われることもありますが、一切関係ありません。

実際、現役WEBデザイナーの約7割は専門学校を卒業していない方ですし、約4割は文系の方です。

WEBデザイナーにとって大切なのは、どんな経歴かではなく、どんなスキルをもっているかなので、未経験の方でもスキルを磨けばWEBデザイナーになれるのです。

参考:厚生労働省
参考:『WEBデザイナー白書

新卒未経験からWEBデザイナーになった方のインタビュー動画を載せておくので、気になる方はぜひ見てくださいね。

▼文系学生がWEBデザイナーになる方法を知りたい方はこちら
文系でもWEBデザイナーになれる!学習法や就職に必須のことも紹介

▼新卒未経験でWEBデザイナーになった方のインタビュー動画はこちら

新卒未経験でWEBデザイナーを目指す人が注意すべき3つのこと

新卒未経験でもWEBデザイナーになれるとお伝えしましたが、実際にWEBデザイナーを目指すときには気をつけるべきことがいくつかあります。

これらを知らずに就職活動を進めてしまうと、選考が始まってから後悔することになるので、ぜひ今のうちに押さえておきましょう。

求人の「未経験」は「実務未経験」のことが多い

まず、注意すべきなのは、求人サイトに書いてある「未経験」という言葉です。

一般的に「未経験」というと「スキルも実務経験もないこと」を思い浮かべる方も多いと思います。(営業スキルや営業経験がなくても、新卒で営業職になれるのがよい例です。)

しかし、WEBデザイン業界の場合は違います。WEBデザイン業界の「未経験」は「実務経験がないこと」であり「スキルがないこと」ではありません。

そのため、デザインスキルがまったくない状態で選考に臨んでも、採用される確率はものすごく低いです。

もちろん、絶対に採用されないというわけではありません。

しかし、他の就活生に比べて不利になるのは間違いありませんし、人材が足りておらずハードワークになる企業にしか内定をもらえないというリスクもあります。

WEBデザイナーに資格は必須ではない

新卒未経験からWEBデザイナ―になる場合、資格は必要ありません。

選考で重視されているのは、スキルであり、作品の質だからです。

デザイン業界は良くも悪くも実力主義です。そのため、実際にどんなものを作れるかが、合否に大きく影響します。ポートフォリオの質が低い時点で、不合格を出す企業がほとんどです。

一方で、資格自体が合否に影響することはありません。「資格=クオリティの高い作品を作れる」ではないので「資格を持っているかどうか」はどうでもよいのです。

もちろん、資格で得た知識・スキルを活かして質の高い作品を作ることができれば、採用されることもあるでしょう。

ただ、資格で得られる知識には、実務で使わないものも多いので、時間の無駄になる場合がほとんどです。そのため、資格を取得する必要はありません。

▼現役WEBデザイナーが資格について話した動画はこちら

大手には学歴フィルターがある

WEBデザイナーに学歴は関係ありません。学歴よりも実力が評価される業界だからです。

ただ、学歴を重視する企業があるのも事実です。とりわけ大手企業は学歴を重視している場合が多いです。(もちろん、すべての企業ではありません。)

そのため、学歴に自信がない方が、大手企業に絞って就職活動をするのはおすすめできません。

とはいえ、学歴が重視されるのは新卒のときだけで、転職のときには実力と実績が重視されます。そのため、中小企業やベンチャー企業で経験を積んで、大手企業に転職するという方法もありますよ。

▼WEBデザイナーと学歴の関係について詳しく知りたい方はこちら
WEBデザイナーに学歴は必要?学歴・経験・資格なしからの出発!

そもそもWEBデザイナーとは

そもそもWEBデザイナーがどんな仕事をしているか、意外と知らないという方もいると思います。

そこで、ここからはWEBデザイナーの仕事内容をお伝えしていきます。疑問を持つ方が多い、グラフィックデザイナーとの違いもご紹介しますね。

WEBデザイナーの仕事内容

WEBデザイナーの仕事内容は「WEB上にあるサービスのデザインをすること」です。

具体的には「広告バナー」「ホームページ」「ランディングページ」といったもので、実際にどんなものを作るかは入社する企業や、スキルレベルによって異なります。

ただ、どんなものを作るにしても、仕事の流れはだいたい決まっています。

  1. クライアントと打ち合わせする

  2. 構成とレイアウトを決めてデザインする

  3. コーディングをおこなう

以前は、3つともWEBデザイナー1人で担当することがほとんどでしたが、最近では1〜3を「WEBディレクター」「WEBデザイナー」「コーダー」で分業する企業も多いです。

就職活動をするときは、志望する企業がどんな仕組みでWEB制作をしているかを、しっかり把握しましょう。

グラフィックデザイナーとの違い

WEBデザイナーとグラフィックデザイナーの大きな違いは、デザインする媒体です。

WEBデザイナーは、WEB上のものにデザインしますが、グラフィックデザイナーは紙やプラスチックといった印刷物にデザインします。

一見すると、デザインする媒体が違うだけなのですが、仕事内容を細かく見ていくと、異なる部分がたくさん見えてきます。

例えば、グラフィックデザイナーは制作物を納品して仕事が終了するのですが、WEBデザイナーはそうではありません。

WEBサービスを公開したあとも、サービスの発展やユーザーの反応によって、デザインを改善していく必要があるのです。

この他にもWEBデザイナーとグラフィックデザイナーの違いはいくつもあります。この記事では伝えきれないので、気になる方はこちらの記事を読んでみてくださいね。

▶︎WEBデザイナーとグラフィックデザイナーの違い9選を徹底解説

新卒未経験からWEBデザイナーになるための6ステップ

「新卒未経験でもWEBデザイナーになれることはわかったけど......どうやって就職活動を進めればいいの?」という方も多いはず。

そこで、ここからはWEBデザイナーとして採用されるための6ステップをご紹介していきます。

ステップ1:自己分析をおこなう

まずは、自己分析をおこないましょう。本当にWEBデザイナーになりたいか、本当にWEBデザイナーが合っているかを考えるためです。

WEBデザイナーはとてもやりがいのある職業です。また、在宅・副業・フリーランスなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方もできます。

ただ、そのような働き方ができるのは、決してWEBデザイナーだけではありません。もしかしたら、あなたに合う職業は他にもあるかもしれません。

そのため、まずはしっかり自己分析をして、自分の強みは何か、自分が仕事で得たいものは何かを考えてみましょう。

考えた結果、「やっぱりWEBデザイナーを目指したい!」となったのであれば、その想いは自己PRや志望動機にも活かせますよ。

▶︎自己分析の方法を詳しく知りたい方はこちら

ステップ2:業界研究をおこなう

次に業界研究をおこないましょう。(便宜上2つのステップに分けていますが、実際には自己分析と同時進行で進めるのがおすすめです。)

  • どんなスキルが必要か

  • どれくらいの収入を得られるか

  • 労働時間はどれくらいか

  • どんなやりがいがあるか

  • どんな辛いことがあるか

1つずつ調べていくことで、WEBデザイナーへの理解が深まり「思っていたような仕事内容ではなかった」「予想以上に労働時間が長かった」といった”入社後のギャップ”を防ぐことができます。

調べ方としておすすめなのは、WEBデザイン業界で働く人に直接聞くことです。

本やインターネットで調べるのもよいのですが、情報が薄かったり、誤っていたりするので、実際に働いている人に聞くのが確実です。

SNSでつながったり、OB訪問にチャレンジしたりすれば、WEBデザイナーのリアルな働き方が聞けますよ。

ただ、WEBデザイナーを見つけて、約束を取り付けるのは大変ですし、心理的なハードルを感じる方もいると思います。そんな方は気軽にWEBデザイナーの働き方を知れる、以下のセミナーに参加してみてくださいね。

▼WEBデザイン業界のリアルを知りたい方はこちら
45日後、あなたもプロのWEBデザイナー!

ステップ3:知識・スキルを身につける

自己分析と企業研究を終えて、WEBデザイナーになる決意が固まってきた方は、知識・スキルを身につけていきましょう。

WEBデザイン未経験の方が新卒でWEBデザイナーになるために、一番重要なのは知識・スキルです。具体的には

  • WEBデザインスキル

  • コミュニケーションスキル

  • コーディング(プログラミングの一種)の基礎知識

の3つが必要になります。

特にWEBデザインスキルは重要です。仮にコーディングスキルやコミュニケーションスキルが低くても、WEBデザインスキルが高ければ、WEBデザイナーとして採用されるからです。

そのため、まずは独学でもいいのでWEBデザインの勉強を始めてみましょう。少しでも勉強をしておけば、周りの就活生とも差がつけられますよ。

デザインスキルを磨く具体的な方法については、このあと詳しく紹介しますね。

ステップ4:ポートフォリオを作成する

WEBデザインスキルを身につけたら、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオとは作品集のことで、面接官に自分のスキルをアピールするためのものです。

先ほどもお伝えしたように、ポートフォリオを見た瞬間に合否を判断する面接官もいるので、力を込めて作りましょう。

作るときのポイントは、量より質を求めることです。質の低い作品がたくさん載ったポートフォリオより、少なくても質の高い作品が載っているポートフォリオのほうが評価されます。

▼ポートフォリオについて詳しく知りたい方はこちら
【必見】売れっ子WEBデザイナーになるためのポートフォリオ作成術

▼現役WEBデザイナーがポートフォリオについて解説した動画はこちら

ステップ5:エントリーシートを作成する

ポートフォリオが用意できたら、いよいよ本格的に選考の準備をしていきます。

まずは、エントリーシートです。エントリーシートとは、企業の選考に応募するための書類です。合否にも影響を与えるので、丁寧に書く必要があります。

本やインターネットで、エントリーシートの書き方を調べ、一度自分で書いてみましょう。そして、書けたら他の人に文章を添削してもらってください。

現在では無料の添削サービスがたくさんあるので、何度も添削してもらい、採用担当の心を掴めるようなエントリーシートを作成しましょう。

ステップ6:面接の練習をする

エントリーシートが作成できたら、最後は面接の練習を始めましょう!

WEBデザイナーはクリエイティブなスキルも必要ですが、コミュニケーションスキルも求められます。

そのため、面接では「どれくらいスムーズなコミュニケーションができるか」を見られています。

ただ、面接では予想外の質問をされることもあるので、もともとのコミュニケーションスキルに加え、慣れも必要です。エントリーシートと同じように、無料で面接練習ができるサービスはたくさんあるので、積極的に利用しましょう。

WEBデザインスキルを身につける3つの方法

ここからはWEBデザインスキルを身につける方法をご紹介していきます。それぞれ特徴があるので、自分にはどの方法が合うかを考えながら読んでくださいね。

独学で学ぶ

費用をかけず、自分のペースでWEBデザインを学びたい方は、独学がおすすめです。

本、WEB記事、SNS(YouTubeやInstagram)を利用すれば、パソコン代を含めて10万円前後でWEBデザインが勉強できます。

また、自分のペースで勉強を進められるのも独学のメリットです。アルバイトや学校の課題が忙しくてなかなか時間が取れない方でも、無理せず勉強ができますよ。

ただ独学は、わからないことを質問できなかったり、モチベーションの維持が難しかったりするため、挫折してしまう方が多いのも事実です。

現に、自社の調査では、スクールに通うことを決めた理由の33.3%が「独学に限界を感じた」であることがわかっています。

独学のメリット・デメリット

▼独学について詳しく知りたい方はこちら
WEBデザインを独学で勉強するための11ステップとその期間を解説

WEBデザインスクールで学ぶ

確実にWEBデザインスキルを身につけたい方には、WEBデザインスクールに通うのがおすすめです。

WEBデザインスクールにはカリキュラムがあり、何をすべきか、いつまですべきか、が明確になっているので、モチベーションの維持がしやすいです。

また、講師がいるので、わからないことはすぐに質問できます。現役でWEBデザインをしている講師であれば、今、現場で使われているテクニックも教えてもらえますよ。

ただ、課題に提出期限があるため、自分のペースで勉強するのは難しいです。1日1時間〜2時間の勉強が必要になってきます。

また、なかには高額な受講料を払ったのに、デザインスキルが身につかないという場合もあります。

そのようなスクールを選んでしまうと、お金も時間も無駄になってしまうので、スクール選びは慎重におこないましょう。

WEBデザインをスクールで学ぶメリット・デメリット

▼スクール選びのポイントを詳しく知りたい方はこちら

インターンシップに参加する

WEBデザインスキルの身につけ方として、長期のインターンシップに参加するという方法もあります。

インターンシップとは、学生が興味のある企業などで実際の仕事を体験することです。インターンシップに参加することで、志望している仕事のリアルを知ることができます。

その職種や業種が自分に向いているのか、イメージしていたものと同じなのかを判断する材料にもなるでしょう。

また、この体験は就活をするうえでも強みになります。インターンシップで評価された学生は「早期内定をもらえる」「本選考で有利になる」といったメリットもあります。

ただ、インターンシップは仕事なので、職場の人に注意されたり、デザイン以外のことをさせられたりすることもあります。そのため、気軽な気持ちで応募するのはおすすめできません。

また「PhotoshopやIllustratorが使えること」「何かしらの制作実績があること」などの条件を設定をしている場合も多いので、必ず応募条件を見るようにしましょう。

インターンシップのメリット・デメリット

WEBデザイナーの就職先3選

WEBデザイナーとして就職するといっても、就職先はさまざまです。どのような就職先に行くかによって働き方や、仕事内容は異なります。

入社したあとにギャップを感じることがないよう、今のうちに就職先ごとの特徴を知っておきましょう。

広告代理店

広告代理店は他社の広告を代わりに考えて制作する会社です。

以前はテレビCMなどを作る会社が多かったのですが、WEB業界が伸び始めてからはWEB広告を作る会社が多くなっています。

広告代理店でWEBデザイナーがおこなう業務は、主に以下の2つです。

  • 自社の広告、メディアの作成

  • クライアントの広告作成

誰もが知っているような会社のWEBサイトや広告に携われるのは、大きなやりがいになりますよ。

制作会社

他社のWEB制作をしているのが制作会社です。制作会社はクライアントが望むデザインを作成することで利益をあげています。

自社で広告運用している会社や広告代理店がクライアントであり、さまざま企業と取引をするため、作るデザインの種類も多種多様です。

幅広いジャンルのデザインをしたい人にとてもおすすめです。

事業会社

他社のWEB制作をする制作会社とは違い、自社で商品・サービスを持っている会社を事業会社といいます。

事業会社に勤めるWEBデザイナー(インハウスデザイナーといいます)の仕事は「自社メディアで使うデザインの作成」がメインです。

次から次へと別の案件がふってくる制作会社とは違い、1つのサービスにじっくり向き合える楽しさがありますよ。

また、基本的に社内のクリエイティブをすべて引き受けるので、さまざまなチームとの連携をはかることが大切になってきます。

まとめ

近年、人気の高まっているWEBデザイナーに、新卒未経験からなれるのか、どうやってなるのかをお伝えしてきました。

WEBデザインと関係ない学部に通っている方でも、新卒でWEBデザイナーになることはできます。

WEBデザイナーになろうと考えている方は、今回紹介した6ステップをぜひ実行してください。

[su_note note_color="#fffdd8" text_color="#000000"]ステップ1:自己分析をおこなう
ステップ2:業界研究をおこなう
ステップ3:スキルを身につける
ステップ4:ポートフォリオを作成する
ステップ5:エントリーシートを作成する
ステップ6:面接の練習をおこなう
[/su_note]

6つのステップのなかでも、「スキルを身につける」は特に重要です。

スキルを身につける方法はたくさんあるので、ぜひ現役のWEBデザイナーに「スキルを身につけた方法」を聞いて、いろいろ試してみてください。

あなたが自分に合った方法で、WEBデザインスキルを習得し、WEBデザイナーとして採用されるよう、応援しています。


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