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【WEBデザイナーとして知っておきたい】WordPressの基礎知識!

WEBデザインについて調べていたり、勉強を始めたりしていると、「WordPress」という言葉を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

WordPressは、WEBサイトの作成、記事投稿や更新を簡単に行えるようにするツールのことです。
操作が簡単でわかりやすいことから、世界中で広く活用されています。

この記事では、WEB制作の現場で多く使われるWordPressについて、どのようなツールかを紹介し、WEBデザイナーがWordPressを知っているとどのようなメリットがあるかを解説します。

WordPressに興味がある人はWordPressの代表的な勉強方法を3つ紹介しますので、学習の参考にご利用ください。

WordPressとは

WordPressは、WEB制作の知識のない人にでも簡単にWEBサイトの更新ができるように作られた、CMS(Contents Management System:コンテンツマネジメントシステム)の一種です。

CMSを使わずにWEBサイトの更新をおこなおうとした場合、WEBデザインの見た目を修正するために通常はHTMLやCSSなどの専門的な知識が必要になります。

このため、WEB制作の知識のない人にとっては、ちょっとした変更がとてもハードルの高い作業になるでしょう。

しかし、WEBサイトにCMSを導入しておくと、専門的な知識が必要な作業の多くをシステムが代わりにおこなってくれるため、文字や画像などWEBページの素材を変更するだけでページの更新ができるようになるのです。

インターネット上で使われている技術やツールなどの種類やシェアを調査して公開しているW3Techsによると、WordPressは世界の主要なWEBサイトの約39%で使われていると紹介されています。

さらに、世界で使われているCMSに限定すると、約64%がWordPressであったとも紹介されており、今後もWordPressを使ったWEBサイトは増え続けると予想されています。

WordPressを使いこなすことができると、コーディングの知識が無くてもWEBサイトを制作することができるため、WEBデザイナーにとっても魅力的なツールとして注目されています。

WEBデザイナーがWordPressを使えるメリット

WordPressを使えるようになると、WEBデザイナーにとって多くのメリットがあります。本章では、WEBデザイナーがWordPressを使えるとどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

自分だけのポートフォリオを作れる

WordPressは、HTMLやCSSなどの専門的な知識がなくても簡単に始められ、新しいページの追加や更新も簡単におこなえる機能が備わっています。

さらに、テーマと呼ばれる表示画面のひな形となる素材が多数公開されています。テーマには企業向けから個人向けに、ブログサイトやコーポレートサイトなど、よく使われるサイト用に作られたものがありますよ。

無料でも良くできているテーマがたくさん存在するため、まずはそのまま利用して徐々にデザインをカスタマイズするということもできます。

駆け出しのWEBデザイナーにとっては、自分だけのポートフォリオを簡単に公開でき、クライアントへアピールできる強力なツールとなるでしょう。

ポートフォリオの作り方を以下の記事に詳しくまとめてあるので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
【必見】売れっ子WEBデザイナーになるためのポートフォリオ作成術

仕事を獲得しやすくなる

本記事の冒頭でも紹介したとおり、WordPressは人気が高く、多くのWEBサイトで利用されています。
このため、WordPressを使ったWEBサイト制作案件は豊富にあります。

WEBデザイナーにデザインを発注するクライアントのなかにも、WordPressを使ったWEBサイトの公開を予定しているケースは少なくありません。

WEBデザイナーのあなたが、WordPressの特徴を理解し、WordPressで使いやすいWEBデザインができるようになると、クライアントからの信頼を勝ち取りやすくなります。

また、WordPressを扱えることは、あなたをWEBデザインだけでなく、システムの基本もわかる総合的な能力の高いWEBデザイナーへと進化させてくれます。

WEBデザインだけができるWEBデザイナーよりも希少性が高く、就職や案件獲得にむけた強力なアピールポイントになります。

SEOの知識も身につく

昨今のWEB制作の現場では、できるだけ多くのユーザーにサイトを利用してもらえるよう、SEOを重視する傾向があります。

SEOはサーチ・エンジン・オプティマイゼーションの略称で、Google検索で自社サイトに関連するキーワードが検索された場合に、検索結果の上位に表示させるための取り組みのことを表す専門用語のことです。

検索上位に表示されることは、多くの企業にとって、自社のサイトへユーザーを誘導するため、重要な経営課題になっています。

WEBデザインもWEBサイトへユーザーを誘導し、内容を見てもらうために必要な要素です。

SEOの知識を理解することは、ユーザーをWEBサイトへ誘導するために、あなたのWEBデザインをよりクオリティの高いものにしてくれるでしょう。

WEBサイトへのアクセスアップを実現できれば、自然とクライアントとの関係もより良好なものにしてくれます。

WEBデザイナーとしてのWordPress構築

WEBデザイナーがWordPressを使えるメリットをお伝えしたところで、次にWEBデザイナーとしてWordPressを使っていく手順をご紹介しようと思います。

WordPressは誰もが使えるものであると同時に、学べば学ぶほど多くのことができるようになる奥深いツールです。ぜひ、ご自身のレベルに合わせてWordPressの構築をしてみてくださいね。

1.ドメイン&サーバーを契約する

まずはWordPressを利用するためのドメインとサーバーを契約する必要があります。「ドメイン」「サーバー」という言葉は聞いたことあるけど、実際に何のことやらサッパリ…という方もいますよね。

簡単に説明すると、ドメインはサイトの住所のこと。よくサイトの上部に「https:」から始まるURLがありますよね。あれがドメインで、そのサイトが世界中のどこにあるかを表しています。

そして、サーバーはそのドメインをインターネットに繋ぐためのものです。ドメインはサーバーを通すことではじめて、インターネットに認識されるようになります。

このようにWordPressでホームページを作るときには、まずドメインとサーバーを契約することでWordPressを作れるようになるのです。

実際、サーバーを契約するときにはさまざまな会社があって迷うと思います。そのときには以下の3つを基準にして選びましょう。

  • 設定の簡単さ

  • 容量の大きさ

  • 処理速度の速さ

ドメインはサーバーを契約した会社と揃えるのがおすすめですよ。

2.WEBサイトの設計をしていく

ドメインとサーバーを契約できたら、実際にWordPressでWEBサイトを作っていきましょう。
まずは、しっかりとWEBサイトの設計をしていきます。

WordPressは手軽にホームページを作れるというイメージが強いからか、サイトの設計をないがしろにされる方もいらっしゃいますが、それは危険です。

WordPressといってもWEBサイトはWEBサイトなので、慎重にサイト設計をしないと、あとから取り返しのつかないミスが起きる可能性があります。

そのため、まずは丁寧にサイトの要件定義やレイアウトをおこないましょう。

3.WEBデザインをほどこす

そして、WEBサイトの設計が完了したら、WEBデザインに入っていきましょう。

WordPressには既にさまざまなテーマがあるので、それらを使用すれば簡単にホームページをデザインできます。

ただ、正直なところ、既存のテーマを使うだけであれば、WEBデザイナーでなくてもデザインはできてしまうので、わざわざWEBデザイナーに仕事を依頼することはありませんし、依頼があったとしても単価は非常に低いです。

そのため、WEBデザイナーがすべきは、既存のテーマにはない「クライアントの魅力を引き出すデザイン」や「ユーザーが使いやすいデザイン」を作ることです。

これらを作るにはある程度の経験とスキルが必要になりますが、逆にそれができればWordPressでも仕事を獲得できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

4.コーディングをほどこす

デザインが一通り終わったら、次にコーディングをおこなっていきます。

オリジナルのWordPressを作るときにはHTML/CSS(文字に装飾をつける)とPHP(WEBページを生成する)を使っていきます。すぐにPHPの実装をするのではなく、まずはHTML/CSSで各パーツを1つずつ作るようにしましょう。

5.要件通り動くかテストをする

コーディングが終了したら、最後に要件通りに動くかをテストしてWordPressの作成は終了です。

頭のなかでは上手くいっても動かしてみると思いもよらないエラーが起きることがあるので、必ずテストをするようにしましょう。

WordPressの勉強方法3選

ここまで、WordPressがWEBデザイナーにとって魅力的なツールであることをご紹介しました。WordPressを自分でもやってみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

本章では、WordPressを勉強したくなったあなたに、おすすめのWordPress勉強方法を3つご紹介します。

参考書を使って勉強する

最初に紹介するのは、参考書を使った勉強方法です。

WordPressの導入や使い方についてはさまざまな参考書が出版されています。初めてWordPressを勉強する場合は、初心者用の入門書を選びましょう。

また、WordPressは日々進化しているツールです。
情報が新しく、最新バージョンに対応できる書籍を選ぶことが重要です。

参考書を使った独学のメリットは費用が抑えやすいということです。
書籍は1冊あたり1000円~2000程度から購入することができます。

また、手元に資料が残るため、あとから読み返して復習することもできます。

しかし、書籍に書かれた内容を見ながら一人で黙々と作業するため、見た目のイメージがつけにくく、つまづいたときにも自身の手で解決策を探る必要があるというデメリットがあります。

また、時間割が決まっているスクールなどとは異なり、学習時間を自分で決めなければなりません。
自宅で学習する場合は誘惑も多いため、強い意志を持って臨む必要があります。

学習サイトで勉強する

続いて紹介するのは、オンラインの学習サイトを使って学習する方法です。
参考書のような静止画にはない、実際の操作画面や画面の動きを見ながら学習することができます。

学習サイトのメリットは、自分のペースで好きな時間に自分のペースで学べるところです。
また、無料や数百円程度の月額制など、安価に学べる教材も充実しています。

しかし、参考書による学習と同様に、つまづいたときの学習サポートなどは期待できません。

有料の学習サイトであれば、月に数回程度質問ができる体制があるなど、学習サポートをおこなうケースも出てきています。

ただし、回答までに時間がかかったり、文章でのやりとりのみで、細かなニュアンスが伝わりにくかったりすることが多いのが実情です。

プログラミングスクールで勉強する

最後に紹介するのが、プログラミングスクールを活用して学習する方法です。

学習のサポートを受けながら理解できるまで勉強できるため、がっつり学びたい方におすすめです。

他の勉強方法とくらべ費用がかかるものの、専任の講師から直接学ぶことができることがメリットです。

また、希望者には学んだことを活用するための就職・転職のサポートなども充実しているケースが多くあります。

プログラミングスクールのデメリットは、費用の他にも、スクールに通う必要があるため、時間の制約があることでした。

しかし、近年ではオンライン学習の環境があるスクールも多く、自宅にいながらスクールと同じように学べる環境が充実してきています。

まとめ

本記事では、世界中の主要なWEBサイトの約4割が利用しているWordPressについて、その概要とWEBデザイナーがWordPressを理解していることのメリットについて解説しました。

さらに、これからWordPressを学習したいと考えている人に向けて、おすすめの勉強方法を3つ紹介しています。

でも、WEBデザインの勉強もこれからなのに、WordPressまで勉強するなんて大変そうだと思われた人もいるのではないでしょうか。

でも、安心してください。
WordPressはHTMLやCSSなどの専門的な知識がなくても簡単に始められ、新しいページの追加や更新も簡単におこなえる機能が備わっています。

まずは始めてみて、徐々に修正できれば問題ありません。

また、学習はWEBデザインと並行して進めなければならないということもありません。
ご自身のペースで計画を立てて、着実に実力をつけていきましょう。

この記事を見てWordPressに興味を持ったあなたも、まずは導入するところから始めてみてはいかがでしょうか。


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